クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

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07-08 No.18-1

2007年08月22日 17時54分04秒 | Weblog
<OEHMS CLASSICS>
OC707 \1450
シューマン:
交響曲第1番変ロ長調Op.38「春」
交響曲第4番ニ短調Op.120
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー
管弦楽団 (旧名称:ザールブリュッケン放送交響楽団)
このディスクはベートーヴェンの交響曲全集を完結後、スクロヴァチェフス
キ自身の以前からの要望で取り上げたプロジェクトで、シューマンの交響曲
全集の第1弾、読売日本交響楽団とのコンサートで取り上げる第4番と第1番
「春」。スクロヴァチェフスキのシューマンはピアノ協奏曲(ジャニス&ミネ
アポリス響)とチェロ協奏曲(シュタルケル&ロンドン響)の録音が1960年代に
マーキュリーにあったが、交響曲はNHK交響楽団との第4交響曲のライヴがCD
化(1996年アルトゥス)されているだけで、彼にとって初のスタジオ録音とな
るもので、83歳とは思えぬエネルギッシュで若々しい生命力と熱い表現意欲
溢れる名演が感動を呼び覚ます!
【録音:2007年3月20-23日、ザールブリュッケン、ザールラント放送大ホー
ル】

OC807 2枚組 \3100
エンゲルベルト・フンパーディンク:歌曲全集
シビラ・ルーベンス(Sp) クリスティーネ・ミュラー(Ms)
アンドレアス・ウェラー(T) トーマス・バウアー(Br)
ウタ・ヒエルシャー(p) チア・チョウ(p)
フンパーディンクと言うと、どうしても“ヘンゼルとグレーテル”のかわい
らしい情景を思い浮かべることでしょう。ワーグナーの「交響曲」を校訂し
たりと、巨匠の信頼を得たフンパーディンクですが、彼が好んだのはメルヘ
ンの世界でした。代表作“ヘンゼルとグレーテル”の他にも“いばら姫”な
どの題材を用いたオペラを作曲しています。そして、そのオーケストラ・パ
ートが思いの他重厚に書かれていることもご存じの方が多いのではないでしょ
うか?後年のオペラではシュプレッヒゲザングも使われるほど、その作曲技
法は凝ったものです。
ここに収録された歌曲も、フンパーディンクの特質がよく表れているものと
言えましょう。とても耳当たりは良いのですが、決して単純なメロディでは
ありません。とは言え、ツェムリンスキーなどのような半音階を駆使した音
楽でもないので、とにかく愛らしく聴きやすいことは間違いなしです。各曲
に最も適した声域で、新鋭シビラ・ルーベンスら、4人の歌手たちが歌いわけ
て いるのも魅力です。
【録音:2005-2006年: カールスルーエ、南西ドイツ放送ゼンドザール】

OC704 \1450
メシアン:「アーメンの幻影」
ベートーヴェン:大フーガ Op.134(2台のピアノ版)
デュオ・ダコール
メシアンの“アーメンの幻影”を演奏する際の難しさは、この曲に秘められ
たエロティズムをどこまで表現するか・・・に尽きると言われています。ひ
たすら瞑想的な第1曲「創造のアーメン」、 星の煌きがそのまま音になった
かのような「星と環を持つ惑星のアーメン」、苦悶の表情に時折歓喜が垣間
見えるかのような「イエスの苦悩のアーメン」、そしてこの作品のクライマ
ックスである「欲望のアーメン」。(この曲を初めて聴く人はまずこのトラッ
クからどうぞ。)「天使、聖人、鳥の歌のアーメン」、「神の裁きのアーメ
ン」、「終わりのアーメン」。まさに音で聴く大人の世界です。とは言え、
デュオ・ダ・コールの演奏はこの曲に過度な飾りつけをすることもなく、極
めて品良くまとめています。彼らが描く、「ドロドロしたものを排除した美
しい楽園の世界」は、一つの理想郷の形。こういうメシアンもありなのかも
知れません。
ベートーヴェンの「大フーガ」の 4手連弾版の録音も極めて珍しいものです。
この曲は、弦楽四重奏曲第13番の終曲として書かれた(後に削除された)「大
フーガ」のベートーヴェン自身によるピアノ連弾版で、2005年7月にペンシル
ヴァニア州、ウィンウッドのパーマー神学校の図書館で発見されたものです。
弦楽四重奏版の“大フーガ”とはほとんど音楽は同一ですが、その成立理由
から考えると違う作品番号を与えられた独立した作品として考えても良いで
しょう。響きはずっとコンパクトで、深く考えられた低音部とバランスの良
さ、そしてリズミカルなピアノによる音の流れは、このベートーベンの晦渋
な音楽をより鮮明に表現しています。
【Duo d ’Accord】 今ドイツでもっとも期待されているピアノ・デュオ
「デュオ・ダコール」。Shao-Yin Huang とSebastian Euler の若手による
デュオで、すでにリンカーン・センター、ミュンヘン・ヘラクレス・ホール、
チューリヒ・トーンハレ、などメジャーなホールで絶賛を浴びています
【録音:2006年10月23-27日:バイエルン放送第2スタジオ】

OC710 \1450
ヨハン・アドルフ・ハッセのオペラによる、リュートのためのトランスクリ
プションズ集
アクセル・ヴォルフ(リュート)
バロック時代、様々なオペラのアリアは、室内楽または器楽のために自由に
編曲され演奏されていました。そのように編曲された作品は、即興で友人達
または個人で楽しまれていたわけで、楽譜などは残されていないのが実状で
した。そこでバイエルン州立歌劇場の通奏低音リュート奏者であるアクセル
・ヴォルフは、、後期バロック時代にヨーロッパで最も有名だったオペラ作
曲家ハッセのオペラ・アリアを、当時このようにリュートで演奏されていた
ように、様々なオペラを手がけてきた経験を生かし編曲・演奏を行いました。
ほとんど上演されないハッセのオペラですが、そのアリアはわかりやすく美
しいメロディーが心を引きます。もちろんリュートの古典的演奏法からはず
すことのないA・ヴォルフは、さらにフランス風演奏法を取り入れ、その音は、
夢のような心地良さが広がります。
【ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783)】
ドレスデンの音楽史上、最も重要な作曲家。ハンブルク近郊に生まれ、ブラ
ンシュヴァイク=リューネブルクの宮廷劇場と契約。その後ナポリに留学。
そこで大成功をおさめ名声を確立した。その後、ヴェネチィア、ドレスデン、
ロンドン、ウィーンなどで活躍した。ハッセは、120にも及ぶオペラ作品を書
き上げたが、残念ながらプロイセン人によるドレスデン包囲の際に、彼の写
本は焼失してしまった。
【アクセル・ヴォルフ】
ハンス・ミヒャエル・コッホ氏に師事しギター、リュートを学ぶ。ナイジェ
ル・ノース、ホプキンスン・スミスのマイスターコースをとりながら、ロル
フ・リスレヴァントに師事。アンサンブル“ラ・スフォントラータ”のメン
バーとして、1992年オランダ、ユトレヒト古楽器国際コンクールに入賞の実
績をもつ。彼の演奏活動は、ムジカ・フィアタ・ケルン、アルス・アンティ
クヮ・オーストリア、フライブルク・バロック・オーケストラ、ガブリエリ
・コンソートのもとでソリストやメンバーとして活躍している。 また、バイ
エルン州立歌劇団にて、ハリー・ビケットやアイヴォー・ボルトンの指揮で、
バロック・オペラ上演の際には必ず出演している。(2005年秋のバイエルン州
立歌劇場来日の際、ヘンデルのアリオダンテで通奏低音リュートを担当して
いた。)更にオペラ、コンサートのほかに、ペーター・シュライアー、ラヨ
シュ・ロヴァトケイ、ポール・マッククリーシュ、ヨシュア・リフキンなど
の指揮でCD製作も行っている。
1986年-2003年、ハノーバー国立音楽大学で後進の指導にあたる。伴奏者、コ
ンティヌオ奏者として数多くのCDを手掛ける傍ら、ヨハン・セバスティアン
・バッハの作品をリュートで、あるいはユナイテット・コンティヌオ・アン
サンブルと共にリュートとキタローネを使い、アレッサンドロ・ピッチニー
ニの作品でソロでCDをリリースしている。 OehmsClassicsより、アンサンブ
ルLyriarteの通奏低音として「ビーバー/ロザリオのソナタ(OC514)」「ジェ
ミニアーニ等のヴァイオリン・ソナタ集(OC356)」などをCDリリースしている。
【録音:2006年11-12月:バイエルン放送第2スタジオ】





<DHM(ドイツ・ハルモニア・ムンディ)>
88697115712 \1900
イタリア・バロック・ソナタ作品集
「コレルリ/ソナタ集Op.5-3&8&12【ラ・フォリア】」 「ルイス・デトリ?
/ソナタ ハ短調」 「ジェミニアーニ/ソナタ ニ短調 Op1-7」 「ヴィヴァ
ルディ/ソナタ ト短調 Op.13-6 RV.58」
「サンマルティーニ/ソナタ Parma No,13&16」
ドロシー・オベルリンガー(Bfl)、
カルステン・エリック・オセ(バスBfl)、
ワルター・フェスティデッロ(バロックVc)、
ジアンカルロ・ラド(リュート&バロック・ギター)、
ジアンピエトロ・ロザト(Cemb)
ブロックフレーテの音色は、最も詩的で甘い音色を持つ楽器です。そのこと
はバロック時代のオペラやカンタータで、魅力的な音を必要とする特殊な場
合に使われていたのです。この小さい楽器から発せられる音色、メロディッ
クな表現は、そして妙技は、ヴァイオリンと比べても全く劣っていません。
ヨーロッパ中では、イタリア風協奏曲やソナタが大流行となり、ロンドンや
アムステルダムでは技巧を要するイタリアのヴァイオリン作品が、ブロック
フレーテのための編曲楽譜が多数出版されました。ここではそうしたイタリ
アのヴァイオリン・ソナタを、ブロックフレーテによって演奏されています。
現在ドイツで最も人気のある女流ブロックフレーテ奏者オベルリンガーは、
決してテクニックを見せびらかすのでもなく、大胆な表現はせずに、詩的で
情緒豊かに表現し。彼女の笛には、「心」があります。
【ドロシー・オベルリンガー】
1969年生まれ。ケルン音楽大学とケルン大学で教育音楽、ドイツ文学専攻後、
ケルン音大・アムステルダム音大でリコーダーをギュンター・へラー、ヴァ
ルター・ファン・ハウヴェに師事。ミラノでペドロ・メメルスドルフに師事、
数多くの賞を受賞する。1997年メック国際コンクールで1位入賞後ロンドン・
ウィグモアホールでデビュー、ソロ・室内楽活動を展開する。2001年にはリ
コーダーでははじめてノルトラインヴェストファーレン州芸術家奨励賞を受
賞する。ソリスト及び古楽アンサンブル「オーナメント99」「ボア・デ・コ
ロン」のメンバーとして数多くのコンサート、放送、CD録音、テレビ録画で
活躍。今までに6枚のアルバムを発売。ヴィヴァルディのCD「Concert per
Flauto」は、音楽ジャーナリストにより最高の評を得る。また2007年1月に
「バッハ/ソナタとパルティータ集」も高い評価を得ている。古学研究と実
践的演奏とともに、現代音楽にも重点的に取り組み多くの初演をする。2003
年にはリコーダー現代奏法のためのワークショップを東京で開いている。ま
た、ウィーン大学音楽学科博士課程で研究中、ロンドン・バロックやムジカ
・アンティクァ・ケルンのメンバー、その他5団体ものリコーダー奏者を務
める。ケルン音楽大学の教授を経て、ザルツブルク・モーツァルテウムの教
授も務めている。
【録音:2007年2-3月、ケルン・ドイツ放送・カンマームジーク・ザール】




<RCA RED SEAL US>
88697113222 \1900
The 5 Browns/ Browns In Blue
ピアノ5台、5人姉弟の驚異のクインテット、ザ・ファイヴ・ブラウンズ待望
のサード・アルバムは、今年生誕90周年のディーン・マーチン!との共演(ボ
ーナス・トラック)を含む3曲のコラボレーションも聴きものの話題のニュー
・レコーディング!
【収録曲】
1: ラフマニノフ (編曲グレッグ・アンダーソン)/第18変奏-パガニーニの
主題による変奏曲
2:サン=サーンス/水族館-組曲「動物の謝肉祭」
【ゲスト:ギル・シャハム(Vn)】
3:ピアソラ/アルフレッド・ゴッビの肖像-タンゴの歴史
4:ドビュッシー(編曲:ジェフリー・シャムウェイ)/
月の光-ベルガマスク組曲
5:ティム・ブリム&ウィリアム・クリストファー・ハンディ(1873-1958)
(編曲:アート・テイタム)/ ハガーおばさんのブルース
6:ラフマニノフ/ロマンス- 2台のピアノのための組曲第2番Op.17
7:ブラームス/インテルメッツォ イ長調Op.118-2
8:シューベルト(編曲:フランツ・リスト)/糸を紡ぐグレートヒェン
9:ジョン・ノヴァーチェク(1964-)/リフレクションズ・オン・“シェナン
ドー”(オリジナル作品)
10:ガーシュウィン(編曲:アール・ワイルド)/エンブレイサブル・ユー-
11:ショパン/ノクターン第 13番ハ短調Op.48-1
12:ヴォーン・ウィリアムズ&シベリウス(編曲:グレッグ・アンダーソン)/
「富める人とラザロ」による幻想曲
13:サン=サーンス(編曲:ゴドフスキー)/白鳥-組曲[動物の謝肉祭」
14:グリーグ/君を愛す-自作の歌曲によるピアノ曲集Op.41-3
15:ガーシュウィン(編曲:ジェフリー・シャムウェイ)/
望郷のブルース-パリのアメリカ人 【ゲスト:クリス・ボッティ(Tp)】
16:ケン・レーン(1912-1996)&アーヴィン・テイラー(1914-1983)/
誰かが誰かを愛してる 【ゲスト:ディーン・マーチン(ヴォーカル)】
[演奏]
ザ・ファイヴ・ブラウンズ(デザレー、デオンドラ、グレゴリー、メロディ
ー&ライアン・ブラウン)
このディスクはデビュー・アルバム「ザ・ファイヴ・ブラウンズ」でクラシ
ック界に旋風を巻き起こした、ザ・ファイヴ・ブラウンズのサード・アルバ
ムで、アメリカではビルボード・クラシック・チャートで10週連続第1位を記
録したデビュー・アルバム、初登場第1位(21週連続第1位)を獲得し、65週も
25位以内にチャート・イン(7月21日現在第21位)しているセカンド・アルバム
に続くもの。
ブラウン家の5人の姉弟(長女デザレー、次女デオンドラ、長男グレゴリー、
三女メロディー&次男ライアン)は全員がアメリカの名門ジュリアード音楽院
でピアノを学び、ピアノ・クインテットを中心にしたザ・ファイヴ・ブラウ
ンズを結成し、全米でのコンサート・ツアー、CDデビュー、メディアへの登
場で大きな話題を呼んできた。このアルバムでは、セカンド・アルバムでの
ジャジーなガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」といったレパー
トリーを更に発展させて、スムース・ジャズの超人気トランペッター、クリ
ス・ボッティとの「パリのアメリカ人」の共演、ヴァイオリンのヴィルトゥ
オーゾ、ギル・シャハムとの共演、そしてなんとディーン・マーチン(今年生
誕90周年で秋にはトリビュート・アルバムがUSで発売予定)との録音上での共
演(「誰かが誰かを愛してる」)といったコラボレーションも大きな話題とな
る、ザ・ファイヴ・ブラウンズの新たな世界を築いている。
【録音:2007年5月14日、17日、18日、29日-31日、ニューヨーク、レガシー
・スタジオA509(アメリカ) 88.2Hz/24bitレコーディング】

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