ヤングキングアワーズ 2011年10月号より
以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)
●僕らはみんな河合荘 (宮原るり 先生)
宇佐くんのもとへかけよる律さん・・・・・・
私もこんな表情の律さんに「ごめん 待った?」なんて言われてみてえ~~~~!!
・・・ハッ、うらやましさのあまり、取り乱してしまいましたスミマセン。
これは宇佐くんの夢? いいえ現実です。 というのも・・・
どうも、チカンが出没するとかなんだとか。
なので、あまりに無防備な律さんが本を読むため、宇佐くんに「護衛」を頼んだという経緯。
それにしたって、彩花さんや麻弓さんが語るチカン体験談が・・・
笑いになってはいますけど、う~む、こんなにヒドイものかと唖然としますな~。
まあ、2人にゃチカンなんて無謀すぎますけどね、3倍返し以上は当たり前。
しかし、麻弓さんの「ククク・・・残念だったな」ネタには笑いましたわ(*゜´∀`゜)
でも、宇佐くんが夏の熱気にあてられて、律さんに劣情をもよおしそうになったりと、
けっこう「男」の一面をウマいこと描いていたのは見事でしたね。
チカンは当然NGだけど、「男」もけっこう自制が大変なのよ・・・みたいなね(^^;
そんな状況にあって、律さんをかばう宇佐くん! 男前、カッコイイー!!
・・・んだけど、威勢のよいタンカが、自分へのブーメランになっていて大笑い!゜(*゜´∀`゜)゜
そしてその後つづく、河合荘オールスターズによる攻撃が、痛快・爽快・面白いッ!!
とくに“スレた女”コンビのダブル口撃がキツイよぅ~。
男ってのは繊細な生き物なのよぅ~、とくにアレは(ォィ
でも、こうしたたくましき(?)女性というのは頼もしくもありますね、こういう時には。
・・・宇佐くん、河合荘もといカワイソウ( ;∀;)
そんな感じで、笑いに笑わせていただきました今回。
あまりに面白すぎてたまりませんでしたよ!
しかし今回のキモは、宇佐くんと律さんの最後のやりとり・・・でしょうね。
無防備な律さんにダメだしをする宇佐くんと、それに対して感謝しつつも腹を立てる律さん。
ここで、宇佐くんを手招きする律さんというのが、本作品の大事なシーンだと感じます。
宇佐くんに「仕返し」するため、彼を女子エリアに引きずり込もうとしている律さん。
無論、竹刀でボッコボコにしようとしているわけですよ。
でもこれって言うなれば、律さんが「自分の領域に宇佐くんを引き込もうとしている」
ということを象徴しているようにも受け取れるのです。
コストの面から言えば無視するのが妥当なのに、わざわざ手招きして引き寄せている。
しかも赤面しながら・・・・・・もう、ラブコメ1本道でしょう、どう見ても!
つまりこれは、それだけ律さんが宇佐くんことを身近に感じ始めているあらわれであり、
今回チカンから助けてくれたこともあって、彼を自分の心の領域にぐっと引き寄せた・・・
という風にも考えられるわけです。
で、それに対する宇佐くんの対応も、これまた見事。
危険があるとわかっていても、踏み込まずにいられない・・・そんな心情。
男子エリアと女子エリアという境目が、まさに男女の心の境界線になっている絶妙さ。
さすが宮原先生だな~と感じずにいられない、そんな素晴らしさがありました。
こんなラブコメの描き方も悪くないよね、と感じつつ・・・今後も楽しみです!