五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 今月の河合荘!

2011年09月02日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2011年10月号より

 「今月のアルペジオ!」はこちら

 

 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

 

 

●僕らはみんな河合荘 (宮原るり 先生)

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 宇佐くんのもとへかけよる律さん・・・・・・

 私もこんな表情の律さんに「ごめん 待った?」なんて言われてみてえ~~~~!!

 ・・・ハッ、うらやましさのあまり、取り乱してしまいましたスミマセン。

 これは宇佐くんの夢? いいえ現実です。 というのも・・・

 

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 どうも、チカンが出没するとかなんだとか。

 なので、あまりに無防備な律さんが本を読むため、宇佐くんに「護衛」を頼んだという経緯。

 

 それにしたって、彩花さんや麻弓さんが語るチカン体験談が・・・

 笑いになってはいますけど、う~む、こんなにヒドイものかと唖然としますな~。

 まあ、2人にゃチカンなんて無謀すぎますけどね、3倍返し以上は当たり前。

 しかし、麻弓さんの「ククク・・・残念だったな」ネタには笑いましたわ(*゜´∀`゜)

 

 でも、宇佐くんが夏の熱気にあてられて、律さんに劣情をもよおしそうになったりと、

 けっこう「男」の一面をウマいこと描いていたのは見事でしたね。

 チカンは当然NGだけど、「男」もけっこう自制が大変なのよ・・・みたいなね(^^;

 

 

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 そんな状況にあって、律さんをかばう宇佐くん! 男前、カッコイイー!!

 ・・・んだけど、威勢のよいタンカが、自分へのブーメランになっていて大笑い!゜(*゜´∀`゜)゜

 そしてその後つづく、河合荘オールスターズによる攻撃が、痛快・爽快・面白いッ!!

 

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 とくに“スレた女”コンビのダブル口撃がキツイよぅ~。

 男ってのは繊細な生き物なのよぅ~、とくにアレは(ォィ

 でも、こうしたたくましき(?)女性というのは頼もしくもありますね、こういう時には。

 ・・・宇佐くん、河合荘もといカワイソウ( ;∀;)

 

 そんな感じで、笑いに笑わせていただきました今回。

 あまりに面白すぎてたまりませんでしたよ!

 しかし今回のキモは、宇佐くんと律さんの最後のやりとり・・・でしょうね。

 

 

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 無防備な律さんにダメだしをする宇佐くんと、それに対して感謝しつつも腹を立てる律さん。

 ここで、宇佐くんを手招きする律さんというのが、本作品の大事なシーンだと感じます。

 

 宇佐くんに「仕返し」するため、彼を女子エリアに引きずり込もうとしている律さん。

 無論、竹刀でボッコボコにしようとしているわけですよ。

 でもこれって言うなれば、律さんが「自分の領域に宇佐くんを引き込もうとしている」

 ということを象徴しているようにも受け取れるのです。

 

 コストの面から言えば無視するのが妥当なのに、わざわざ手招きして引き寄せている。

 しかも赤面しながら・・・・・・もう、ラブコメ1本道でしょう、どう見ても!

 つまりこれは、それだけ律さんが宇佐くんことを身近に感じ始めているあらわれであり、

 今回チカンから助けてくれたこともあって、彼を自分の心の領域にぐっと引き寄せた・・・

 という風にも考えられるわけです。

 

 で、それに対する宇佐くんの対応も、これまた見事。

 危険があるとわかっていても、踏み込まずにいられない・・・そんな心情。

 男子エリアと女子エリアという境目が、まさに男女の心の境界線になっている絶妙さ。

 さすが宮原先生だな~と感じずにいられない、そんな素晴らしさがありました。

 こんなラブコメの描き方も悪くないよね、と感じつつ・・・今後も楽しみです!

 

 

ヤングキングアワーズ感想は後日・・・

 


◆ 今月のアルペジオ!

2011年09月02日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2011年10月号より

 『蒼き鋼のアルペジオ』のコミックス4巻は、10月29日発売とのこと・・・楽しみです!

 「今月の河合荘!」はこちら

 

 

 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

 

 

●蒼き鋼のアルペジオ (Ark Performance 先生)

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 今回、目頭が熱くなってしまいましたよ・・・(;;)ぅぅ

 刑部邸は今や戦場。

 中央政府軍の攻撃が始まり、メイド・ロボさんたちがこんな姿にー!

 ローレンス曰く、それなりの戦闘技術を有する彼女たちですが、

 「プロの軍隊」の前には時間稼ぎにしかならない・・・と。

 

 

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 そうした状況の中、ローレンスから話を聞くハルナさん。

 振動弾頭のこと、そして若き日の「刑部博士」のこと・・・・・・

 

 ここで興味深かったのは、変化ということについて語られる場面。

 蒔絵との出会いをへて「自分でも理解できない次元に・・・今私は居る」とまで

 述べるようになった“霧”のメンタルモデルであるハルナさん。

 ローレンスは驚き、“霧”の変化を感慨深げに受け止めています。

 

 しかし、この変化。

 今回の話を読んでいると、それは必ずしも、“霧”にかぎったものではない・・・

 ということがうかがえるのです。

 

 

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 デザイン・チャイルドの研究は、刑部博士の心を強く締め付けました。

 苦悩する若き日の刑部博士。

 彼は野心家であり、当時の危機的状況にあった日本を救うべく「人類を作る」計画を立案。

 ただ無邪気に野心をたぎらせた1人の男は、「命を作る」ことに無頓着でした。

 

 しかし実際に多くの「命」にふれることによって、ただの知識でしかなった生命に対して、

 彼はやがて、その重みを実感してゆくようになります。

 109対作られた「命」のうち、残ったのは・・・・・・7名のみ。

 「気が狂いそうになった」とまで述べる博士。

 

 このように、はじめ野心的な科学者でしかなかった博士が命の重みを実感し、

 生き残りの1人である蒔絵サマに大きな愛情(罪滅ぼしを含め)を注ぐほどになったのも、

 ハルナさんに劣らぬ変化であったのだと感じます。 私はグッときちゃいましたよ(。´Д⊂)

 

 

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 そして、それは蒔絵サマも同じ。

 博士=“おじいさま”が大好きなあまり、おじいさまを奪還すべく

 401にまで殴り込みをかけたほどの行動力を示した蒔絵サマ。

 デザイン・チャイルドの1人である彼女には、おじいさまくらいしか心許せる人間がいない。

 いや、いなかった・・・のです。

 

 出会ってわずかな時間しか過ごしていない蒔絵サマとハルハルさん。

 しかし、その意気投合っぷりは、もはや親友同士。

 デザイン・チャイルドである蒔絵サマと、メンタルモデルであるハルハルさんでは、

 常人をはるかに超えた認識・分析能力をそなえているでしょうから、

 お互いの印象から様々なことを、それぞれ理解しやすいのかもしれませんね。

 

 博士も語っているように、蒔絵サマはハルハルさんとの交流に喜んでいます。

 おじいさま以外の対象に、そのような反応を示すことは珍しいらしく、

 このこともまた、蒔絵サマにとっての変化であるといえるのでしょう。

 

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 ハルナさんも、また変化を示しつつあります。

 「感情」の実装。

 蒔絵サマへの感情、彼女を脅かすものへの感情、そして人類への感情。

 すべてメンタルモデルであるハルナさんにとっては、大きすぎる変化になります。

 

 それにしても、クラインフィールドを展開して反撃にうつるハルナさん、カッコ良すぎるぅー!!!

 ここで「意志と言う言葉の定義を・・・教え込んでやろう」と述べているのも、

 言葉集めが趣味なハルナさんのキャラクター性に支えられた痛快さがあってすばらしい!

 

 「投降の意志がある場合は外套を脱ぎ・・・」のセリフに、脱いだらヤバいだろハルナさんは、

 と思ってしまった私は、あえてエロエロ魔人の名を冠しても悔いなし!

 ・・・あ、今は蒔絵サマにもらった服着てるんでしたかね?

 

 

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 人類に対し、みずからの「意志」を示すハルナさん。

 ハルナさん無双に興奮冷めやらぬー!

 しかしメンタルモデルは個人要塞だよな~。 強いぞハルハル、いけいけハルハル!

 

 ・・・ん? 待てよ、これじゃまるで人類が敵みたいじゃないか??

 そう、今まで人類にとっての敵であり、いわば悪役であった“霧”。

 今までも、その美少女的外見になごまされることはあっても、敵という認識は不変でした。

 が、その認識もまた、ここで変化を見せ始めることになったのです。

 

 刑部博士の話からうかがい知れる人類の業。

 それを「トモダチ」である蒔絵サマに背負わせようとする人間たちに、

 ハルナさんは何を想い、何を感じているのか・・・・・・

 今回の話は完全に、博士側、そしてハルナさんに感情移入してしまうつくりになっています。

 ハルナさんの後ろ姿に、こみあげるものを感じたのは私だけではないはず!

 

 ここからハルナさんはどうなるのか、どうするのか?

 分散首都・札幌の部隊も刑部邸に向かっているわけで、はちあう可能性も・・・?

 この盛り上がりのまま、今後も楽しみすぎます!

 

 

 共同戦術ネットワーク。

 コミックス4巻は、10月29日発売で楽しみですが、最近4コマなくなって残念で~す。

 それはともかく、コンゴウ本が企画崩壊!

 神よ!無慈悲なる神よぉー!! ・・・しかし、私は神のみ心に従う所存。

 神自身の企画したモノに差し替えということで、そちらも楽しみ。 来月誌面で発表とのこと。

 

 マジメな話をすると、まさか「大人しか買えない薄い本」だとは思っていなかったので、

 私はべつにかまわないといいますか、薄い本でない方がうれしいかもです、ハイ。

 てっきりコンゴウ様の日常本だとか、ちょっぴりお茶目な一面を見れちゃうとか、

 そんな感じだと思ってました(^◇^;)

 

 なんにせよ、全部楽しみだー!

 今、アルペジオは、私の中で一番熱いマンガ作品かもしれません・・・本気で。

 

 

ヤングキングアワーズ感想は後日・・