クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

07-04 No.21-1

2007年04月25日 18時43分08秒 | Weblog
<DECCA>
4758401 \1850
ベートーヴェン:
ディアベリの主題による33の変奏曲ハ長調 Op.120
ロシア舞曲の主題による12の変奏曲イ長調 WoO.70
(ヴラニツキー:バレエ「森の乙女」より)
ヴラディーミル・アシュケナージ(pf)
録音:2006年8月 サフォーク ポットン・ホール
アシュケナージは1937年7月生まれ。したがって今年2007年は生誕70周年を迎え
るアニヴァーサリー・イヤーである。アシュケナージはベートーヴェンの協奏
曲やソナタを複数回録音しているが、今回の2作品はDECCAレーベルへの40年に
わたる録音生活の中でなんと初録音。ましてや、バッハの《ゴルトベルク変奏
曲》と並んで完成度が高く、かつ難曲中の難曲として知られる《ディアベリ変
奏曲》を、70歳直前で初録音するというのも驚異的だ。カップリングされたベ
ートーヴェン20代の作品は、ロシア生まれのアシュケナージらしい選曲とも言
えるだろう。しかしながら録音が多いとは決して言えない珍しい作品でもあり、
アシュケナージ・クラスのピアニストの演奏で聴けるというのはきわめて貴重
だ。ベートーヴェンの変奏曲技法を、この初期と後期の作品で聴き比べてみる
のも面白い。
ボーナス・トラックとして、ベートーヴェンの《バガテル》も収められている。

4758592 7枚組 \6300
アシュケナージ:パーソナル・コレクション
CD 1
J.S.バッハ:
1.クラヴィーア協奏曲第1番ニ長調BWV1052
2.平均律クラヴィーア曲集第1巻第24番前奏曲とフーガ ロ短調BWV869
ベートーヴェン:
3.ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調作品78
4.ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調作品57「熱情」
5.バガテル ロ短調作品126-4
CD 2
1.モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番変ホ長調K271
2.ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調作品15
CD 3
1.シューベルト:ピアノ・ソナタ ニ長調D850
ショパン:
2.舟歌嬰ヘ長調作品60
3.バラード第4番ヘ短調作品52
4.スケルツォ第4番ホ短調作品54
5.夜想曲嬰ヘ長調作品15-2
6夜想曲変ホ長調作品55-2
CD 4
1.シューマン:クライスレリアーナ作品16
2.R.シュトラウス:ドン・フアン
チャイコフスキー:
3.幻想序曲《ロミオとジュリエット》
4.瞑想曲作品72-5
5.ラフマニノフ:メロディ作品21-9
CD 5
リスト:
1.メフィスト・ワルツ第1番
2.鬼火
3.ラヴェル:夜のガスパール[第2回録音]
4.ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調作品30
CD 6
1.プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番ト短調作品16
2.ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調作品47
CD 7
1.シベリウス:交響曲第2番ニ長調作品43
スクリャービン:
2.ピアノ協奏曲嬰ヘ短調作品20
3.ピアノ・ソナタ第4番嬰ヘ長調作品30
ボーナスCD:
クリストファー・ヌーペンによるウラディーミル・アシュケナージのインタ
ヴュー
同じくアシュケナージの70歳アニヴァーサリー記念リリース。1955年に第5回
ショパン国際コンクールで第2位(この時の第1位はハラシェヴィチ、第3位は
フー・ツォン)に、さらに1962年に第2回チャイコフスキー国際コンクールで
ジョン・オグドンとともに第1位の栄冠に輝いたアシュケナージは、翌1963年
にデッカとの録音をスタートさせた。当セットは、以来40年にわたって途切れ
ることなく続いてきたレコーディングにおける膨大な音源の中からのコンパイ
ルである。
デッカ・デビュー盤であるラフマニノフのピアノ協奏曲第3番が収められてい
るという貴重さに加え、さらに60年代に録音されたバッハ(指揮は若きジン
マンである)、70年代のシューベルトやスクリャービン、プロコフィエフ、
80年代のブラームスなど、充実の演奏が絶妙に集められている。特にスクリャ
ービンのピアノ協奏曲の録音は当時(ネイガウスやソロモンなどを除いて)
あまり存在していなかったので、アシュケナージのこの演奏がひとつのスタン
ダードとなったと言っても決して過言ではない。
また、ボーナスCDとして、アシュケナージが自身のキャリアや音楽観を語る
最新のインタヴュー盤が付けられている。映像作家であるクリストファー・
ヌーペンによるこの約80分ものロング・インタヴューは、2007年1月に収録
されたもの。

4758748 12枚組 \10800
ショスタコーヴィチ:交響曲全集
CD 1
1.交響曲第1番ヘ短調作品10
2.交響曲第6番ロ短調作品54
CD 2
1.祝典序曲作品96
2.交響詩《10月革命》作品131
3.交響曲第2番ロ長調《10月革命に捧げる》作品14
4.オラトリオ《森の歌》作品81
CD 3
1.交響曲第12番ニ短調《1917年》作品112
2.交響曲第3番変ホ長調《メーデー》作品20
CD 4
交響曲第4番ハ短調作品43
CD 5
1.交響曲第5番ニ短調作品47
2.5つの断章作品42
"CD 6
1.交響曲第7番ハ長調《レニングラード》作品60
[1941年に包囲されたレニングラードからのショスタコーヴィチの放送付き]
CD 7
1.葬送と勝利の前奏曲作品130
2.交響曲第8番ハ短調作品54
3.ノヴォロシスクの鐘
CD 8
1.室内交響曲ハ短調作品110a[バルシャイ編]
2.交響曲第10番ホ短調作品93
CD 9
交響曲第11番ト短調《1905年》作品103
CD 10
交響曲第13番変ロ短調《バービ・ヤール》作品113
CD 11
交響曲第14番作品←注)詳細未記載
CD 12
1.交響曲第9番変ホ長調作品70
2.交響曲第15番イ長調作品141
ヴラディーミル・アシュケナージ(Cond.)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団[CD1-3, 5, 7, 8, 12]
サンクトペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団[CD6, 9]
NHK交響楽団[CD4, 10, 11]
ミハイル・コトリャロフ(テノール)(CD2)
ニキタ・ストロイェフ(バス)(CD2)
ブライトン音楽祭合唱団(CD2)
バッハ合唱団(CD3 交響曲第3番) 他
モーツァルト・イヤーで沸いた昨年2006年は、20世紀最大の作曲家のひとり
ショスタコーヴィチの生誕100年でもあった。それを記念して、アシュケナー
ジがイギリス、ロシア、日本の3つのオーケストラを振り分けて完成させた交
響曲全集が当セット。アシュケナージの70歳を記念するアニヴァーサリー・
シリーズのひとつでもある。音楽的な才能や価値というだけでなく、ソヴィ
エト政権の圧政に翻弄された者同士として、ショスタコーヴィチに寄せる共
感がきわめて強いアシュケナージにとっては必然ともいえる全集なのだろう。
最も初期の録音が1987年の交響曲第5番なので、それから20年の時をかけて完
結したことになる。最後を飾るのは第4番の最新録音であるが、1989年にロイ
ヤル・フィルと録れた演奏ではなく、この全集には我がNHK交響楽団との再録
音が収められる。なお、第7番のディスクで音楽の前には、1941年にドイツ軍
に包囲されたレニングラードから流された「レニングラードは不屈です」と
いうラジオ放送が収録されている。その声の主は、勿論ショスタコーヴィチ
その人である。

●DECCA DVD-VIDEO
711709(DVD-Video) \3350
『ア・セレブレイション/ライヴ・アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホ
ール』
[収録作品](詳細未定)
モーツァルト
プッチーニ
リヒャルト・シュトラウス
ロジャース
バーンスタイン 他
プッチーニ: 「ラ・ボエーム」 - 私の名はミミ
プッチーニ: 「ジャンニ・スキッキ」 -私のお父さん
バーンスタイン: 「ウェスト・サイド・ストーリー」 - サムホエア、など)
キリ・テ・カナワ(S)
アンドレ・プレヴィン、デニス・オニール(T)、マオリ・アンサンブル 他
ロンドン交響楽団 指揮:スティーヴン・バーロウ
収録:1995年
2007年3月に久し振りの再来日を果たしたキリ・テ・カナワ。残念ながらこれ
がラスト・ツアーということなので、これからは彼女の美声は録音で味わうこ
ととなる。今回リリースされるDVDは、彼女の50歳の誕生日を祝った1995年の
ロイヤル・アルバート・ホールでのコンサート・ライヴ(彼女の生年は44年)。
CDでも出ているが、こちらは映像なのでコンサートに行った感覚がより楽しめ
るだろう。
ゲスト陣には、テノールのデニス・オニール、指揮者&ピアニストのアンドレ
・プレヴィンら豪華なメンバーが集結。キリは、お得意のクラシックの名アリ
アに加え、プレヴィンのピアノではスタンダード・ジャズも披露している。
また、彼女の故郷ニュージーランドからは伝統的なマオリのアンサンブルも
やってきてスペシャル・パフォーマンスを行うなど多彩なステージである。

743189(DVD-Video) 2枚組 \5080
『オリジナル3大テノール』<デラックス・エディション>
カレーラス、ドミンゴ、パヴァロッティ
収録予定曲
チレア:歌劇《アルルの女》
マイヤベーア:歌劇《アフリカの女》
プッチーニ:妙なる調和?歌劇《トスカ》第1幕
レハール:歌劇《微笑みの国》第2幕
ヴィンツェンツォ・デ・クレシェンゾ:ツバメは古巣へ
サルヴァトーレ・カルディロ:つれない心
ヴェルディ:歌劇《シチリア島の夕べの祈り》
エルネスト・デ・クルティス:帰れソレントへ
アグスティン・ララ:グラナダ
パブロ・ソロサバル:そんな筈はない-サルスエラ《港の居酒屋》
ジョルダーノ:ある日青空を眺めて-歌劇《アンドレア・シェニエ》
プッチーニ:
星は光りぬ-歌劇《トスカ》第3幕より
誰も寝てはならぬ-歌劇《トゥーランドット》第3幕
バーンスタイン:マリア-ミュージカル《ウェスト・サイド・ストーリー》
カプア:オ・ソレ・ミオ
プッチーニ:歌劇《トゥーランドット》
ホセ・カレーラス プラシド・ドミンゴ ルチアーノ・パヴァロッティ
フィレンツェ・マッジョ・ムジカーレ管弦楽団 ローマ歌劇場管弦楽団
指揮:ズービン・メータ
収録:1990年
すべてはここから始まった・・・。
サッカー好きの3人が、FIFAワールド・カップのファイナルの前夜祭として催
したという肩に力の入らない企画だったコンサートは、世界中にファンを生み、
「3大テノール」現象として一世を風靡した。パヴァロッティの引退もあって、
現在ではビリャソンやクーラ、アラーニャ、リチートラなどが後継者候補とし
て話題に上がっている。このDVDは、そのすべての始まりとなった1990年のロ
ーマ、カラカラ浴場での歴史的コンサートの映像で、これまでにリリースされ
ていた分に特典を追加したデラックス・エディションである。特典映像には、
アメリカのかつてのオペラ・スター、ベヴァリー・シルズによる、コンサート
前の3人へのインタヴューや、パヴァロッティの『ザ・ラスト・テノール』の
抜粋、《オ・ソレ・ミオ》のカラオケ・ヴァージョンなどの他に、『インポッ
シブル・ドリーム(不可能な夢)』というタイトルの『3大テノール』のメイ
キング映像が初めて収録されている。

743196(DVD-Video) \3350
『ザ・ゴールデン・リング』
ヴァルハラへの神々の入城
ヴァルキューレの騎行
魔の炎の音楽
鍛冶屋の歌
森のささやき
ジークフリートの葬送行進曲
ブリュンヒルデの自己犠牲
ビルギット・ニルソン(S)
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ゴットロープ・フリック(Bs)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 
指揮:ゲオルク・ショルティ
録音:1950年代後半-60年代前半
ショルティがDECCAにスタジオ録音したあの《リング》の、伝説的なドキュメ
ンタリーがカタログに再登場。元々は《神々の黄昏》収録中にTV用に撮影され
たもので、2002年3月の前回リリース分が市場から消えて、買いそびれたファ
ンが懸命に探していたDVDである。ビルギット・ニルソン、ハンス・ホッター
など、あの録音に参加した歌手や、ジョン・カルショウ、ゴードン・バリー、
クリストファー・レーバーンらDECCAスタッフらも登場する見所満載の作品で
あり、オリジナルの英語ヴァージョンに、ドイツ語によるスペシャル・ヴァー
ジョンも加わり、さらに70分にもおよぶ公式音源からのオーディオ・ハイライ
ツも収録されたファン垂涎のDVDである。




<DELOS>
DE3378 \2080
ズイル・ベイリー・イン・コンサート
サン=サーンス:チェロ協奏曲集
サン=サーンス:
チェロ協奏曲第1番 イ短調作品33
チェロ協奏曲第2番 ニ短調作品119
白鳥?《動物の謝肉祭》より
マスネ:《タイス》の瞑想曲
ズイル・ベイリー(vc)
ラオノーク交響楽団 指揮:デイヴィッド・ワイリー
録音:2005年10月17日、ライヴ
ズイル・ベイリーはアメリカのチェリスト。ピーボディ音楽院とジュリアード
音楽学校を卒業し、現在はソリストの他に、エル・パソ=ムジカ室内楽音楽祭
の音楽監督や、エル・パソ=テキサス大学でチェロ科の教授も務める。デロス
・レーベルにはこれまでに、バッハ、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、
ショパン、フランクール、ヴュータンを集めたデビュー・アルバム(DE 3326)
や、『シュタルケル・セレブレイション」(DE 3344)のタイトルでのシュー
ベルトとボッケリーニの弦楽五重奏曲、ベートーヴェンのチェロ・ソナタ集
(DE 3368)などを録音している。今回は、2005年10月のライヴ録音であるサ
ン=サーンスのチェロ協奏曲集。シューマンのように3つの楽章が途切れなく
演奏される第1番と、その30年後に書かれ、作曲者自身も自信作ながら「やや
難しいので流行らないだろう」と感じたという第2番を1度のコンサートで演奏
した記録である。共演は、生まれ故郷ヴァージニアのオーケストラであるロア
ノーク交響楽団。指揮は1996年から同響の音楽監督兼指揮者であるデイヴィッ
ド・ワイリー。1993年にアスペンで賞を受け、翌94年からアスペン音楽祭でア
シスタントを務めた今後が期待される指揮者である。楽器は以前ブダペスト
四重奏団のミシャ・シュナイダーが使用していた1693年製のマッテオ・ゴッフ
リラー。

DE3372 \2080
メルカダンテ:
フルート協奏曲ニ長調
フルート協奏曲ホ短調
フルート協奏曲ホ長調
ラファエレ・トレヴィザーニ(fl)
モスクワ室内管弦楽団 指揮:コンスタンティン・オーベリアン
ラファエレ・トレヴィザーニはデロス・レーベルではお馴染みのフルーティス
ト。ゴールウェイの数少ない弟子のひとりで(その他にもランパル、ベイカー、
ラリューの薫陶を受けた)、現在は世界的ソリストとして活躍している。来日
もしており、使用楽器もムラマツの14金というのは親しみを感じるところだ。
これまでにデロスからは、ヴィヴァルディやアルビノーニらのイタリア協奏曲
集やC.P.E.バッハの協奏曲、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタのフルート
版、また『ヴァーテュオーソ・フルート』という、ドニゼテッティやサラサー
テ、ベーム、マスネ、ドップラー、ボルン、バッツィーニなどを集めたアルバ
ムをリリースしている。今回はメルカダンテの3つのフルート協奏曲集。メル
カダンテは、ロッシーニに続く初期ロマン派のイタリア・オペラ界で活躍した
作曲家であり、管楽器ファンには協奏曲作曲家としても名高い。彼が1819年に
出版した《6つのフルート協奏曲集》の中から、人気のある3曲をチョイスした
のが当アルバムだ。師であるゴールウェイが、「今日、美しい音色、テクニッ
ク、音楽芸術への敬意などの点で最も優れたフルーティストである」と賛辞を
贈るほどの実力者であるトレヴィザーニによる、ベル・カント協奏曲である。
共演はこれまでと同様、オーベリアン指揮モスクワ室内管弦楽団。

DE3366 \2080
ショスタコーヴィチ:
ピアノ協奏曲第1番
ピアノ協奏曲第2番
9つの前奏曲集[バルシャイ編]
アンドレイ・ググニン(pf)
モスクワ室内管弦楽団 指揮:コンスタンティン・オーベリアン
毎年ロシアで、音楽学校の優秀な学生に与えられるGuzik財団の奨学金。その
第3回目に選ばれたのが、10代の若さで既にロシア内外の主要ホールで引っ張
りだこになっているアンドレイ・ググニンである。このショスタコーヴィチの
ピアノ協奏曲集は彼のデビュー・アルバム。ちなみに、DELOSレーベルはこの
奨学金の受賞者に注目しており、これまでにもピアノのディナーラ・ナジャー
フォヴァの「リスト&ショパン作品集」(DE 1041)が出されている。
トランペットと弦楽オーケストラという編成によるピアノ協奏曲第1番は、
ジャズ風なテイストを含んだ個性的な作品。また、第2番は作曲家の子息マク
シムのために書かれたエネルギッシュなものだ。それぞれ、21歳と51歳で作曲
されたこの対照的ともいえる2曲を、若きググニンがどう弾き分けるかに注目。
併録の《9つの前奏曲集》は、ショスタコーヴィチが青年期に書いた《前奏曲
集》を、室内オーケストラ用にルドルフ・バルシャイが編曲したもの。
1956年結成のモスクワ室内管は、現在の正式名称を「The State Academic
Chamber Orchestra of Russia」という(「Academic」という呼称はロシアで
特別な団体だけに許される権威あるもの)。 バルシャイは同楽団の創立に携
わったひとりであることもあって、2006年にモスクワ室内管が50周年を迎えた
のを記念して、DELOSレーベルが彼に「短いけれど楽しい作品」を」と委嘱し
た。指揮のオーベリアンはアメリカの指揮者・ピアニスト。2004年には大統領
プーチンから、「ロシア名誉芸術家賞」を受けている。彼によるショスタコー
ヴィチのディスクは、同レーベルに《室内交響曲》がある。

DE3337 \2080
フェイヴァリット・イタリア映画音楽集
ニーノ・ロータ:
『甘い生活』
『8 1/2』
『フェリーニのアマルコルド』他
エンニオ・モリコーネ:
『ミッション』
『ウェスタン』
『ニュー・シネマ・パラダイス』他
ロベルト・モリネッリ:
サクソフォーンとオーケストラのための協奏曲
フェデリコ・モンデルチ(sax)
モスクワ室内管弦楽団 
指揮:コンスタンティン・オーベリアン
モンデルチのデロス・レーベル第3弾。ボルドー音楽院出身で、小澤征爾と共
演したり、指揮者としても活躍するモンデルチは、99年から同レーベルと契約。
これまでに『サウンド・オブ・ジ・イタリアン・サクソフォーン・クヮルテッ
ト』というヴェローナでのライヴ録音や、オーベリアンとモスクワ室内管との
共演でピアソラのタンゴ作品集を録音している。
今回は、世界的に著名なイタリアの映画音楽作曲家エンニオ・モリコーネとニ
ーノ・ロータ(1911-79)による作品を集め、サックス・ソロとオーケストラ
用に美しく編曲。さらに、新しい世代であるロベルト・モリネッリの《サクソ
フォーンとオーケストラのための協奏曲》も収録している。このモリネッリの
「ニューヨークからの4枚の絵」は、この街の夜明けから日没までのムードを
万華鏡のように描いた作品だ。ニーノ・ロータとエンニオ・モリコーネのスコ
アは、もはや定番。耳に馴染みやすく、一度聴いたら忘れられない名旋律の
数々は、映画ファンやクロスオウヴァー・ファンならばきっとたまらない筈。
なお、ちょうど今年2007年2月25日の第79回アカデミー賞では、モリコーネは
オスカー(名誉賞)を受けたばかり。

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