なつぎく(塩野製)
エアコンをかけての夏の稽古では、
換気が悪いので、炭を使うことが少ないのですが、
お茶事となるとそうもいきませんね。
そんなときは本当に換気に気を使います。
去年の暮に、20年近く使ったガスコンロを取り替える時、
ガスコンロにするか、炎のない電気コンロにするか悩みました。
そして気が付きました。
炭を熾すには炎がないとダメだということに。
そこで、電器はあきらめて、
最新の安全センサーのたくさんついたガスコンロに。
さて、そのコンロがまた問題でした。
炭を熾す時にセンサーが働いて、ガスがたびたび止まってしまうのです。
十能の底が゛うまくセンサーに触れなかったり、
優れもののセンサーが危険を察知したりしてのようです。
そこでまた、切らしていた着火炭のお世話にならなくてはと、
急いで注文しました。
着火炭は10秒炎にかざせば付きますから、
その上に下火の炭を組めば、10分で熾してくれます。
都会のマンション生活では、
茶の湯の環境を整えるにも工夫がたくさん必要なんですよ。
10月の名残の茶事に向けて、
中置での炭手前をそろそろ稽古しなくてはという方が。
ちょっと気が早いですが、
こんな時こそ、炭手前に力が入るのですよね。
暑い時に熱い火のお話しでした。
(着火炭のお店はここです。参考まで。
ブックマークにも載せてあります)