五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがくらぶオリジナル 感想①

2011年09月21日 | ◆4コマ誌⑥ まんがくらぶオリジナル

2011年11月号

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 今月の「アニメ化をひかえて絶好調で賞」は、『リコーダーとランドセル』より、盛山先生!

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 あつし君に指揮のやり方を教える盛山先生。 さすが先生、マジメな指導に熱が入ります。

 ちなみに何が絶好調なのかは、画像をご参照いただき、お察しください。 アニメ化万歳!

 

 

●あにメカ (よしむらなつき 先生)

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 コミックス1巻、9月27日発売ー!!

 そのためかトビラ絵に気合入ってます。 1ページ使って美麗な一枚絵、必見!

 お兄ちゃんはメカ・・・!? な4コマ漫画。

 

 佐々木ゆゆこさんの兄・一悟くんは、どこからどう見ても人間ではなさげ。

 でも、ゆゆこさん以外の人たちは気にもしていない、という構図が面白味になっています。

 まあ、科学部の部長をしている鏡見ネネさんは、知ってか知らずか一悟くんに興味津々、

 恋焦がれてすらいますけども(^◇^;)

 

 今回は、一悟くんに妙なモノが憑りついた?・・・というお話で、

 いつもの一悟くんとは違って、変に行動的になった彼が、ひと騒動まき起こしています。

 やたらと女性に執着しては、ゆゆこさんのスカートめくったり(きわどい下着はいてますね)、

 ネネさんにとびかかったり・・・してますが、ネネさんにとっては、むしろカモンな状況(´▽`;)

 しかし、ネネさんの弟・晶くん。 女装姿はともかく、胸をはだけさせるのはヤバいだろー!!

 男と証明しようとして逆効果になってるし! 「別の世界の扉」開いちゃう男子続出だぞ(ぇ

 最後も、別の世界が垣間見えたし・・・

 そんな感じで、最後も妹かネネさんかの選択を迫られて、面白いオチがつきました(^^;

 

 メカな兄と、それを不審に思いつつも何だかんだで気にしてしまう妹を中心に、

 そのドタバタな日常をえがく作品。 ハイスピード・テンションなノリのよさが特徴でしょうか。

 コミックス1巻発売ということで、今後も楽しみです!

 

 

 

●オフィスのざしきわらし (小坂俊史 先生)

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 感動の最終回!!

 ・・・とありますけど、べつに感動はしないです(ォィ

 緑風商事に中途入社した志咲笑子さんは、いるだけで会社が存続するという

 「ざしきわらし」な存在として重宝されていたのですが、会社員としてはサボり魔というお方。

 

 ところが今回、笑子さんがいるのにもかかわらず、会社が民事再生法を適用!

 やはり不況のビッグウェーブは巨大すぎたかと思ったら、なんかしょーもない理由で(^◇^;)

 まあしかし、会社がつぶれることは避けられても、リストラは覚悟すべきかという状況。

 なのに、そんな中でもブレない笑子さんがさすがでした。

 立花さんですらマジメに働きだしたというのに!

 

 さらに、南さんネタや再建計画などなど、いろいろ面白かったのですが、

 ここはやはり最後の言葉、「お気楽道も決してラクではありませんが・・・」に注目ですね。

 

 

 本作品については、以前に長文で書きましたけども、

 そのグータラぶりにテーマがあると感じていた作品だったもので、この言葉は重要でした。

 

 要するに、笑子さんたちが「お気楽」にサボっていた姿も、

 単純に楽していただけじゃないんだな~、と理解できた気がするのです。

 サボりはサボりだし、それをとがめられるのは当たり前なのだけど、

 人間みんながみんな「働き蜂」になれるわけでもない。

 ゆったり気楽に生きたい人間だっているんだよ、ということを語っている反面、

 そういう生き方はこの社会の中では決してラクなものではない、と明示している・・・

 そんな印象を受けたのですね。

 

 気楽に生きたい、けどそれはラクではない。

 なんとも矛盾に満ちた言葉ではありますが、それでもラクじゃない「お気楽道」を貫く

 「ダメ人間」たちの生き様は、現代社会を生きる我々にとって反面教師である一方、

 別の生き方としてある種の“逃げ道”を提示してくれているのかな・・・と感じたり。

 単純に言えば、ダメさを肯定した生き方・・・かな。

 

 不況下でも各所の忙しさは膨大で、そのストレスは高水準。

 そんな中にあって「お気楽」という“遊び”の要素が存在している意味は、とてつもなく大きい。

 ガチガチの緊張感ばかりでは、やがて糸が切れてしまうのだから、

 ある程度の余裕は保持しておきたいよね、という願望はあると思うのです。

 それはマジメに必死になって働く人間からすれば、眉をひそめるを通り越して嫌悪の対象

 にすらなりかねないものですが、それでも必要なものなのかな~、と。

 

 

 「ざしきわらし」という何をするわけでもない存在。

 しかし、その存在がいることによって福がもたらされるというのは、

 まさに笑子さんのもたらす“遊び”の要素が、緊張をやわらげる一助となっていることと

 照らし合わせることができるのかもしれません・・・ ぜんぜん違うのかもしれないけど。

 

 まあそんな生真面目に考えずとも、「ダメ人間」たちのおもしろ行動に笑いを誘われる

 4コマとして楽しむことができた作品でもありました。 たまに眉ひそめましたが(^◇^;)

 時折みられた「価値観の反転」をネタにしている点など、かなり秀逸な作品でしたね。

 そんなものが、小坂先生流の脱力ギャグで描かれているのが好感触。

 コミックスも10月27日発売! 私などは、かなり楽しませていただいた作品でしたー!!

 

 

 

●鬼畜☆彼女 (斎藤かよこ 先生)

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 スペシャルゲスト!!

 大崎ミナミさん(25)は、「無表情に定評ありの鉄仮面女」らしい(^^;

 そんな彼女とお付き合いしているのが、赤羽ケイスケくん(23)、雑誌編集者とのこと。

 

 なにごとにも無感動で表情を変えないだけでなく、けっこうケイスケくんに冷たかったり、

 そんなところがタイトルの「鬼畜」につながるのかな?とも思いますが、

 そんなに鬼畜というわけでもないと思ったり・・・ 舌うちはヒドイと思ったけどさ(;´∀`)

 問題なのは、ミナミさんの後輩・しおりさん。

 どうも略奪愛が好みのタイプらしく、妙なデータベースで情報管理したり、ちとおかしい。

 

 そんな彼女の動向がどうなのか気になりはしますけど、

 今回はキャラクター紹介風なお話で進行したため、今一つつかみきれない作品という印象。

 つづくんですかね? これだけだと消化不良というか、あまり楽しめないというか。

 第1話的にはよいのですけど、単発作品としてはイマイチな感じでした。

 なので、つづきを期待しておきたいと思います!

 

 

 

●社食めしのススメ! (宮嶋星矢 先生)

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 なんと最終回ー!?

 まだ半年くらいですよ・・・ね? 連載期間。

 全国の社員食堂をめぐっては、そのリポートを面白おかしくマンガにした作品。

 私はけっこう好きでして、もっと学食とかも攻めてほしかったな~と思っていたのですが・・・

 

 最後は、GMOインターネットグループの社食へGO!

 なんかメチャメチャ美味しそうな社食だったり、社員限定ですけど備品のそろえが

 はたから見るとうらやましかったりと、なんだか会社のイメージアップになってますよね。

 

 そんな感じでしたけど、最後なのに友人K氏でなくて、M(森井?)先生が来てたのはなぜ?

 何も語られずに当たり前のように進行していて、ミステリアスすぎたんですけど(^∀^;)

 あまり、いた意味なかったし(ォィ

 最後は打ち切りっぽく、あっさり終了してしまいましたが、私は好きだったというか、

 いろんな社食(学食)を見れて楽しめていた作品だけに、ちと残念です。

 でも、楽しませていただきましたー!

 

 

②へつづきます。