クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

07-10 No.8

2007年10月10日 18時36分41秒 | Weblog
<harmonia mundi>
HMC 901955 \2450
ベートーヴェン:
(1)ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 op.1-3
(2)ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調 op.70-1「幽霊」
フンメル:
(3)ピアノ三重奏曲第4番op.65
アンドレアス・シュタイアー(ピアノフォルテ)、
ダニエル・ゼペック(Vn)、
ジャン=ギアン・ケラス(Vc)
ムンディならではの豪華なメンバーによるピアノ・トリオの登場。泣く子も
黙るシュタイアー、アルカント・クヮルテットでも味わい深いヴァイオリン
を披露しているゼペック、そしてチェロには絶好調のケラスという顔ぶれに
よるベートーヴェンは、実に新鮮、あざやか。ベートーヴェン初期の作品
第3番は、お得意のハ短調。1音目から3人の間に飛んでいる火花が見えてく
るようです。つづく第5番は、なんといっても第2楽章のシュタイアーが見
もの。「幽霊」のタイトルの由来にもなっている、この特徴的で幻想的な
楽章を、病的に、そしてまぼろしのように演奏しています。それに絡む2人
の弦も絶品としかいいようがありません。カップリングのフンメルは、ベ
ートーヴェンがライヴァルと目していた人物。彼のピアノ三重奏曲は、ロ
マンティックさと若々しい魅力に満ちており、ベートーヴェンの2作品とは
趣は異なりますが、この夢のトリオのさわやかな魅力が味わえる一枚となっ
ています。なお、シュタイアーとゼペックはオリジナル楽器を、そしてケ
ラスは、モダン楽器のボディにオリジナルのブリッジや弦を用いたものを
使用しています。




<AUDITE>
AU 92559(SACD-Hybrid) \2580
ラートゲーバー:
「ムーリのミサ曲」Op12-12、
コンチェルト・グロッソ集「鳴り響くケリュス(リュート)」Op6より(第1,4,
6曲(以上ヴァイオリンのための),第14曲(クラリネットとトランペットの
ための),第19曲(クラリネットのための),第20曲(トランペットのための))
テロニウス:コンチェルト第13番(トロンバ・マリーナのための)
カペッラ・ムレンシス、アンサンブル・アルチンボルド
録音:2006年10月12-15日ムーリ修道院教会
大バッハと同時代を生きたヨハン・ヴァレンティン・ラートゲーバー(1682-
1750)は、当時の南ドイツで非常に人気があり影響力のあったオルガニスト
・作曲家。盛期バロックの様式の中に、簡潔なテクスチュアと魅力的な旋律
を持ち込んでいる点に、彼の特徴があります。特に、作曲修行の旅をしてい
る最中に彼が投宿した、ムーリ修道院教会において収録された、この教会の
ため書かれたミサ曲と、独奏を聴くことが稀なトロンバ・マリーナのコン
チェルトが録音されていることがポイントです。

AU 92556(SACD-Hybrid) \2580
「金管五重奏とオルガンのための編曲/フランス・ロマンティック・オル
ガン音楽集」
ギルマン:オルガン・ソナタ第5番ハ短調Op80
ヴィエルヌ:自由な形式による24の小品集Op31より(第1-4,19,21曲)
ルフェビュール=ヴェリ:
「現代のオルガニスト」第2巻よりオッフェルトリウム
ボエルマン:ゴシック組曲Op25
インターナショナル・ブラス、エルマー・レーネン(Org)
[マリア・バシリカ聖堂のザイフェルト・オルガン]
録音:2006年4月25-27日ドイツ、ノルトライン=ヴェストファーレン州ケ
フェラー、マリア・バシリカ聖堂
フランス・オルガン楽派は、カヴァイェ・コルを代表とするロマンティック
・オルガンの建造と豪華絢爛な時代を背景に、その作品によって壮大華麗な
音響空間を創出しました。オルガンという楽器は、鍵盤操作による管楽器と
見ることもできるので、逆に、金管五重奏をオルガンのストップの一部分と
して見ることもできます。その両者が協演したこの録音では、より壮大華麗
な音響空間を作り出し、楽派を代表する作曲家たちの作品から、オルガン単
独で表現し得る以上の効果を引き出しています。

AU 23404 2枚組 \2700
ステレオ
ベートーヴェン:
(1)交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
(2)交響曲第2番ニ長調Op.36
(3)交響曲第7番イ長調Op.92
カール・べーム(指)バイエルン放送交響楽団
録音:(1)(2)1978年12月7、8日(3)1973年5月3日
以上、ミュンヘン、レジデンツ・ヘルクレスザール(ライヴ)
すべてバイエルン放送アーカイヴの正規音源からの復刻。5歳の時に生地グ
ラーツで観た初めてのオペラ「フィデリオ」に始まるベームとベートーヴェ
ンとの出会い。以後の音楽活動の原点になったと本人も述懐しているとはい
え、ベームによるベートーヴェン録音そのものはけっして多いとはいえませ
ん。ウィーン・フィルとの全集(70-72年)完成後に行なわれたバイエルン放
送響とのライヴは、あふれる躍動感とキリッと剛毅で構えの大きな音楽づく
りがみごと。音質もすぐれています。




<INTEGRAL>
DSK 4074 \2300
フランク:ソナタ イ長調
フォーレ:シチリアーナOp78、幻想曲ハ長調Op79、ソナタ イ長調
エマニュエル・パユ(Fl)、エリク・ル・サージュ(P)
録音:1993年
フルート音楽の眺望第4巻(DSK 4965)として発売されていた人気盤の番号変
更、再発売です。パユの艶やかな音が作品の持つ美点を引き立たせています。





<ATMA>
SACD2 2531(SACD-Hybrid) \2080
モーツァルト:室内楽編曲のピアノ協奏曲集
ピアノ協奏曲第11番 ヘ長調 K.413
ピアノ協奏曲第12番 イ長調 K.414
ピアノ協奏曲第13番 ハ長調 K.415
ジャニーナ・フィアルコフスカ(P)
チェンバー・プレイヤーズ・オブ・カナダ
モーツァルトのピアノ協奏曲3曲を、ピアノと弦楽五重奏で演奏したもので
す。当然、通常のオーケストラ伴奏よりもより親密な音楽になっています。
ジャニーナ・フィアルコフスカは、1951年モントリオール生まれのピアニス
ト。1974年に、アルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクール
で3位に入賞、以来30年以上に渡って国際的に活躍しているベテランです。

ACD2 2339 \1850
シューベルト:歌曲集「白鳥の歌」 D.957
メンデルスゾーン:
旅の歌 Op.34-6,朝の挨拶 Op.47-2,夜ごとの夢に Op.86-4,
歌の翼に Op.34-2,挨拶 Op.19a-5,新しい愛 Op.19a-4
ヤン・コボウ(T)
クリスティアン・ベザイディンオート(フォルテピアノ)
「美しき水車小屋の娘」(ACD2 2315)に続く、コボウのシューベルト歌曲集。
今回もベザイディンオートがフォルテピアノで伴奏をしています。コボウの
美声は、数多いバッハなどの録音で照明済みですが、加えてリートでの表現
意欲の巧みさは見事、説得力ある「白鳥の歌」を築き上げています。メンデ
ルスゾーンの6曲は全てハイネの詩によるもの。

ACD2 2516 \1850
ドイツロマン派のクラリネットとピアノのための作品集
ラインベルガー:クラリネット・ソナタ Op.105 a
マリー・エリーザベト・フォン・ザクセン=マイニンゲン:ロマンツェ
シューマン:幻想的小品Op.73、ロマンツェ集 Op.94
ライネッケ:幻想的小品集 Op.22
アンドレ・モワサン(Cl)
ジャン・ソルニエ(P)
ATMAではおなじみのクラリネット奏者、アンドレ・モワサンによる、ドイツ
・ロマン派のクラリネット曲集です。しかも収録されている曲は、シューマ
ン以外は、ヨーゼフ・ガブリエル・ラインベルガー(1839-1901)、カール・
ライネッケ(1824-1910)、そしてマリー・エリーザベト・フォン・ザクセン
・マイニンゲン(1853-1923)と、かなりマニアック。マリー・エリーザベト
は、その名の通りの貴族の娘で、父親は、ハンス・フォン・ビューローの
後援者でもあった、ザクセン・マイニンゲン公ゲオルク2世です。

ACD2 2573 2枚組 \3380
フランク:12のオルガンのための作品集 第1集
ピエール・グランメゾン(Org)
モントリオールのオルガニストで、作曲家でもあるピエール・グランメゾン
による、フランクのオルガン作品集。第1集では、3つの小品、幻想曲 イ長
調、英雄的小品、牧歌、祈りなどを収録。オルガンは、モントリオールのノ
ートルダム・バジリカのカサバン製オルガンを使用。

ACD2 2574 \1850
フランク:12のオルガンのための作品集 第2集
ピエール・グランメゾン(Org)
第2集では、6つの小品、交響的大曲,前奏曲,フーガと変奏曲,幻想曲 ハ
長調などを収録。モントリオールのノートルダム・バジリカのカサバン製
オルガンは、1891年に作られたもので、81のストップを備えた、当時とし
ては最大級のオルガンだったそうです。




<HUNGAROTON>
HSACD 32504(SACD-Hybrid) \2300
バルトーク:
(1)ラプソディOp.1(Sz.27 BB 36b)
(2)スケルツォOp.2(Sz.28 BB 35)
(3)ヴァイオリン協奏曲第1番 遺作(Sz.36 BB 48a)
(1)(2)ゾルターン・コチシュ(P)
イヴァン・フィッシャー(指)ブダペスト祝祭O.
(3)バルナバーシュ・ケレメン(Vn)
ゾルターン・コチシュ(指)
ハンガリー国立フィルハーモニックO.
録音:(1)1986年12月 (2)1985年4月15-20日以上ブダペスト、イタリア会館
(3)2006年10月11日ブダペスト、パレス・オブ・アーツ、バルトーク・ナショ
ナル・コンサート・ホール
コチシュと手兵ハンガリー国立フィルによるバルトークSACDシリーズ最新盤。
今回は初期の3作品を収録しています。まず、“ハンガリーのクレーメル”
の異名をとるケレメン独奏のヴァイオリン協奏曲。しっとりと美しく歌い上
げる第1楽章から一転、第2楽章では火花散る激しさがなるほどあだ名のとお
り。ソリストはもちろん、指揮者そしてオケともに全編を彩る民俗主題の扱
いもじつに堂に入っています。使用楽器は1742年製グァルネリ・デル・ジェ
ス。さらに、コチシュ自身のピアノ、フィッシャー&ブダペスト祝祭管とい
う顔ぶれによるカップリング。注目は「スケルツォ」。タイトルに反して、
演奏時間30分とあまりに大規模、あまりに複雑な内容は、録音のめずらしさ
と理想的な演奏陣からまさにきわめつけといえるものです。なお、ラプソ
ディとスケルツォはフィリップスとの共同制作で、録音スタッフはプロデュ
ーサーがヴィルヘルム・ヘルヴェーク、エンジニアがイシュトヴァーン・ベ
レーニのコンビ。

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