goo blog サービス終了のお知らせ 

五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 今月のアルペジオ!

2011年09月02日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2011年10月号より

 『蒼き鋼のアルペジオ』のコミックス4巻は、10月29日発売とのこと・・・楽しみです!

 「今月の河合荘!」はこちら

 

 

 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

 

 

●蒼き鋼のアルペジオ (Ark Performance 先生)

 Young_king_ours_2011_10_p003

 今回、目頭が熱くなってしまいましたよ・・・(;;)ぅぅ

 刑部邸は今や戦場。

 中央政府軍の攻撃が始まり、メイド・ロボさんたちがこんな姿にー!

 ローレンス曰く、それなりの戦闘技術を有する彼女たちですが、

 「プロの軍隊」の前には時間稼ぎにしかならない・・・と。

 

 

 Young_king_ours_2011_10_p029

 そうした状況の中、ローレンスから話を聞くハルナさん。

 振動弾頭のこと、そして若き日の「刑部博士」のこと・・・・・・

 

 ここで興味深かったのは、変化ということについて語られる場面。

 蒔絵との出会いをへて「自分でも理解できない次元に・・・今私は居る」とまで

 述べるようになった“霧”のメンタルモデルであるハルナさん。

 ローレンスは驚き、“霧”の変化を感慨深げに受け止めています。

 

 しかし、この変化。

 今回の話を読んでいると、それは必ずしも、“霧”にかぎったものではない・・・

 ということがうかがえるのです。

 

 

 Young_king_ours_2011_10_p017

 デザイン・チャイルドの研究は、刑部博士の心を強く締め付けました。

 苦悩する若き日の刑部博士。

 彼は野心家であり、当時の危機的状況にあった日本を救うべく「人類を作る」計画を立案。

 ただ無邪気に野心をたぎらせた1人の男は、「命を作る」ことに無頓着でした。

 

 しかし実際に多くの「命」にふれることによって、ただの知識でしかなった生命に対して、

 彼はやがて、その重みを実感してゆくようになります。

 109対作られた「命」のうち、残ったのは・・・・・・7名のみ。

 「気が狂いそうになった」とまで述べる博士。

 

 このように、はじめ野心的な科学者でしかなかった博士が命の重みを実感し、

 生き残りの1人である蒔絵サマに大きな愛情(罪滅ぼしを含め)を注ぐほどになったのも、

 ハルナさんに劣らぬ変化であったのだと感じます。 私はグッときちゃいましたよ(。´Д⊂)

 

 

 Young_king_ours_2011_10_p025

 そして、それは蒔絵サマも同じ。

 博士=“おじいさま”が大好きなあまり、おじいさまを奪還すべく

 401にまで殴り込みをかけたほどの行動力を示した蒔絵サマ。

 デザイン・チャイルドの1人である彼女には、おじいさまくらいしか心許せる人間がいない。

 いや、いなかった・・・のです。

 

 出会ってわずかな時間しか過ごしていない蒔絵サマとハルハルさん。

 しかし、その意気投合っぷりは、もはや親友同士。

 デザイン・チャイルドである蒔絵サマと、メンタルモデルであるハルハルさんでは、

 常人をはるかに超えた認識・分析能力をそなえているでしょうから、

 お互いの印象から様々なことを、それぞれ理解しやすいのかもしれませんね。

 

 博士も語っているように、蒔絵サマはハルハルさんとの交流に喜んでいます。

 おじいさま以外の対象に、そのような反応を示すことは珍しいらしく、

 このこともまた、蒔絵サマにとっての変化であるといえるのでしょう。

 

 Young_king_ours_2011_10_p033_2

 ハルナさんも、また変化を示しつつあります。

 「感情」の実装。

 蒔絵サマへの感情、彼女を脅かすものへの感情、そして人類への感情。

 すべてメンタルモデルであるハルナさんにとっては、大きすぎる変化になります。

 

 それにしても、クラインフィールドを展開して反撃にうつるハルナさん、カッコ良すぎるぅー!!!

 ここで「意志と言う言葉の定義を・・・教え込んでやろう」と述べているのも、

 言葉集めが趣味なハルナさんのキャラクター性に支えられた痛快さがあってすばらしい!

 

 「投降の意志がある場合は外套を脱ぎ・・・」のセリフに、脱いだらヤバいだろハルナさんは、

 と思ってしまった私は、あえてエロエロ魔人の名を冠しても悔いなし!

 ・・・あ、今は蒔絵サマにもらった服着てるんでしたかね?

 

 

 Young_king_ours_2011_10_p035

 人類に対し、みずからの「意志」を示すハルナさん。

 ハルナさん無双に興奮冷めやらぬー!

 しかしメンタルモデルは個人要塞だよな~。 強いぞハルハル、いけいけハルハル!

 

 ・・・ん? 待てよ、これじゃまるで人類が敵みたいじゃないか??

 そう、今まで人類にとっての敵であり、いわば悪役であった“霧”。

 今までも、その美少女的外見になごまされることはあっても、敵という認識は不変でした。

 が、その認識もまた、ここで変化を見せ始めることになったのです。

 

 刑部博士の話からうかがい知れる人類の業。

 それを「トモダチ」である蒔絵サマに背負わせようとする人間たちに、

 ハルナさんは何を想い、何を感じているのか・・・・・・

 今回の話は完全に、博士側、そしてハルナさんに感情移入してしまうつくりになっています。

 ハルナさんの後ろ姿に、こみあげるものを感じたのは私だけではないはず!

 

 ここからハルナさんはどうなるのか、どうするのか?

 分散首都・札幌の部隊も刑部邸に向かっているわけで、はちあう可能性も・・・?

 この盛り上がりのまま、今後も楽しみすぎます!

 

 

 共同戦術ネットワーク。

 コミックス4巻は、10月29日発売で楽しみですが、最近4コマなくなって残念で~す。

 それはともかく、コンゴウ本が企画崩壊!

 神よ!無慈悲なる神よぉー!! ・・・しかし、私は神のみ心に従う所存。

 神自身の企画したモノに差し替えということで、そちらも楽しみ。 来月誌面で発表とのこと。

 

 マジメな話をすると、まさか「大人しか買えない薄い本」だとは思っていなかったので、

 私はべつにかまわないといいますか、薄い本でない方がうれしいかもです、ハイ。

 てっきりコンゴウ様の日常本だとか、ちょっぴりお茶目な一面を見れちゃうとか、

 そんな感じだと思ってました(^◇^;)

 

 なんにせよ、全部楽しみだー!

 今、アルペジオは、私の中で一番熱いマンガ作品かもしれません・・・本気で。

 

 

ヤングキングアワーズ感想は後日・・

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。