2011年11月号
今月の「未来への希望で賞」は、『田中さんちの白米ちゃん』より、ササニシキの子供たち!
今年収穫される“新米”たちを特訓する教官どの。 しかし、伝統に興味ない今日日の若者。
「未来が見えない」なんて文句言ってますけど、ササニシキが宮城産ということを考えると、
少し違った「未来」を象徴しているのかもしれない・・・なんて、感じたりもしたお話でした。
●カタコイ・カノン (胡桃ちの 先生)
胡桃ちの先生の新作連載スタート!!
カノンさんが差し入れを持ってきたのは、カタコイ図書館という私設の図書館。
そこをつくったおじいさんの孫である銀くんが、彼女を迎えています。
カノンさんは、3歳からの常連。
なので、銀くんとは幼なじみの関係だけど、彼は昔と今ではだいぶ変わってしまったらしい。
ちなみに2人は8歳差で、銀くんが年上。 現在は24歳だから、カノンさんは16歳か。
そんな2人を中心に、図書館や本の話題で盛り上がる作品・・・でしょうかね。
『アンドロイドは電気羊の夢をみるか?』とか、なつかしー。
第1話は、カタコイ図書館を舞台とする過去の回想でしたけど、
今後はどのような話になってゆくのでしょうね~。
銀くんはカタコイ図書館では働いておらず別の図書館にいることや、 (※)
常連ナンバー2(1はカノンさん)の市川照政さん(78)の活躍(?)、
そして「カタコイ」の意味合いと、カノン&銀の関係などなど、いろいろ今後が楽しみです!
(※)追記 : この部分、私の勘違いで「カタコイ」=「傍木一」図書館ということのようでして、
銀くんはそこで働いているという設定でした。 申し訳ありません~。
●6スタデイズ (川原清佳 先生)
Y-1 出身フレッシュゲスト!!
とあるアニメーション会社の第6スタジオを舞台にくりひろげられる、
アニメ作りの過酷な現場をドキュメント形式でつづる作品・・・というのは半分嘘ですが(ォィ、
だいたいそんな感じのことを、面白おかしく描いた4コマ作品です。
プロデューサーの田村哲彦さん(35)を筆頭に、
デスクの深沢凛さん(27)と、制作進行の山下薫さん(21)の3名が、主な登場人物。
アニメのスタッフロールで目にするけどよくわからない役職だ、という方にはうってつけ!
これであなたもアニメ制作のノウハウを理解できる・・・かもしれない仕事っぷりが面白い。
なるほど、プロデューサーってそーゆーことしているのね~とか、そんな感じで。
話の中心になっているのは、深沢デスク。
クールにボケたり、ツッコミ入れたり、なかなか面白い牛乳好きの27歳さんです。
限定フィギュアを買いに行こうとしたり、クールっぽいけど趣味もそっち系とか好感。
でも、チヤホヤされる美人作画さんをみて、乳なき己をかえりみる姿は悲しいやね( ;∀;)
それに対するプロデューサーのフォローは、少しヤバかったと思う。
などなど、アニメ制作の現場を面白おかしく描いてくれそうな作品。
深沢デスクもおもろいし、ぜひともつづきを~!
●ひなヒナ (やしろ 先生)
Y-1 GP 月間賞受賞ゲスト!!
これは、かなり面白い4コマ作品だと感じました。
ひな祭りに授かった双子の姉妹・桃香ちゃんと灯花ちゃん。
8歳になっても仲良しな2人は、キスまでしちゃうほど(^◇^;) 仲良すぎだろ~。
そんな双子姉妹の姿を描くお話。
2人の個性は、桃香ちゃんの方がおとなしめで、灯花ちゃんが活動的・・・つか、ガキ大将?
おもに家庭と学校での2人が描かれるのですが、いやこれが面白いのなんの!
男子・元木くんにスカートめくりされて落ち込む桃香ちゃん。
そこで灯花ちゃんが“逆襲”をたくらんで・・・という展開が、
予想の斜め上行く強烈さでスゴすぎました(´▽`;) 元木くん、泣いてるし。
それだけ怒りが激しかったんでしょうけどね・・・ 灯花ちゃん、すごいしっかりしてる娘です。
まあ、私から見たら「やりすぎ」なんですけども、痛快といえば痛快ですね。
桃香ちゃんだけは何があったのか知らないというのもスゴイよな~。 灯花ちゃん末恐ろし。
で、そんな2人なのだけど、ママさんの前では普通の子供たち・・・
と思いきや、その仲良しっぷりは尋常じゃないレベルですね(^∇^;
【エアママ】でのママさんとのやりとりが、可愛らしくて面白かったです。
【あぶれる母性】とか、ウマいこと言ってるし!
などなど、これは良作の予感・・・というか、かなり面白い作品。
これはもうぜひとも、つづきを読みたいものです!
●Good Morning ティーチャー (重野なおき 先生)
ウッチーの受験はどうなった・・・!?
前回まで、引っ張るだけ引っ張った緊張あふれる展開でありましたが、
さてさて・・・? といっても、ここで画バレ・ネタバレは避けた方がよろしいでしょうと判断。
ぜひとも結果は、本誌でご確認を! 今回、笑いと素晴らしさにあふれたお話でした。
上原くんの苦労は報われるのか?
アズマ先生への告白はなされるのか?
様々な想いが交錯する「受験」という舞台の上で、情熱と感動が入り乱れます。
・・・ゆいゆいは、アレでしたけどね(;´∀`)
上原くんがウッチーの下着見てたのには笑いましたし、周囲の反応も面白かった(*゜´∀`゜)
シリアスとコメディの配分が絶妙な重野先生作品にあっても、これだけ良い塩梅の場面は
そうそうないのではないでしょうか。
綾さんとの会話でみせたウッチーの決意。 そして、それを「実行」したラストの言葉。
今回の結果と、ウッチーの笑顔と、アズマ先生とのやりとり。 全てが素晴らしかったです。
さて、ここからどうなるのか?
アズマ先生には、ヨーコ先生(と舞先生も?)との関係もありますし・・・って、モテモテやな。
とにもかくにも、大団円へ向けたつづきが気になる展開。 今後も楽しみです!