クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-05 No.7-1

2011年05月13日 15時13分06秒 | Weblog
<haenssler>
=SWR MUSIC=
93 191 \2250
エルガー:
・序曲「南国にて」Op.50 (22’40”)
録音:2010年9月30日& 10月1日シュトゥットガルト、リーダーハレ
(ライヴ・デジタル)
・序奏とアレグロOp.47 (15’50”)
録音:2010年10月4日& 10月5日SWRフンクシュトゥーディオ
(セッション・デジタル)
・エニグマ変奏曲Op.36 (31’46”)
録音:2007年12月13日& 12月14日シュトゥットガルト、リーダーハレ
(ライヴ・デジタル)
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
サー・ロジャー・ノリントン(指揮)
ノリントンが手兵シュトゥットガルト放送響を指揮して、「エニグマ変奏曲」
ほかエルガーの作品を演奏したアルバムが登場します。
1934年にイギリス・オクスフォードに生まれたノリントンにとって、イギリス
音楽、とくにエルガーは重要で、過去に「自分の心情にもっとも近い作曲家」
であると述べていたほどです。ノリントンのエルガーといえば、シュトゥット
ガルト放送響とともに、1999年に「交響曲第1番」(93000)を、2001年に「弦楽
のためのセレナード」(93043)をいずれもライヴで録音して高評価を得ていま
すが、ノリントンの情熱に反してあまりレコーディングに恵まれているとは
いえなかったので、このたびのアルバムの登場はおおいに歓迎されるものとお
もわれます。




<BIS>
BIS 1405 \2380
ドビュッシー:ピアノ曲全集 Vol.5
(1)2つのアラベスク/(2)ベルガマスク組曲/(3)ピアノのために/(4)舞曲
(5)バラード/(6)ロマンティックなワルツ/(7)夢想/(8)マズルカ
(9)夜想曲/(10)ボヘミア舞曲
小川典子(Pf)
録音:2000年1月/旧ストックホルム音楽アカデミー
小川典子のドビュッシー・ピアノ曲全集、完結編の第5巻には初期作品が集め
られています。最初のピアノ曲にあたる「ボヘミア舞曲」から人気曲「2つの
アラベスク」や「月の光」を含む「ベルガマスク組曲」まで、ドビュッシー
の最も親しみやすい作品ばかり。小川典子の硬質でクリアな響きが独特のド
ビュッシー世界を作り上げています。

BIS 1975 \2380
レウヴスタ・ブリュークの音楽秘宝II
(1)タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番ホ短調 D55/同第4番ニ長調 D15
(2)ケーラー:2本のフルートのためのソナタ
(3)ヘンデル:歌劇「オットーネ」より2本のフルートのための二重奏
(4)ルーマン:フルート・ソナタ第4番ト長調
(5)ヒンリヒ・フィリップ・ヨンセン:
チェンバロ・ソナタ第3番/1757年復活祭のための教会音楽(抜粋)
(6)作者不詳:チェロ・ソナタ ハ短調
ドロットニングホルム・バロック・アンサンブル
録音:2010年10月、2011年1、2月/レウヴスタ教会
ストックホルム北西約140kmに位置するレウヴスタ・ブリュークは、18世紀鉄
鋼業で栄えた街でした。この街の発展に寄与したベルギーの実業家ルイ・ド
・イェールは数多くの楽譜を蒐集し、コレクションにしていました。当アル
バムはその膨大なコレクションから選ばれたものを披露、好評だった同第1集
(BIS-1526)に次ぐ好企画となっています。スウェーデンの古楽器団体ドロット
ニング・バロック・アンサンブルが精密かつ愉悦にあふれる演奏を繰り広げま
す。

BIS SA 1755(SACD-Hybrid) \2500
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集 Vol.2
(1)ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調 K.207/(2)第2番ニ長調 K.211
(3)第4番ニ長調 K.218/(4)アダージョ ホ短調 K.261
(5)ロンド ハ長調 K.371
リチャード・トニェッティ(Vnと指)
オーストラリア室内管
録音:2010年2月、2009年2月/ACOスタジオ(シドニー)
Vol.1(BIS-1754)に続く好評シリーズの完結篇。協奏曲以外にもアダージョと
ロンドが入っているのが嬉しい限り。さらにトニェッティはガット弦と古楽
器系管楽器を採用し、ピッチも幾分下げることでピリオド的解釈を志向して
います。はつらつとした解釈が魅力です。

BIS SA 1968(SACD-Hybrid) \2500
ウーレ・オルセン:
(1)アースガルズの騎行 Op.10 (2)トロンボーン協奏曲ヘ長調 Op.48(46)
(3)交響曲第1番ト長調 Op.5
クリスチャン・リンドベルイ(Trbと指)、ルネ・ハルヴォシェン(指)(2)、
アークティック・フィル
録音:2011年2月/ハルスタド文化会館(ノルウェー)
ウーレ・オルセン(1850-1927)はグリーグより一世代後のノルウェーの作曲家。
グリーグやスヴェンセンと共通するカラフルで爽やかな情感あふれる作風が
特徴です。「アースガルズの騎行」は北欧神話の巨人族を描いたもので、円
谷プロ風の迫力に満ちた音楽が物凄い効果で伝わります。当アルバムがデビュ
ーとなるノルウェー北部北極圏の街トロムソ・ボドに本拠を置く新進オーケ
ストラ、アークテック・フィル、高水準のアンサンブルに注目。首席指揮者
のクリスチャン・リンドベルイの指揮ぶりも光ります。さらに嬉しいのは、
美しいトロンボーン協奏曲の独奏を務めていること。酔わされます。

BIS SA 1600(SACD-Hybrid) \2500
マーラー:
(1)亡き子をしのぶ歌
(2)さすらう若人の歌
(3)リュッケルトの5つの歌
カタリナ・カルネウス(Ms)、
スサンナ・マルッキ(指)
エーテボリ響
録音:2007年6月、2010年1、8月/エーテボリ・コンサート・ホール
ストックホルム出身、ロンドンのトリニティ音楽院で学んだメゾ、カルネウス
のマーラー歌曲集。彼女は期待のマーラー歌手で、ティルソン・トーマスの
交響曲全集でも素晴らしい歌唱を聴かせています。今回は彼女の独壇場で、
美しい声と迫真の表現を堪能できます。フィンランドの女性指揮者スサンナ
・マルッキの好サポートも特筆で、女性の眼から見たマーラーを実感できます。

BIS SA 1707(SACD-Hybrid) \2500
セバスチャン・ファーゲルルンド:
(1)クラリネット協奏曲(2005/6)
(2)弦楽と打楽器のためのパルティータ(2007/9)
(3)イソラ(2006/7)
クリストファー・サンドクヴィスト(Cl)、
ディーマ・スロボジェニュク(指)
エーテボリ響
録音:2008年6月、2010年6月/エーテボリ・コンサート・ホール
歌劇「デーベルン」で注目を集めた1972年生まれのスウェーデンの作曲家セバ
スチャン・ファーゲルルンド待望のオーケストラ・アルバムが登場します。色
彩的で変化に富むクラリネット協奏曲、内的、霊的な祈りの気持ちに満ちた感
動的なパルティータ、さらにかつてハンセン氏病や精神病患者を隔離していた
トゥルク諸島の島を描いたイソラなど、いずれも興味津々です。





<Profil>
PH 08063 \2180
(1)タファネル:木管五重奏曲
(2)バーバー:サマー・ミュージック Op.31
(3)ニールセン:木管五重奏曲 Op.43
シャンティリー五重奏団【ピルミン・グレール(フルート)、フロリアン・
グルーベ(オーボエ)、ヨハネス・ツール(クラリネット)、
ドミトリィ・ババノフ(ホルン)、ベンチェ・ボガーニ(バスーン)】
2006年にミュンヘンで行われたARD国際コンクールで2位と課題新作最高解釈
賞を受賞した実力派シャンティリー五重奏団。全員がミュンヘン・フィルや
ベルリン放送響ほかの団員も務めているので、アンサンブル能力の高さも完
璧。ここではフランス、アメリカ、北欧といった色彩の異なる3作に取り組ん
でいますが、いずれも唖然とする巧さ。作品の素晴らしさに身をゆだねて楽
しむことができます。





<Supraphon>
SU 4057 \1480
レイハ(ライヒャ):ピアノ三重奏曲集
(1)変ホ長調 Op.101の1
(2)ニ短調 Op.101の2
(3)ハ長調 Op.101の3
グァルネリ・トリオ【チェニェク・パヴリーク(Vn)、マレク・イェリエ(Vc)、
イヴァン・クラーンスキー(Pf)】
録音:1994年6月16日、1995年4月18日/ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)
ドイツやフランスで活動したライヒャことアントニーン・レイハはもともと
チェコ人。フルート、ヴァイオリン、ピアノいずれもの名手でハイドンやベ
ートーヴェンの親友だった実力者ながら、今日作品全体を聴く機会のない作
曲家です。ここに収められたピアノ三重奏曲はどのパートも協奏曲ばりの難
しさが要求されます。チェコの名門グァルネリ・トリオだからこそ実現した
レベル。すべてグァルネリの銘器で、ことにヴァオリンは往年の名手ジンバ
リストの愛器だったといわれます。




<WERGO>
WER 6736 \2180
シュトックハウゼン(1928-2007):
星座のための12のメロディー(オルガンによる)
(1)みずがめ座 (2)うお座 (3)おひつじ座 (4)即興I (5)おうし座 
(6)ふたご座 (7)かに座 (8)即興II (9)しし座 (10)おとめ座 
(11)てんびん座 (12)即興III (13)さそり座 (14)いて座 (15)やぎ座 
(16)即興IV
ドミニク・シュステック(オルガン、即興)
録音:2008年9月(ケルン、聖ペーター教会)
シュトックハウゼンの「星座のための12のメロディー」は、もともとはオル
ゴールのために生まれた音楽で、前衛的なところがほとんどありません。も
ちろんハーモニーは古典派のものとは少々趣が異なりますが、メロディーと
伴奏という伝統的で明確な構成をとっています。この作品は演奏者に楽器や
音色の選択などを委ねており、ピアノ版や室内楽版、また、6人の奏者による
版(WER 6659)など様々な録音がありますが、ここに新たに登場した録音は一
人の奏者が奏でるオルガンによるもの。それにしても、このオルガンの音は
すごい!オルガンマニアの間では有名なケルンの聖ペーター教会のオルガン
を使用しています。この教会は、信仰の場であることはもちろん、「聖ペー
ター・アート・ステーション」とも呼ばれていて、現代美術の展覧会や、新
しい音楽のコンサートが開かれている、いわば現代芸術の砦。日々の礼拝も
すべて現代音楽で執り行われています。ここに備えられているオルガンは、
エオリアン・ハープ、チェロ、ハープ、サックス、打楽器、ホイッスルなど
様々な音を模した音色が出るストップを合計104兼ね備えていて、すべての音
が一人の奏者の指や足から発せられている音とは信じられない壮大さです。
さらに、この録音でオルガンを弾いているのは、当教会オルガン奏者のシュ
ステック。日々の礼拝で楽器に触れ、楽器を熟知してすべてのストップの音
色を巧みにブレンドすることができる、まさに理想的な布陣での録音となっ
ております。オルガンによるこの作品の演奏は、極彩色の世界。どことなく
メシアンのオルガン作品を想起させるようでもあります。あらゆるものを超
越したもの、時に呪術的なものを強烈に感じさせます。ひとつひとつの曲が
終わり、ウヮンッというオルガンの残響が消えたあとの静寂は、まるで宇宙
に放り出されたような感覚。究極の宇宙遊泳世界を是非ご堪能下さい。

WER 6723 \2180
ヘンツェ:
交響曲第3番(大オーケストラのための)
交響曲第4番(大オーケストラのための)
交響曲第5番(大オーケストラのための)
マレク・ヤノフフスキ(指揮) ベルリン放送交響楽団
録音:2010年1月(第3、第4)、2010年9月(第5)
ヘンツェ自身の舞台作品とも深いかかわりをもつ交響曲第4番などを収録した
充実のヘンツェ交響曲集。オペラから交響曲まで幅広いレパートリーで聴衆
を唸らせ続けているヤノフスキ指揮、注目のヘンツェ新譜の登場です。交響
曲第3番は、世紀末を思わせるような爛熟の官能的響きと大規模な作風が印象
的。交響曲第4番は、静かな弦の響きの中から様々なモティーフが生まれては
消え、発展しながら進み、最後は壮大な音の重なり合いとなる、演奏時間20
分超の単一楽章で非常に高い集中を保った曲。もともとはヘンツェのオペラ
「鹿の王」第2幕の幕切れの音楽として書かれたものです。ヤノフスキの指揮、
オケの巧さが冴えます。第5番は一言で表すならば「ドラマティック」な作品。
バーンスタイン&ニューヨーク・フィルの委託を受け作曲されたもので、ヘ
ンツェいわく「ローマの風景、人々のイメージに触発されて作曲した」もの。
激しいリズムや熱いクレッシェンドの連続など、こちらもまたヤノフスキの
曲の構成力が光る演奏となっています。

WER 6581 \2180
ゴルドン・カンペ:作品集
(1)hal (2)ハイ・ヌーン (3)リプリー・ムジークV (4)qs nachtstueck 
(5)gassenhauermaschinensuite (6)picard
多数の演奏家
ギコギコギコギコ、ヒュ-、ドカン!的ないわゆる「現代」の作品かと思わせ
ておきながら、ピアソラの断片風なテイストが漂ったり、どことなく日本の
音階を思わせる作品など、なかなかにオツな世界が広がっています。カンペ
は1976年生まれ、ドイツ・ヘルネ出身の作曲家。ヘルスキらに師事しています。




<naive>
V 5222(1CD+ボーナス1DVD) \2280
ドゥーブル・ムッシュー(ふたりのオヤジ)-double messieurs-
[CD](1)ヴィシー (2)サン=マロ (3)ソー (4)ナンテル (5)パリ 
(6)トゥールーズ
[DVD]4つの即興
アントワン・エルベ、ジャン=フランソワ・ジジェル(ピアノ)
モダン・ジャズ界でも人気のあるアントワン・エルベと、フランスで大人気
のマルチミュージシャン、ジジェルという今をときめくカッコいい「オヤジ」
2人による豪華コラボアルバム。ミニマル・ミュージック風なドライな響き、
疾走感溢れる活きのよさ、おしゃれな和音など、2人の抜群のセンスが光る1枚
です。付録DVDも2人の丁々発止の即興試合を興味深く見ることができます。




<財団法人 日本伝統文化振興財団>
JVCよりXRCDの発売が当財団に移管!
濃厚でエネルギッシュなところがASTREEの魅力。強烈にパワフルなのに下品
にならず、楽器の音をよく捉え、それと同時に比類なき残響の美しさを聴か
せる。これはまさにASTREEの美点そのものである。1980年代に初CD化された
ものがあるので聴き比べてみたが、これはもう勝負にならないといってよい。
今回のXRCDを一度聴いてしまうともういけない。通常CDとXRCDを聴き比べる
と大体いつも違いに驚くものだが、今回はそれにしても大きな違いを感じた。
多くの音楽ファンへぜひにと薦めたい。(オーディオ評論家:炭山アキラ)

XRCG 30001(XRCD) 9枚組 \28350
[日本語解説付き]
完全限定品
国内盤初CD化
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集
パウル・バドゥラ=スコダ(フォルテピアノ)

録音: 1978年-1989年
ウィーン、バウムガルトナー・カジノ
抜群の録音でならしたミシェル・ベルンシュタイン率いるアストレ・レーベル
のXRCD化ですが、驚きのクープラン全集に続く第2弾は、バドゥラ=スコダに
よる画期的な古楽器(フォルテピアノ)によるベートーヴェンの全集が登場!
楽器はベートーヴェン時代のものを使用しており、大いに話題となりました。
演奏、録音とも内外で絶賛されましたが、国内盤CDは発売されませんでした。
まさに幻の逸品。カリスマ・オーディオ評論家 長岡鉄男氏は以下のように絶
賛しておりました。
『作曲年代と同年代の楽器を使用、当時の演奏法で演奏する。演奏する場所
も当時と同じような建物をさがすという凝り方だ。曲については説明の要は
ないが、演奏と録音はひと味もふた味もちがったものだ。音は圧倒的なエネ
ルギー感に驚かされる。左手はグローブをはめて叩きつけるようなソフトタッ
チのメガトンパンチ。この低音はASTR?E以外では聴けない。マイクは4本ぐら
い使って、オンとオフに使い分けているのではないかと思うが、演奏ノイズ
も適当に入る一方、余韻とホールエコーの美しさは比類がない。全体にトロ
リとした艶がのって、まさに濃厚。』
なお、今回解説書は渡邊順生氏の書き下ろしによる詳細な楽器解説、スコダ
自身によるディアベリ変奏曲に関する考察的論文、また、故長岡鉄男氏の高
弟でオーディオ原理主義を標榜する最右翼、炭山アキラ氏による当盤に関す
るオーディオ的聴きどころを論じた読み物など興味が尽きない内容です。
また、アナログ・ディスク(オリジナルLP盤)はピアノ・ソナタ第32番の第1
楽章で右チャンネルの音の一瞬の欠落が指摘されておりましたが当盤では万
全の復活で、当然ながら欠落はございません。

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