クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

12-08 No.10-2

2012年08月10日 15時02分19秒 | Weblog
<ACANTA>
ACANTA 233587 2枚組 ¥1780
-ヒストリカル・マスター・インストゥルメント-
[CD1]
J.S.バッハ:音楽の捧げもの BWV 1079より
(1)3声のリチェルカーレ (2)6声のリチェルカーレ 
(3)C.P.E.バッハ:ソナタ ホ短調 
【1749年頃G.ジルバーマン製フォルテピアノ使用】
(4)パラディーニ:ディヴェルティメント ト長調 
【1726年B.クリストフォリ製フォルテピアノ使用】
(5)J.S.バッハ:幻想曲 ハ短調 BWV 906 
【1695年頃製イタリア式チェンバロ使用】
(6)3つのメヌエット BWV 841-843 【1700年頃製ドイツ式チェンバロ使用】
(7)カプリッチョ ホ長調「ヨハン・クリストフ・バッハをたたえて」
BWV 993 【1710年J.H.ハラス製チェンバロ使用】
[CD2]
(1)クーナウ:パルティータ 第4番 ヘ短調 
【1700年ドナ製クラヴィコード使用】 
(2)C.P.E.バッハ:ソナタ変ロ短調 
【1730/1740年G.ジルバーマン製チェンバロ(フレットなし)使用】
(3)J.S.バッハ:幻想曲とフーガ イ短調 BWV 904 
【1599年H.ルッカース製チェンバロ使用】
(4)フレスコバルディ:トッカータ 第9番 
(5)J.S.バッハ:ソナタイ長調 BWV 963 
【1594年製H.ルッカース製チェンバロ使用】
[CD1](1)-(4)、(6)ワルター・ヘインツ・ベルンシュタイン、
(5)・(7)マリア・ブラウティハム
[CD2](1)・(2)ヴィンフリート・シュラメク、
(3)-(5)アルミン・タールハイム
アルバムタイトルからもお分かりの通り、17世紀から18世紀にかけて製作され
た鍵盤楽器―フォルテピアノ、チェンバロ、クラヴィコード―を用いた演奏が
収録されたアルバム。J.S.バッハ、C.P.Eバッハ、フレスコバルディらバロッ
ク期の音楽家たちによる珠玉の鍵盤作品の数々を、当時の響きと共に堪能でき
ます。フォルテピアノの発明者B.クリストフォリ、J.S.バッハからの信頼も厚
かったG.ジルバーマン、チェンバロの発展史を語るに欠かせないH.ルッカース
・・・いずれの楽器も現在は美術館などが所蔵し、管理している希少な名器ば
かりです。演奏会や録音にもしばしば貸出されるので、すでにその音を聞いた
ことがある方も多いかもしれません。とはいえ、様々な名器の音色を2枚組に
わたり一挙に聴き比べることができるのは本アルバムならではの魅力。ピリオ
ド楽器にこだわりのあるファンの方はもちろんのこと、普段聴きなれないとい
う方にもおすすめのアルバムです。

ACANTA 233586 ¥1100
-ワーグナーのピアノ-
ワーグナー(リスト編):
(1)楽劇『ニーベルングの指環』より ヴァルハラ 
(2)歌劇『ローエングリーン』より エルザの大聖堂への入場 
(3)歌劇『さまよえるオランダ人』より 紡ぎ歌 
リスト:
(4)聖ドロテア (5)リヒャルト・ワーグナーの墓に 
(6)4つの忘れられたワルツ 第4番 
(7)リヒャルト・ワーグナー―ヴェネツィア 
(8)悲しみのゴンドラ 第1稿 (9)同曲 第2稿 (10)調性のないバガテル
ミケーレ・カンパネッラ(Pf)
【使用楽器:1876年製スタインウェイ(バイロイトのヴァンフリート館所蔵)】
イタリアはナポリ生まれのミシェル・カンパネッラは、世界的リスト弾きの
一人としても知られる名手。2011年のリスト・イヤーでの活躍も記憶に新し
いカンパネッラが、新たなリスト・アルバムをリリースしました。ワーグナ
ー作品の改編曲や彼への追悼曲などのワーグナー絡みの作品に加え、「悲し
みのゴンドラ」や「調性のないバガテル」といった珠玉の後期作品の数々を
収録したアルバムです。リスト後期作品中心のプログラムということで、超
絶技巧的な魅力だけに留まらない叙情性豊かな曲調をたっぷりと堪能できる
アルバムといえましょう。カンパネッラは今回の録音に際し、ワーグナーが
愛用した1876年製のスタインウェイを使用!リストもこの楽器を演奏したと
言われており、今回のアルバムのコンセプトにまさにぴったり。カンパネッ
ラの演奏はやや硬派ですが、楽器の音色とよくマッチした演奏ともいえましょ
う。2013年のワーグナー・イヤーを前に、彼が愛した響きに耳を傾けながら、
2人の大音楽家へと思いをはせる1枚です。

ACANTA 233600 ¥1100
クリスマス聖歌集
パレストリーナ:「今日キリストは生れたもう」 
ヘンドル(ガルス):「しもべらよ、共に歌え」、「われらに生まれし御子」 
M.プレトーリウス:「主の生誕のときに」 
ウヴェ・タイマー:民謡歌曲集 
ウヴェ・ハラー:民謡歌曲 ほか全22曲
ウィーン少年合唱団
巨匠トスカニーニが『天使の歌声』と評したことでも知られる清澄な歌声で、
日本でも絶大な人気を誇るウィーン少年合唱団によるクリスマス聖歌集。初期
バロックの聖歌から民謡調のクリスマス歌曲まで、時代・ジャンルともに多彩
なプログラムが収録されています。クラシックからポップスにいたる幅広い
ジャンルを巧みに歌いこなす、ウィーン少年合唱団の本領発揮の選曲ともいえ
ましょう。ウィーン少年合唱団出身の現代作曲家ウヴェ・タイマーによる民謡
歌曲集ほか、ウィーンの伝統歌曲も収録。パレストリーナやM.プレトーリウス
の厳粛な響きに圧倒される一方で、民謡の響き色濃いクリスマス歌曲の暖かな
響きにほっと一息つく……ウィーンのクリスマスの一夜を思わせるアルバムに
仕上がっています。これまでも、いくつものクリスマス・アルバムをリリース
してきたウィーン少年合唱団。ポップス調の歌曲も多く取り入れ、クラシック
・ファンに留まらない幅広いファン層からの支持を集めています。2012年の来
日公演でも絶賛された美しい歌声はジャンルを問わず素晴らしいもの。ウィー
ン少年合唱団と共に、ひとあし先にウィーンのクリスマスの響きに酔いしれる
1枚です。

ACANTA 233598 3枚組 ¥2080
クリスマス歌曲集-子どもたちはクリスマスに歌う
讃美歌「諸びと声あげ」、「きよしこの夜」、「いざ歌え、いざ祝え」、
「喜べや讃えよや」、「エサイの根より」 
「おお、もみの木よ」(ドイツ民謡) 
ウヴェ・タイマー:民謡歌曲集 ほか
シェーネベルク少年合唱団、ウィーン少年合唱団、
ヴェストファーレン・ナイチンゲール合唱団、
聖トーマス教会少年合唱団、テルツ少年合唱団、ケルン少年合唱団ほか
「ACANTA」レーベルより、ひとあし早いクリスマス歌曲集がリリースされまし
た!賛美歌やクリスマス民謡がたっぷりと詰まった聴き応え十分の収録内容で
すが、何よりも注目されるべきは合唱団の豪華な顔ぶれでしょう!2012年に
創立800周年を迎えたライプツィヒの聖トーマス教会少年合唱団、日本でも絶
大な人気を誇るウィーン少年合唱団、力強い歌声で多くの人を魅了している名
門テルツ少年合唱団などなど、ドイツ・オーストリアが世界に誇る合唱団が勢
ぞろい。世界の第一線で活躍する子供たちによる洗練された歌声がぎゅっと
凝縮されたアルバムに仕上がっています。クリスマスといえばやはり子供たち
の清澄な歌声なしには語れないというもの。ドイツの伝統的な讃美歌、民謡、
そして現代作曲家たちによる民謡調のクリスマス歌曲――クリスマスの一夜を
過ごすに十分な、多彩なプログラムも魅力です。ボーナスCDとして、旋律のみ
を抽出した“カラオケCD”も同梱。聴くやよし、歌うやよし…ドイツ・オース
トリアのクリスマスの響きを堪能できるアルバムです。




<SKARBO>
DSK 1124 ¥2080
ヒナステラ:ハープ協奏曲 Op.25*
バッハ=ブゾーニ:コラール「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV659
スカルラッティ:ソナタ ロ短調 K.27/ソナタ ニ短調 K.9
シュポア:ファンタジア Op.35
フォーレ:即興曲 変ニ長調 Op.86/塔の中の奥方 Op. 110
ニコラ・テュリエ(ハープ)
バーゼル交響楽団、マルコ・レトーニャ(指揮)*
録音:2004年5月9日、バーゼル*、2011年5月29日、ラジオ・フランス
あのチョン・ミョンフンが素晴らしき才能として激賞する、フランス人ハープ
奏者、ニコラ・テュリエが2004年に満を持してヒナステラの協奏曲を録音!ヒ
ナステラはカタロニア出身の父とイタリア生まれの母の間に生まれ、そのルー
ツから彼の音楽には効果的なパーカッションなどラテン・アメリカの香りがし
ます。このハープ協奏曲は彼の代表作の一つとも言える作品で、初演は1965年、
ニカノール・サバレタのハープ、ユージン・オーマンディ指揮、フィラデル
フィア管弦楽団で行われました。ハープとオーケストラのかけ合いが見事で、
第3楽章の冒頭は長いカデンツァから始まり非常に独創的な作風が魅力です。
テュリエはこの作品をレトーニャの指揮のもとかつて首席奏者を務めたバーゼ
ル交響楽団と息の合った演奏を聴かせてくれます。この他の収録曲は全て2011
年に収録され、バッハのオルガン曲「いざ来ませ、異邦人の救い主」をハープ
独奏に編曲したものからフォーレの即興曲など、ハープの魅力、可能性を広げ
る興味深い内容です。
-ニコラ・テュリエ(ハープ)-
パリ生まれ。ジュリアード音楽院卒業後、名門イエール大学を首席で卒業。そ
の後アメリカ、ヨーロッパ、アジアを中心にソロ活動を展開し、これまでに
チョン・ミョンフン、アダム・フィッシャー、アントニ・ヴィット等の指揮者、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団、マーラー・チェン
バー・オーケストラなど、世界の名だたる演奏者と共演しています。またオー
ケストラの首席奏者として、ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団、バ
ーゼル交響楽団で活動し、現在はフランス放送フィルハーモニック管弦楽団の
ハープ奏者として活躍しています。




<DOREMI>
DHR 7987/8 2枚組 ¥3980
MONO
アレクシス・ワイセンベルク1949-1955録音
(1)J.S.バッハ(リスト編):前奏曲とフーガ イ短調BWV543
(2)ハイドン:ピアノソナタ第52番変ホ長調XVI-52
(3)ソレール神父:3つのソナタ(ニ短調/二短調/嬰ハ短調)
(4)チェルニー:ロードの歌曲「思い出」による変奏曲Op.33
(5)プロコフィエフ:ピアノソナタ第3番イ短調Op.28
(6)同:悪魔的暗示Op.4の4
(7)スクリャービン:練習曲変ロ短調Op.8の11
(8)同:左手のためのノクターンOp.9の2
(9)リスト:葬送-詩的で宗教的な調べより
(10)同:ペトラルカのソネット第123番
(11)同:ペトラルカのソネット第104番
(12)同:即興ワルツ
(13)同:ピアノソナタ ロ短調
アレクシス・ワイセンベルク(Pf)
透明できらめくような音色と超絶技巧で1970年代に世界的人気を誇ったアレク
シス・ワイセンベルク。今年1月に惜しくも亡くなられましたが、晩年は闘病
のため実演や新録音に接する機会はなく、生きた伝説と化していました。この
アルバムに収められた演奏は、彼がジギ・ワイセンベルクと名乗っていた20代
前半の録音。後に録音していない珍しいレパートリーが目白押しなのも魅力で、
ワイセンベルクならではの耽美的な解釈と目の覚めるような技巧を満喫できま
す。リスト作品とハイドンはLumen音源、プロコフィエフはColumbia音源使用。
このなかで、リスト作品のみ国内レーベルからCD発売され、「レコード芸術」
誌で特選に輝きました。たしかに驚くべき輝きとオーラに満ちていて、思わず
引き込まれる凄さ。プロコフィエフの初期作品特有のガンガン叩く書法でも、
水晶のように透明な音色で不思議な繊細さを醸し出しています。





<ATMA Classique>
ACD2 2630 ¥1850
英国の歌曲とアンセム集
(1)マーティン・ピアソン(v.1572-1651):おお、汝の足元に
(2)ジョン・コプラリオ:おお、貧しく取り乱した世界よ
(3)ヘンリー・パーセル(1659-1695):わたしの目は涙を流し
(4)ロバート・ラムジー(?-1644):罪深き夜に
(5)トマス・ルーポ(1571-1627)またはセオフィラス・ルーポ(?-1650):
おお主よ、来りて我が嘆きに憐みをたれたまえ
(6)マシュー・ロック(1622-1677):主よ、あなたに答え
(7)ヘンリー・パーセル:罪深き夜に
(8)ジョン・ブロー(1649-1708):
私は言った。私は生涯の半ばで、よみの門にはいる。[イザヤ38:10]
(9)ジョン・ミルトン(v.1563-1647):もし罪人の溜め息が
(10)ヘンリー・パーセル:主よ、わたしはあなたに感謝をささげます
(11)ウィリアム・クロフト(1678-1727):主において喜びなさい
(12)トマス・ウィールクス(1576-1623):汝がまもっている人は幸いなり
レ・ヴォワ・バロック
ユリア・ヴァン・ドーレン(Sop)、シャノン・メルセル(Sop)、
マシュー・ホワイト(Alt)、チャールズ・ダニエルズ(Ten)、
タイラー・ダンカン(Br)、ロバート・マクドナルド(Bas)
アレクサンダー・ワイマン(指揮) 
レ・ヴォワ・バロック
録音:2009年8月ユニタリアン教会(カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州
ヴィクトリア)
カナダを代表する古楽団体、レ・ヴォワ・バロック(バロックの声)による英国
の声楽作品集。16世紀から17世紀にかけて、イギリス音楽はその様式・性格に
おいて非常に独特な雰囲気を持っていました。当時のイギリスで流行していた
のはメランコリー(憂鬱さ)。打ちひしがれた英雄、幻覚、血みどろの死・・・
鬱々とした主題を描くために音楽は恰好の手段となりました。このCDに収録さ
れた歌曲では、メランコリーの気分がシンプルながらも美しいハーモニーで表
現されています。他に讃美歌なども収録され、当時の英国の空気をたっぷりと
感じさせてくれます。
レ・ヴォワ・バロックは声楽ソリストの団体で、ルネサンスからバロックの時
代の作品を中心に演奏しています。編成の小さなものから、フル・ステージの
オペラまでマルチな活躍で注目を集めています。このアルバムでも歌手として
参加しているマシュー・ホワイトの後任となる、新音楽監督アレクサンダー・
ヴァインマン(パシフィック・バロック・オーケストラの音楽監督)のもと、ま
すます魅力的な活動を展開しています。

ACD2 2675 ¥1850
フォー・ブエノスアイレス
(1)ブエノスアイレスの四季
 I.ブエノスアイレスの夏 II.ブエノスアイレスの秋  
III.ブエノスアイレスの冬 IV.ブエノスアイレスの春
(2)5つのタンゴ・センセーション
 I. 眠り II.愛 III.不安 IV. 目覚め V.恐怖
(3)天使の組曲
 I.天使のタンゴ II.天使の死 III.天使の復活 IV.天使のミロンガ
(4)忘却(オブリビオン)
(5)リベルタンゴ
(6)夢
(7)アディオス・ノニーノ
デニス・プランテ(Bdn)、ダヴィッド・ジャック(G)
録音:2012年2月(カナダ)
カナダを代表するバンドネオン奏者であるデニス・プランテが、ついに巨匠ピ
アソラの名曲に挑戦しました。数々の輝かしい賞を受賞した彼自身の作品集
「タンゴ・ボレアル」(ACD2 2661)も好評だっただけに、期待も高まります!
現代タンゴ界において国際的にも高く評価される、プランテのユニークな演奏
と曲想へのアプローチを、どうぞお聴き逃しなく!
プランテと共にピアソラの熱い世界を展開するのはベテランギタリスト、
ダヴィッド・ジャック。彼は、これまでに50以上の録音でプランテをはじめ
様々なアーティストと共演、また世界各国で演奏家としても活動してきまし
た。その傍ら、音楽大学で教鞭まで執るほどの実力に裏打ちされた演奏は、
非常に胸に迫るものがあります。




<naive>
V 5307 2枚組(1枚価格) ¥2280
ロイヤル・ヘンデル-ヘンデル作品集
[CD1]
(1)「司祭ザドク」(ジョージ2世の戴冠式アンセムより)
ジェレミー・サマリー(指揮)、
タリス室内合唱団、ロイヤル・アカデミー・コンソート
(2)歌劇『ロンゴバルディ王妃ロデリンダ』よりアリア
パトリシア・プティボン(S)、ロベール・エクスペール(CT)、
アンサンブル・アマリリス 
(3)フルート・ソナタ ヘ長調よりアレグロ
エロイーズ・ガイヤール(指揮)、アンサンブル・アマリリス
(4)「聖セシリアの祝日のための頌歌」より抜粋
ルーシー・クロウ(S)、リチャード・クロフト(T)、
マルク・ミンコフスキ(指揮)、
レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル-グルノーブル他
(5)アリア「預言者の言葉が私の胸を狂喜させる」
(「ヨセフとその兄弟」HWV59より) 
(6)合唱曲「快活の人、沈思の人、温和の人」より二重唱
サンドリーヌ・ピオー(S)、トピ・レーティプー(T)、
ステファノ・モンタナーリ(指揮)、アカデミア・ビザンチーナ 
(7)オラトリオ『ベルシャザル』より二重唱
カリーナ・ゴヴァン(S)、マリー=ニコル・ルミュー(A)、
アラン・カーティス(指揮)、イル・コンプレッソ・バロッコ
(8)オラトリオ『時と悟りの勝利』よりアリア
デボラ・ヨーク(S)、
リナルド・アレッサンドリーニ(指揮)、コンチェルト・イタリアーノ
(9)オラトリオ『メサイア』
(編:モーツァルト/ドイツ語歌唱)第2部よりアリア
ベルナルダ・フィンク(A)、
ジャン=クロード・マルゴワール(指揮)、王室大厩舎・王宮付楽団、
ナミュール室内合唱団 
[CD2]
(1)大サラバンド(編:ローバー/チェンバロ組曲版)
カロル・トイチュ(指揮)、ヴロスラウ・レオポルディヌム室内管弦楽団
(2)歌劇『リナルド』よりアルメリーナのアリア、
『エジプトのジューリオ・チェーザレ』よりクレオパトラのアリア
マリア・バーヨ(S)、
スキップ・センペ(指揮)、カプリッチョ・ストラヴァガンテ 
(3)歌劇『アルチーナ』より序曲、ミュゼット、メヌエット
リナルド・アレッサンドリーニ(指揮)、コンチェルト・イタリアーノ
(4)歌劇『デイダミア』よりデイダミアのアリア、『アレッサンドロ』より
ロザーネのアリア
サンドリーヌ・ピオー(S)、クリストフ・ルセ(指揮)、
レ・タラン・リリクE8928
(5)オラトリオ『時と悟りの勝利』よりアリア
サラ・ミンガルド(A)、
リナルド・アレッサンドリーニ(指揮)、コンチェルト・イタリアーノ
(6)水上の音楽より抜粋
マルク・ミンコフスキ(指)
レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル-グルノーブル
(7)歌劇『テオドーラ』より二重唱
カリーナ・ゴヴァン(S)、マリー=ニコル・ルミュー(A)、
アラン・カーティス(指揮)、イル・コンプレッソ・バロッコ
(8)オラトリオ『メサイア』よりハレルヤ
ロランス・エキルベイ(指揮)、コンチェルト・ケルン、アクサンチュス
2012年はヘンデル・イヤー・・・というわけではありませんが、思わずそう
言ってしまいたくなるほどのヘンデル尽くしの豪華アルバムが「naive」レー
ベルよりお買い得価格でリリースされました!世界に活躍する名手らによる
過去の名盤の数々から珠玉の演奏を抜粋し、2枚組のアルバムとして一挙にま
とめあげた本アルバム。ピオーやミンガルドといった歌姫たちのアリア、ミン
コフスキ&レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル-グルノーブルによる管弦組曲、
アクサンテュスによる「ハレルヤ」――収録曲はもちろん、演奏陣の顔ぶれも
音楽祭の如き豪華さです!名盤それぞれの“いいとこどり”ともいうべきアル
バムなので、ヘンデル関連、ひいては古楽関連の名盤を探している方には是非
ともおすすめしたいアルバムです。
プログラムは歌劇、オラトリオのアリアから管弦楽曲にいたるまで様々。いず
れも各ジャンルの歴史に名を馳せる傑作揃いで、ヘンデルの多彩な音楽性に改
めて感服してしまいます。冒頭に収録されている「司祭ザドク」は1727年の
ジョージ2世戴冠式のために作曲されたアンセムの第1曲目。初演以降は歴代国
王の戴冠式で演奏されるようになり、イギリスの戴冠式ではもはやお馴染みの
作品といえましょう。荘厳かつ高揚感あふれる煌びやかなハーモニーが素晴ら
しく、この豪華なアルバムの最初を飾るにふさわしき作品です。マルゴワール
が指揮するモーツァルト編曲版『メサイア』(旧品盤:E 3004)はすでに廃盤と
なってしまっているため、抜粋版でも聴けるのは嬉しい限り。ブックレットの
末尾にはアルバムカタログが掲載されており、1曲だけでは物足りない!と思
ったアルバムはすぐに探すこともできます。




<HUNGAROTON>
HCD 32673 ¥2080
ゴルトマルク:ピアノ作品全集Vol.4
(1)オペラ『シバの女王』(ピアノ・デュオ版)より 
シバの女王の入場行進 op.27-2 
(2)同曲より バレエ音楽 op.27-4
(3)管弦楽のためのスケルツォ ホ短調 op.19(ピアノ・デュオ版) 
(4)3つの小品 op.12 
(5)舞曲集 op.22 
(6)管弦楽のためのスケルツォ イ長調 op.45(ピアノ・デュオ版)
ティハメール・フラヴァチェク(Pf)、バラージュ・ソコライ(Pf)
録音:2011年9月、2012年1月、フンガロトン・スタジオ
ひそかに注目を集めているゴルトマルクのピアノ作品全集シリーズ、待望の最
新盤!専らオペラやヴァイオリン協奏曲などで知られるゴルトマルクのピアノ
作品を全曲録音するという前人未到のシリーズも、早くも第4弾をむかえまし
た。今回収録されたのは、代表作のオペラ『シバの女王』ほか、管弦楽曲の編
曲作品を中心としたピアノ二重奏曲集!序曲「シャクンタラー」のピアノ独奏
版を収録した第3弾(HCD 32612)に引き続き、編曲作品を収録した注目必至のア
ルバムです。シリーズを通して、独奏曲以外の作品が収録されるのは今回が初
めて。クラヴェチェクと演奏を共にするバラージュ・ソコライは、1961年ブタ
ペスト生まれのピアニスト。フランツ=リスト音楽院でカドシャ、コチシュ、
クルターグ、ラドシュらに師事した後、各地の国際コンクールで賞を獲得し、
今日もなお世界的に活躍している名手です。
1875年にウィーンで初演された「シバの女王」は、ゴルトマルクのオペラ作品
の中で最も大きな成功を収めたオペラ。本アルバムに収録されているピアノ・
デュオ版は、彼がスコア出版と同時に多く手掛けた編曲作品の中の1つで、メ
ンデルスゾーンを思わせるドイツ・ロマン派の美しい旋律と、時折現れる半音
階の響きが印象的。1860年半ばからの一連の舞曲を集めた舞曲集からは、当時
の華やかなサロンの流行を感じ取ることができます。いずれの作品も没後は忘
れ去られ、現在では殆ど演奏の機会に恵まれないものばかり。これまでのシリ
ーズに違わず、今回も魅力的なアルバムに仕上がっています。

HCD 32696 ¥2080
アレッサンドロ・ロッラ:
2台のヴァイオリンのための二重奏曲 (1)第1番 変ホ長調 
(2)第2番 ヘ長調 (3)第3番 イ長調
(4)2台のヴァイオリンのための協奏的二重奏曲 第2番 ヘ長調 op.17-2
ヴィルモーシュ・サバディ(Vn)、チェン・ジュウ(Vn)
録音:2011年9月24-28日、フンガロトン・スタジオ
ロッラ・ファンの方々に必聴の新譜!「HUNGAROTON」レーベルより、アレッサ
ンドロ・ロッラ(1757-1841)のヴァイオリン二重奏曲を集めたアルバムがリリ
ースされました!ロッラ・アルバムというだけでなかなか希少ですが、ヴァイ
オリンとチェロのための二重奏曲やヴィオラ二重奏曲集などの演奏・録音が盛
んに行われる中、ヴァイオリン二重奏曲のみを収録した本アルバムはまさに希
少盤!技巧的でありながらも上品さを失わないロッラ独特の典雅な響きを、
ヴァイオリン2台という華やかなアンサンブルでより一層堪能することができ
ます。モーツァルトとほぼ時を同じくして生まれ、ベートーヴェン、パガニー
ニらと同時代に活動し、彼らの音楽を生で体感していたロッラ。後期古典派の
響きと初期ロマン派の響きを併せ持つロッラの音楽は、親しみやすくも多くの
魅力を含んだものといえましょう。ベートーヴェン的な響きも垣間見える3つ
の二重奏曲は、愛好家のために作曲された作品ではありますが、愛好家の域に
留まらない難易度と聴き応えのある作品。ロッラらしい高音域を駆使した旋律
や、コンチェルトのカデンツァを思わせるような華やかな旋律が魅力的です。
ヨーロッパを中心に世界的に活躍するハンガリーの名手ヴィルモーシュ・サバ
ディと、中国出身の名手チェン・ジュウの卓越したアンサンブルにも注目の希
少盤です!

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