クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

07-09 No.3-2

2007年09月05日 12時35分54秒 | Weblog
<DACAPO>
6.220516(SACD-Hybrid) \1980
ランゴー(1893-1952):
交響曲第2番「春の目覚め」(1912-1914年原典/世界初録音)、
交響曲第3番
演奏/インガ・ダム・イェンセン(S)・交響曲第2番、
ペル・サロ(P)・交響曲第3番、デンマーク国立交響楽団・合唱団、
トマス・ダウスゴー(指揮)
ルーズ・ランゴー(1893-1952)は、デンマークの作曲家です。この当時として
は急進的な作品を書き、また独自の作風を貫いたことから生前には理解され
ることがありませんでした。
彼の16曲ある交響曲はどれもが特徴的で大規模なものです。ここに収録され
た若々しさ溢れた「第2番」などを聴けばわかるように、明らかにワーグナー
やR・シュトラウスの影響を受けていて、その管弦楽法の緻密さとドラマチッ
クな音は聴き手の耳を欹てずにはいられません。

6.220532(SACD-Hybrid) \1980
クレナウ(1883-1946):旗手クリストフ・リルケの愛と死の歌
演奏/ボー・スコウフス(バリトン)、
ポール・マン(指揮)、
ブルノ・チェコ・フィルハーモニック合唱団、オーデンス交響楽団
ポール・フォン・クレナウ(1883-1946)はデンマークの作曲家ですが、若い頃
をドイツとオーストリアで過ごしたため、その作風はとてもドイツ的です。
彼の初期の交響曲は完全にブルックナー風で、晩年の作品はマーラーとフラ
ンス音楽の管弦楽法の影響が感じられます。
この“旗手クリストフ・リルケの愛と死の歌”は、ドイツの詩人、カール・
マリア・リルケの詩を用いたオーケストラ、バリトン独唱と混声合唱のため
に書かれたものです。リルケ自身は自作の詩に音楽を付けることにはあまり
同意しなかったようですが1924年、この作品の世界初演を聴いたリルケは若
きクレナウの才能を認め詩の使用を許可したのです(この詩を題材にした作品
は、他にもマルタンのものとウルマンのメロドラマなどがあります)。

8.224706 \1780
スヴェン・ニルセン(1937- ):蝶の丘(12人の独唱によるレクイエム)
演奏/タマシュ・ヴェート(指揮)
アルス・ノヴァ・コペンハーゲン、クラウディア・キドン(ソプラノ)、
ルイゼ・スコウベヒ(ソプラノ)、ヒルデ・ドルヴァ(ソプラノ)、
シグネ・アスムッセン(アルト)、リッケ・レンダー(アルト)
エレン・クリステンセン(アルト)、キルステン・グローヴ(アルト)、
イヴァン・ハンセン(テノール)、カスパー・エリアッセン(テノール)、
ラルス・ペデルセン(テノール)、アスガー・リンゲ・ペテルセン(バス)、
ヘンリク・ルンド・ペテルセン(バス)、トーマス・キエルビ(バス)
コペンハーゲンにつぐデンマーク第2の都市オーフス。ここの王立音楽アカデ
ミーで作曲理論を教えているスヴェン・ニルセン(1937- )は現在デンマーク
で最も重要な作曲家の一人です。彼の作品は十二音技法を駆使したアヴァン
ギャルドなものも多いのですが、その反面叙情的な作風の曲も書いていて、
殊に声楽曲にはタイトルも内容もロマンティックな作品が見受けられます。
この「蝶の谷」は彼の声楽作品の中でもとりわけ重要な位置を占めています。
イングラー・クリステンセンの14の小さいソネットを用いた演奏時間50分を
要する大作で、ニルセンはこれを作曲するために6年の歳月をかけています。
曲は12人の独唱者の歌のみで奏されます。各々の歌い手の声が溶け合い醸し
出す夢幻的な響きの甘美なこと! 癒し系のサウンドとしても受け入れられる
かも知れません。ブックレットに挿入された蝶の色とりどりの写真も、曲の
味わいを深めることでしょう。このアルバムには末尾には作詞者本人による
ソネットの朗読が添えられています。

8.226012 \1780
セレナーデとロマンス集
C.ニルセン、J.P.E.ハルトマン、P.E. ランゲ=ミュラー、C.E.F.ワイゼ、
F.L.AE.クンゼンの歌曲・合唱曲集
演奏/マティアス・ヘーゼゴー(テノール)、
ディッテ・ホイガー・アンデルセン(ソプラノ)、
コペンハーゲン・ロイヤル・ナヴァル合唱団、
アダム・フィッシャー(指揮)、デンマーク放送シンフォニエッタ
あの夏の強い日差しのせいか、はたまた明るい夜のせいなのか・・・。とにか
くデンマークの音楽は美しいセレナーデに満たされています。ロマンティッ
クな歌の中には夏の光と夜の神秘が横溢し、セレナーデや愛の歌の中には汚
れなき欲望と幸せ、そして幾許かの憂鬱の感情が交錯しています。厳粛な生
死の問題を考えるよりも、好きな娘の家の門をたたく。そんな単純な愛の夢
の世界に身を投じてみてはいかがでしょうか?若きテノール、ヘーゼゴーの
輝かしき声でご堪能ください。

8.226039 \1780
ノアゴー(1932- ):ハープのための作品集
いばらの茂みを(ハープ、フルート、クラリネットと弦楽四重奏のためのパッ
セージ)(2003)、ハープソロのための慰め「ばらの花のように」(2002)、ソノ
ーラ(1981)、 小さな踊り(ハープ独奏のための)(1982)、ヘッダ・ガブラー
(1993)、音符の下降-そばかすを持った春の太陽 (2004)、キングとクイーン
とエース(ハープと13の楽器のための小協奏曲)(1989)
演奏/ティーネ・レーリング (ハープ)、エスビェア・アンサンブル、
カイサ・ローセ (指揮)
ペル・ノアゴー(1932- )はカール・ニルセン以降のデンマークで最も重要な
作曲家です。彼はハープの響きがことのほかお気に入りで、独奏曲、室内楽
曲を含め40以上の作品で使用して。しかしその音色の使い方はとても独創的
で、私たちがイメージするロマンティックな音とはかなり異なったもので、
全く違う楽器の音のようにも聞こえるでしょう。
ノアゴーは、その年代によって作風がかなり変化した人ですが、ここに収録
された作品にもそれは顕著に表れています。聖母マリアへの讃歌からタイト
ルをとった「いばらの茂みを」での壮大なアンサンブル、テレビ放送用の劇
につけられた「ヘッダ・ガブラー」での多様な音楽(民謡風な部分が印象的)
などハープを愛したノアゴーならではの興味深い音が楽しめます。

8.226064 \1780
カール・ニルセン(1865-1931):室内楽曲集 第1集
演奏/ダイアモンド・アンサンブル、トリオ・オンディーヌ
ニルセンの室内楽作品集です。ここに収録された作品の作曲時期は1883年か
ら1920年と広範囲に渡り、18歳の時に書かれた「ピアノ・トリオ」はまるで
モーツァルトを思わせる古典的な曲。若き作曲家の意欲に溢れた微笑ましい
作品です。55歳の作品「モデルン組曲」の渋い曲調も極めて魅力的です。
そして、収録曲の中でもとりわけ有名なのは管楽五重奏曲OP.43でしょう。
1920年から22年にかけてコペンハーゲン管楽五重奏団のために作曲されたこ
の曲は、有名な交響曲第5番と同じ時期の作品で、軽妙で独自の和声を持つ
ユニークな作品です。

8.226541 \1780
森の作品集
エブラハムセン:花の歌、
ネアホルム:トリオより、
バック:エスタンピ、
エブラハムセン:雪の踊り、
カイザー:ディヴェルティメントII、
ニョーア:フルートの森、
ブランド:Farven bla
演奏/WOOD'N'FLUTES
1996年に設立された、3人のリコーダー奏者からなるアンサンブル
WOOD'N'FLUTESは、その超絶的なパフォーマンスで聴衆を魅了し続けています。
WOOD'N'FLUTESの広いレパートリーは、20・21世紀の近代作品から中世、バロ
ックと800年もの長い期間の作品をカバーしています。またハープ奏者のティ
ーネ・レーリングと協力し、デンマーク各地の学校で演奏会を行い好評を博
しています。
このアルバムはデンマーク近代のリコーダー作品集で、野原一面に咲き乱れ
る花々が風にそよぐ光景が目に浮かぶような「花の歌」、無限の時の流れを
感じさせる「エスタンピ」などユニークで多彩な作品が収録されています。
何といってもリコーダーの素朴な音色が印象的なアルバムで、「栗コーダー
カルテット」が好きな人なら間違いなくはまります。

6.220531 \1780
アマルゴス(1950- )、ベルツ(1943- )、ストゥッキー(1949- ):
北の交響曲、笛と鐘、エチュード
演奏/ミカラ・ペトリ(リコーダー)、
ラン・シュイ(指揮)、デンマーク国立交響楽団
1959年バルセロナ生まれの作曲家アマルゴスは、アレンジャー、ピアニスト、
クラリネット奏者、そして指揮者と多くの顔を持っています。彼の作品は
ジャズとフラメンコの要素を含むダイナミックなもので、打楽器のリズムが
印象的ですが、もちろんソリストにも想像を絶する超絶技巧を要求するので
す。
1943年のボルツはスウェーデン生まれ。北欧の民謡を根底に置いたメロディ
・ラインを大切にしている人で数多くの声楽作品があり、管弦楽作品にもた
くさんの名曲があります。
1949年生まれのアメリカの作曲家、ストゥッキーは2005年に“第2のオーケ
ストラのための協奏曲”でピューリッツァー賞を受賞し、数多くのオーケス
トラからも作品を委嘱されています。


<ARTHAUS>
101435(DVD-Video) \3480
日本語字幕付き
ケント・ナガノ コンダクツ・クラシカル・マスターピース第5集
ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 WAB108(1890)
ベルリン・ドイツ交響楽団、ケント・ナガノ(指揮)
収録:2006年 ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)
ドキュメンタリー(ナレーション:英語)
ケント・ナガノへのインタビュー
リハーサル風景
アニメーション
収録時間:本編:93分、ドキュメンタリー:52分
画面:カラー、16:9
音声:PCM Stereo, Dolby Digital 5.1, DTS 5.1
字幕:フランス語、スペイン語、イタリア語、日本語
大好評、ケント・ナガノとベルリン・ドイツ交響楽団の「コンダクツ・クラ
シカル・マスターピース」の第5集です。全曲演奏と、リハーサルも含めたド
キュメンタリー映像とで名曲を楽しく分析。アニメーションで作曲の背景を
解説するなどわかりやすく、知っているはずの名曲に新しい光を当てていま
す。
ケント・ナガノの音楽への真摯なアプローチに胸が熱くなることでしょう。

101437(DVD-Video) \3480
日本語字幕付き
ケント・ナガノ コンダクツ・クラシカル・マスターピース第6集
R・シュトラウス:アルプス交響曲 Op.64
ベルリン・ドイツ交響楽団
ケント・ナガノ(指揮)
収録:2006年 ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)
ドキュメンタリー(ナレーション:英語)
ケント・ナガノへのインタビュー
リハーサル風景
アニメーション
収録時間:本編:56分、ドキュメンタリー:52分
画面:カラー、16:9
音声:PCM Stereo, Dolby Digital 5.1, DTS 5.1
字幕:フランス語、スペイン語、イタリア語、日本語
ケント・ナガノとベルリン・ドイツ交響楽団の「コンダクツ・クラシカル・
マスターピース」の第6集です。このシリーズの完結編は、R・シュトラウス
の名作「アルプス交響曲」。もちろん全曲演奏と、リハーサルも含めたドキュ
メンタリー映像とで名曲を楽しく分析。随所に挿入されるアニメーションも
良い味を出しています。
このシリーズ全てに共通することですが、ドキュメンタリー部分の精緻な作
り込みが素晴らしく、 音楽入門としても自信を持っておすすめできる映像と
言えるでしょう。

101809(DVD-Video) \3480
日本語字幕付き
ケント・ナガノ「新たな海岸を探して」
《オリバー・ベッカー制作のドキュメンタリー・フィルム》
収録時間:本編:58分、
メイキング・オブ・コンダクツ・クラシカル・マスターピース:27分
画面:カラー、16:9(メイキング・オブは4:3)
音声:PCM Stereo
字幕:フランス語、スペイン語、イタリア語、日本語
2006年はケント・ナガノの経歴にとって輝かしい分岐点となった年です。彼
は長年仕事をしてきたベルリン・ドイツ交響楽団の首席指揮者、芸術監督の
地位を退任し、新たにモントリオール交響楽団とバイエルン国立歌劇場の音
楽監督に就任し、ますます音楽的発展を遂げようとしています。
このドキュメンタリーはドイツのジャーナリスト、プロデューサーであるオ
リバー・ベッカーの制作した作品で、この時期のケント・ナガノの姿と音楽
的偉業を、彼を取り巻く人々と彼自身の言葉によって詳細な捉えたものです。
もちろん、芸術的な活動だけでなく、カリフォルニアの自宅や生まれ育った
故郷までくまなく紹介されていて(少年時代から情熱的なサーファーであっ
た彼の雄姿も収録されています。)バイエルン国立歌劇場での“サロメ”の
上演風景なども興味深く、「指揮者ケント・ナガノ」を深く知るための格好
の1枚と言えるものです 。

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