五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがホーム 感想①

2011年09月06日 | ◆4コマ誌① まんがホーム

2011年10月号

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 今後、定期的に感想を書けなくなるかもですが、

 今の所は大丈夫なので、出来るところまで・・・

 

 今月の「このネタがいちばんで賞」は、『天子様が来る!』より、【ひとまかせ】でした!

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 久しぶりに意表を突かれたというか、裏返されたというか、地味に感服してしまいました。

 3コマ目の「間」と、4コマ目の「転」なオチがお見事すぎます! 1つネタの面白さが良質。

 

 

 

●はっち・ぽっち (高野うい 先生)

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 ペットシッター・ポチ子さんが、シベリアンハスキーのハチと一緒にお仕事がんばる4コマ。

 ちなみに「ポチ子」=「保知とも子」さん。

 今回は、店長の乾さんからストレートに「夏太り」と射抜かれてしまったポチ子さんが、

 ダイエットにはげむお話・・・・・・かと思いきや、大したことはしていません(^^;

 ハチは店長のブラッシングでスリムになったりしてますけど。

 

 仕事を頑張ればやせると、ポチ子さんをのせる店長、なかなかあなどれませんな。

 ビラ配りを半ば押し付けられてますけど、笑顔で出かけるポチ子さん。

 しかし、今まで動物の愛らしさに興奮して鼻血出すことはありましたが、

 まさか想像(妄想)でも鼻血流せるレベルとは(^◇^;) 動物愛?が深すぎます。

 

 などなど、今回はシッターのお仕事がなかったので、ポチ子さんとハチと店長と、

 あとポチ子さんのおばあちゃんでまわすお話でしたが、そのぶんレギュラーな人々の

 個性がうまく発揮されていて、ほのぼの楽しい雰囲気でした。

 ハチが大好きだけど、立場上その感情を表に出せない店長さんが、

 ポチ子さんのいないうちにハチを「ぎゅうっ」と抱きしめていたのがよかった~(●^o^●)

 そんな愛らしい空気感が魅力的な4コマ作品、今後も楽しみです!

 

 

 

●ふつつか文香さん (山田ヒツジ 先生)

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 ☆ビッグゲスト 初登場!!

 文香さん(26)は、凛くん(18)の兄嫁にあたる女性。

 ・・・なのですが、いつもふわふわ天然系。 炊事・洗濯・掃除がまるでダメ!

 ゆえに凛くんに負担がかかって、文香さんを「おねえさん」とは思えないという始末。

 

 しかし、1つ屋根の下で暮らす2人。

 18歳の凛くんには、文香さんの大人の色香が毒か薬か、嬉し恥ずかし、理性を保て少年!

 ・・・なんて状態に。 文香さんが天然系なのが、これまた拍車をかけてます(;´∀`)

 オトナな女の攻め(?)を見せたかと思いきや、女の涙で凛くんを惑わしたり、

 これが天然なのだから・・・・・・しかも「パクッ」ですよ「パクッ」! 少年が昇天しちゃう!!(ォィ

 

 でも文香さんは、メッチャお兄さんLOVE(はぁと)。

 そんなだから凛くんもナマゴロシ状態で、苦労・心労過多のおもしろ生活。

 家事がニガテなダメ嫁さん。 そんな世話焼かせな文香さんも魅力あるキャラクター。

 文香さんの天然色香にふり回される少年の明日はどっちだ・・・!?

 なんて感じで面白い作品です。 絵柄もキレイですし、つづきに期待!

 

 

 

●恋に鳴る (山名沢湖 先生)

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 コミックス1巻、9月7日発売!!

 さまざまな「音」にちなんだ日常の物語をつむぐオムニバス作品。

 今回の「音」はポタポタ。

 

 主役は幼い少女・・・に引っぱられている、お姫様のお人形(^^;

 投げられるわ踏まれるわ、コドモの容赦ない扱いに辟易している様子。

 それでも一応「愛されている」という自覚はあるようで、やれやれという感じでモノローグ。

 おもちゃの仲間たちは「人間にたくさん愛された人形は人間になれる」という話で

 盛り上がっているのに、お姫様は「人間なんて乱暴でべとべとでどろどろで」と呆れてます。

 

 でもポタポタとご主人様(少女)が流す涙に、人の美しさを感じる瞬間・・・

 そんなお話が、やさしく沁みる感覚を与えてくれます。

 まあ、最後に面白いオチがついてましたけど(^∇^; ポタポタの使い方がお見事!

 可愛らしいお話でもありましたね。 コミックス1巻ともども、今後も楽しみです!

 

 

 

●この果実は誰のもの (仙石寛子 先生)

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 仙石先生の新作中編スタート!

 合唱部の瀬谷さんに、一世一代の大告白しました矢川くん。

 まさかのOKをもらえて、心ここにあらず。 部活に身が入らない状態。

 なのだけど、瀬谷さんがOKするときに言っていた言葉が少し引っかかり・・・

 

 いつものごとく仙石先生えがく繊細な心模様が、その絵柄と相まって、

 透きとおった空気感を生み出しておりますが、今回は「禁断」が存在しない男女の物語?

 野球部の少年と合唱部の少女による、瑞々しい青春をえがいた作品かと思いきや、

 瀬谷さんの方には「忘れたい過去」があるらしく、そのことが矢川くんとのお付き合いを

 OKした理由になっていて、そのことから複雑な想いが交錯するお話のようです。

 

 瀬谷さんが自分のことを好きでもないのにOKしてくれたと感じている矢川くん。

 思い切ってその理由を尋ねてみたら、返ってきた答えは彼の想像を超えるもので・・・

 その言葉のやりとりや、しぐさの1つ1つに、静かな情感がこめられている良さがあります。

 そして最後に、瀬谷さんへの矢川くんの言葉が、なんとも見当違いっぽいけれども、

 純朴で、2人の物語の幕開けを予感させてくれるものでした。 このラスト、好きですね。

 さて、久方ぶりに仙石先生の中編作品。 どのような展開を見せるのか・・・楽しみです!

 

 

 

・ましろスイート (片栗こめこ 先生)

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 新人4コマまんが大賞、今月の1本!

 小池真白さん16歳。 ちょっぴりドジな高校1年生・・・って、自分で言っとるし(^∀^;)

 甘い物が大好きで、その食いしん坊っぷりが面白さになっている4コマ作品ですね。

 食べるのが楽しそうで、その楽しさが伝わってくる感覚がマル。

 デフォルメ絵も可愛らしいし、「食べること」に関する様々なネタで笑わせてくれそう。

 編集部のコメントにあるように、画力がさらに向上すれば、かなり期待できる素材かも?

 今後に期待です!

 

 

②へつづきます。