「お気に入り」完結作品と、1巻作品です。
『うみねこのなく頃に』シリーズの、第3エピソード(完結)と第6エピソード(1巻)。
本シリーズは、やはり第1エピソードから読み始めるべき作品なので、
興味を持たれた方はそちらから・・・・
『うみねこのなく頃に Episode3 Banquet of the golden witch』5巻
(原作・監修:竜騎士07 先生 作画:夏海ケイ 先生)
「・・・黄金の魔女のゲームに、ついに勝者が現れる」 (本編214ページより)
時は1986年。 大富豪が所有する孤島にて起きた連続大量殺人。
「魔女」が引き起こしたという大惨事の真相に、右代宮戦人(うしろみや ばとら)が挑む!
と始まった本作品の第3エピソード完結巻。
3番目の“ゲーム”も佳境。 ついに“犯人”に迫るかにみえた戦人だが・・・
今までとは違う「魔女」を相手にする戦人。
賢くしぶとい新たな「魔女」は、いったん戦人に追い詰められたかに見えたものの、
ここで強烈な一手を放ってきます。 おそらくは物語全体の核にふれる、重要な一手を・・・
これ、アニメ版だとざっくり削られていた感じですかね。
私は原作で読んで驚愕しちゃって、それまでの“推理”が全部ふっとんでしまいしたよ。
まあ、第4エピソードのあの部分と照らし合わせたうえで、
第5エピソード以降の展開とともに考えると、「こーゆーことなのかな?」と推測できますが、
この時点では「わけがわからないよ」状態になってしまったものです。
そんな感じですが、それだけに「なんなんだコレは!?」と盛り上がり、
かつグイグイと引き込まれ、さらにその先には2転3転する展開が待ち受けていて、
かなり楽しむことができるエピソード3の終盤部分です。
しかも、ここで初めて「勝者」が出現! もういったいどーゆーことなのか??
新人物の加入もあって、つづきが気になって仕方ない見事なエピソードとなっています。
ちなみに作画の夏海先生は、「エピソード1」も担当されていて、
この「1」がこれまた素晴らしい秀作となっております。
『うみねこのなく頃に散 Episode6 Dawn df golden witch』1巻
(原作・監修:竜騎士07 先生 作画:桃山ひなせ 先生)
「黄金の魔女へと至る、二人のベアトの物語・・・。」 (オビ文より)
あらすじについては、上記をご参照ください。
本シリーズは、エピソード1~4までが「出題編」。
そして、エピソード5~8までが「散」の文字をタイトルに加えた「解答編」となっています。
あとがきにも記されているように、このエピソードのキモは「2」。
さまざまな「2」が出てくる本作品にあって、“2人の家具”である嘉音と紗音の存在は重要。
右代宮家の使用人である2人は、主筋である右代宮家の人々を恋い慕っています。
が、自らを「家具である」と自覚する2人は、その想いに正直なった時、
なぜかお互いを傷つけあう運命にあると言うのですが・・・・・・
このことは後に、もう1組のペアを加えた本エピソードの重要な部分で描かれることになり、
やがて物語の核心に迫る重大なヒントを与えてくれることに・・・なるのかどうなのか?
ちなみに表紙には、2人の魔女ベアトリーチェが描かれていますが、これも重要。
エピソード5で物語全体の大転換を迎えた本作品は、主人公・戦人の立場も変化させ、
ちょっと不思議な展開を見せることになるのです。
とはいえ、流れはいつもどーり、ミステリ風・殺人事件展開。
エピソード5で登場した「探偵」古戸ヱリカも参加して、新たな事件の幕開けか・・・?
自称「知的強姦者」として、すべての謎を解き明かそうとする彼女のえげつない捜査が
なにをもたらすのか・・・ その果てに待ち受けるものは・・・?
原作プレイ済みなので知っているのですけども、
エピソード5ともども、かなり引き込まれた物語なだけに、期待です!
・・・桃山先生、ヱリカ好き?