GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

刈られたスミレ

2011年08月24日 | 日々折々
これまでに2回、我が家で育てきれなくなったツマグロヒョウモンの子供たちを
近所の公園のスミレ群生に放した。
餓えているより、自力で生きて欲しいと願って。

でも、今日、公園の草はすべて刈り取られていた。
スミレも。
今朝まで、数匹の幼虫がスミレの葉の裏側で成長しているのを確認して安堵したばかりである。
皆、どうしただろう。

昆虫写真家の海野和男さんが、ブログ「小諸日記」で、健気に咲いている小さな花もろとも雑草として刈り取ってしまうことを嘆いておられた。
小さな虫たちの世界を情緒豊かに綺麗に表現されている写真家・林幸恵さんも、ご自分の撮影フィr-ルドである草むらが刈り取られてしまうと、ブログ「夢色の世界」に書かれている。
雑草と私達が呼んでいる草にも、たくさんの命が宿っている。

刈られてしおれた葉に、1匹の幼虫を見つけた。
その隙間に、もう1匹、小さな小さな幼虫を見つけた。
刈られた葉を拾い集め、2匹の幼虫を連れ帰った。
一度はしおれかけた葉、今は水を得てぴんぴんしている。
我が家にいる30匹の幼虫が無事に蛹になるための、大切な食料である。
皆、すごい食欲。
無事に蝶になりますように。

写真は、花盛りのむくげ。
さすがに、刈られることはないだろう。
コメント
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