五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

【お気に入り】 『うみねこのなく頃に』 EP3:5巻 /EP6:1巻

2011年09月27日 | ◆「お気に入り」  マンガ

「お気に入り」完結作品と、1巻作品です。

『うみねこのく頃に』シリーズの、第3エピソード(完結)と第6エピソード(1巻)。

本シリーズは、やはり第1エピソードから読み始めるべき作品なので、

興味を持たれた方はそちらから・・・・

 

 

『うみねこのく頃に Episode3 Banquet of the golden witch』5巻

 (原作・監修:竜騎士07 先生  作画:夏海ケイ 先生)

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 「・・・黄金の魔女のゲームに、ついに勝者が現れる」 (本編214ページより)

 時は1986年。 大富豪が所有する孤島にて起きた連続大量殺人。

 「魔女」が引き起こしたという大惨事の真相に、右代宮戦人(うしろみや ばとら)が挑む!

 と始まった本作品の第3エピソード完結巻。

 3番目の“ゲーム”も佳境。 ついに“犯人”に迫るかにみえた戦人だが・・・

 

 

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 今までとは違う「魔女」を相手にする戦人。

 賢くしぶとい新たな「魔女」は、いったん戦人に追い詰められたかに見えたものの、

 ここで強烈な一手を放ってきます。 おそらくは物語全体の核にふれる、重要な一手を・・・

 

 これ、アニメ版だとざっくり削られていた感じですかね。

 私は原作で読んで驚愕しちゃって、それまでの“推理”が全部ふっとんでしまいしたよ。

 まあ、第4エピソードのあの部分と照らし合わせたうえで、

 第5エピソード以降の展開とともに考えると、「こーゆーことなのかな?」と推測できますが、

 この時点では「わけがわからないよ」状態になってしまったものです。

 

 そんな感じですが、それだけに「なんなんだコレは!?」と盛り上がり、

 かつグイグイと引き込まれ、さらにその先には2転3転する展開が待ち受けていて、

 かなり楽しむことができるエピソード3の終盤部分です。

 しかも、ここで初めて「勝者」が出現! もういったいどーゆーことなのか??

 新人物の加入もあって、つづきが気になって仕方ない見事なエピソードとなっています。

 

 ちなみに作画の夏海先生は、「エピソード1」も担当されていて、

 この「1」がこれまた素晴らしい秀作となっております。

 

 

 

『うみねこのく頃に Episode6 Dawn df golden witch』1巻

 (原作・監修:竜騎士07 先生  作画:桃山ひなせ 先生)

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 「黄金の魔女へと至る、二人のベアトの物語・・・。」 (オビ文より)

 あらすじについては、上記をご参照ください。

 本シリーズは、エピソード1~4までが「出題編」。

 そして、エピソード5~8までが「散」の文字をタイトルに加えた「解答編」となっています。

 

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 あとがきにも記されているように、このエピソードのキモは「2」。

 さまざまな「2」が出てくる本作品にあって、“2人の家具”である嘉音と紗音の存在は重要。

 右代宮家の使用人である2人は、主筋である右代宮家の人々を恋い慕っています。

 

 が、自らを「家具である」と自覚する2人は、その想いに正直なった時、

 なぜかお互いを傷つけあう運命にあると言うのですが・・・・・・

 このことは後に、もう1組のペアを加えた本エピソードの重要な部分で描かれることになり、

 やがて物語の核心に迫る重大なヒントを与えてくれることに・・・なるのかどうなのか?

 

 ちなみに表紙には、2人の魔女ベアトリーチェが描かれていますが、これも重要。

 エピソード5で物語全体の大転換を迎えた本作品は、主人公・戦人の立場も変化させ、

 ちょっと不思議な展開を見せることになるのです。

 

 

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 とはいえ、流れはいつもどーり、ミステリ風・殺人事件展開。

 エピソード5で登場した「探偵」古戸ヱリカも参加して、新たな事件の幕開けか・・・?

 自称「知的強姦者」として、すべての謎を解き明かそうとする彼女のえげつない捜査が

 なにをもたらすのか・・・ その果てに待ち受けるものは・・・?

 

 原作プレイ済みなので知っているのですけども、

 エピソード5ともども、かなり引き込まれた物語なだけに、期待です!

 ・・・桃山先生、ヱリカ好き?