クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

05-11 No.15-2

2005年11月24日 13時31分02秒 | Weblog
HCD 32292 \1980
クラフト:チェロ・ソナタ集
チェロ・ソナタ ハ長調 Op.1/1
チェロ・ソナタ ト長調 Op.1/2
チェロ・ソナタ ニ長調 Op.1/3
二つのチェロのためのグランド・デュオ ト短調 Op.5
バラージュ・マーテー(Vc) ミクローシュ・シュパーニ(Fp) 
デーネシュ・カラッソン(Vc) イシュトヴァーン・ギョーリ(G)
録音:2004年7月22-25日,8月3日
アントン・クラフトは、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの時代の
高名なチェリスト。1749年、ボヘミアのロキツァニで生まれ。法律を勉強し
にプラハに出たものの、ここで音楽家になることを決意、チェロを勉強し、
1778年にエステルハージ家のオーケストラに所属、当然ハイドンの下で働い
ていました。1789年4月にはドレスデンでモーツァルトと共演。1796年から、
ベートーヴェンの擁護者として有名なウィーンのフランツ・ヨーゼフ・ロブ
コヴィッツ伯爵に仕え、ベートーヴェンの三重協奏曲でソリストを務めてい
ます。1820年ウィーン没。作風は、ハイドンに近い感じで、しかしさすがは
ボヘミア人、土の匂いはずっと強いもの。ト長調のソナタの第3楽章なんて、
実に御陽気です。
バラージュ・マーテーは1965年ブダペスト生まれのハンガリーのチェリスト。
ことに古楽の分野で活躍している人で、ミンコウスキのレ・ミュジシャン・
ド・ルーヴルなどで活動したことも。この録音では、伴奏にシュパーニの奏
でる見事なフォルテピアノに、さらに第2チェロを加えています。しかもト
長調のソナタではギターまで持ち出して、創意に満ち溢れています。古楽
ファンにお勧めです!

HCD 32319 \1980
オブレヒト:
ミサ曲「今はただ死を待つばかり」
ミサ曲「私の彼女はいいところばかり」
ミサ曲「そのことはもう」
ヤーノシュ・バリ(指)A:N:S合唱団
録音:2004年9月17-24日
ヤーコプ・オブレヒト(1458頃-1505年)は、ベルギーのゲント出身、15世紀
後半の最も重要な作曲家の一人です。A:N:S合唱団はオブレヒトを集中
的に録音しており、これで6枚目のCDとなります。「今はただ死を待つばかり」
はオケゲムの、「私の彼女はいいところばかり」はエーヌ・ヴァン・ギゼゲ
ムの、「そのことはもう」は、ペトルッチの印刷譜にあるコリネット・デ・
ランノイの歌に基づいています。いずれも高度な作曲技法に基づいたもので、
A:N:S合唱団の精緻な演奏が生きています。

HCD 32330 \1980
“ハンガリー音楽のモザイク”
コダーイ:アダージョ
レショフスキ:前奏と小奇想曲
コーシャ:バガテル
ガールドニ:古い様式の組曲第1番
ラヨシュ・モンタグ:エクストレーメ,ユーモレスク
ヴィルモシュ・モンタグ:シルエット
マロシュ:アルバムの一葉
ヤールダーニ:調べ
アーブラーニ:ハンガリー奇想曲
ファルカシュ:ハンガリー民謡に基づいたソナティーナ、他
フェレンツ・チョントシュ(Cb) ジュジャ・バウエル(P) 他
録音:2005年
1882年生まれのコダーイから、1920年生まれのヤールダーニまで、ハンガリー
の近現代の作曲家によるコントラバス作品を集めています。フェレンツ・チョ
ントシュは1946年ブダペスト生まれ、1967年からハンガリー国立歌劇場のコン
トラバス奏者を務め、ソリストとしても活躍している名手です。

HCD 32329 \1980
アレクサンドル・シュヴェード、アリア集
モーツァルト:「フィガロの結婚」
ロッシーニ:「セビリアの理髪師」,「グリエルモ・テル」
グノー:「ファウスト」
ドニゼッティ:「ファヴォリータ」
ヴェルディ:「リゴレット」,「シモン・ボッカネグラ」,「オテッロ」
ワーグナー:「タンホイザー」,「ワルキューレ」
からのアリア,場面
アレクサンドル・シュヴェード(Br)
ラーズロー・プレス(指),アンドラーシュ・コーロディ(指),
ミコローシュ・ルカーチ(指),ヴィルモシュ・コモル(指),
ヴィクトル・ヴァシ(指)パール・ヴァルガ(指),
ヘルマン・アーベントロート(指)
ハンガリー国立歌劇場管弦楽団
録音:1954、55年
アレクサンドル・シュヴェード、もしくは西欧風にアレクサンダー・スヴェッ
ド(1904-1979)は、世が世なら世界的大バリトンとして広く活躍したであろう、
ハンガリーの偉大なバリトンです。どれくらいの人だったかというと、30代に
してウィーン国立歌劇場のトップバリトンになり、ワルター、フルトヴェング
ラーらと共演、南北アメリカでも活躍し、メトでも絶賛されたほど。しかし
1948年以降、ハンガリー政府が西側への出国を禁じてしまい、1956年まで活
動が制限されてしまったのです。このCDはその時期の録音。アーベントロート
が客演しての「ワルキューレ」の幕切れが貴重。
「ファウスト」,「リゴレット」,「シモン」はハンガリー語の歌唱。

HCD 32336 \1980
ヴァイダ:
シンフォニエッタ
交響詩「タイタニック」
オラトリオ「一度、でなければ決して」
イムレ・コラール(指)デブレツェン・フィルハーモニー管弦楽団、他
録音:2005年2月15-18日
ヤーノシュ・ヴァイダは1949年生まれのハンガリーの作曲家。シンフォニエッ
タは2002年の作品で、4楽章25分ほどの弦楽オーケストラのための曲。小ぶり
で纏まりの良い、聞きやすい作品です。全体にハンガリー情緒が滲んでおり、
とりわけアダージョ、ハンガリー風に、と指示のある第3楽章が情感たっぷり
の名曲です。

HCD 32263 \1980
ホルシツキ:作品集
室内カンタータ「北」 Op.70
4つの歌曲集 Op.8
新しい歌曲集 Op.59
音楽の力 op.73
3つの歌曲集 Op.7
チェロとピアノのためのソナタ Op.71
アッティラ・フュレプ(T),アダム・メドヴェツキ(指)
ブダペスト交響楽団員,ハンガリー国立民族アンサンブル合唱団
ユッタ・ボコル(Ms),タマーシュ・シャルゴー(P)
ジェルジェリ・メーネシ(指)ヴァーツ・ヴォックス・ウマーナ合唱団
コロシュ・コヴァーチュ(Bs),ゾルターン・ホルシツキ(P)
エデ・バンダ(Vc),エリカ・ルクス(P)
録音:1975年,2004年,1982年
ゾルターン・ホルシツキ(1903-1985)による様々な作品。

HCD 32328 \1980
ホルヴァート:“今まで”
フォーク・ソングズ
エロティックな汚染
ミのための小品
間奏曲
マリアの歌
ベア・パルヤ(歌),マーリア・ホルヴァート(歌)
アンサンブル
録音:2004年7月8日-8月31日
マールトン・レヴェンテ・ホルヴァートは1983年生まれというから、まだ22歳。
いずれも2001年から2004年の作品です。夏休みに収録というのが微笑ましい。

HCD 32375 \1980
“日暮れ、黄昏”
様々なハンガリー民謡
エルツィ・テレク(歌)
メリンダ・キシュテーテーニ(P),フェレンツ・ファルカシュ(P)
1972年にデブレツェンで行われたハンガリー民謡のリサイタルをライヴ収録し
た物が主になっています。モノーラル録音。

HCD 18104 \1980
“南スラヴの民族音楽”
ヴイチッチ・アンサンブル
クロアチアやセルビアの文化に近い南スラヴの民族音楽をアレンジして演奏し
ています。





<ALIA VOX>
AV 9845 \1980
AVSA 9845(SACD-Hybrid) \2700
ボッケリーニ:
1.ギター五重奏曲第4番ト長調「ファンダンゴ」G448
2.シンフォニア第23番ニ短調「グランデ」G517(op37-3)
3.シンフォニア第17番イ長調G511(op35-3)
4.弦楽五重奏曲第60番ハ長調「マドリードの通りの夜の音楽」G324(op30-6)
ジョルディ・サヴァール(指)ル・コンセール・デ・ナシォン
スペインを代表する音楽家、サヴァールの最新録音は、今年、没後200年を迎
えるボッケリーニ。イタリア出身とはいえ、スペインで人生の大半を過ごし
た作曲家を記念する年の、卓尾を飾るに相応しい名録音の登場です。一般的に
は、有名な「メヌエット」でのみ知られているボッケリーニですが、彼の作品
が持つ素晴らしさを、このサヴァールの熱演が再認識させてくれます。
収録曲には、馴染み深い「ファンダンゴ」や、各部分の対比が個性的な「グラ
ンデ」などボッケリーニの代表作が選ばれていますが、同時に、「マドリード
の町を知らない人には理解できないから」とボッケリーニが出版に反対した
「マドリードの通りの夜の音楽」が入っているのもうれしい限りです。





<naive>
V 5040 \1980
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調Op.64
クルト・マズア(指)フランス国立O.
録音:2005年6月2 & 3日サン=ドゥニ大聖堂
(サン=ドゥニ音楽祭におけるライヴ)
フランスの代表的な音楽祭のひとつとしてすでに30回以上の歴史を数える、
サン=ドゥニ音楽祭。今年も一ヶ月(5/28-6/29)にわたり開催され大成功の
中に閉幕しましたが、なかでも注目を集めたのが音楽監督マズアと手兵フラ
ンス国立管によるチャイコフスキーの夕べ。ルノー・カプソンとのヴァイオリ
ン協奏曲に続いて、メイン・プロとして演奏されたのがこの第5交響曲。
フランス国立管では、ムーティとの悲愴(2003年 / V.4970)に次ぐライヴに
よるチャイコフスキー。マズアも過去にゲヴァントハウス管と交響曲全集を
完成させていますが、5番は87年以来18年ぶりの再録音となります。
近年ますます結びつきを強めている両者だけに出来栄えも大いに期待されると
ころ。果たして、全篇きわめてダイナミックで熱い演奏を繰り広げており、
フィナーレまで一気に駆け抜けます。また、会場となるサン=ドゥニ大聖堂
は、フランス最古のゴシック建築と云われ、フランス歴代の王族が眠る由緒
ある建造物。豊かな響きも印象深く、優秀な録音がこれを余すところなく捉
えています。




<Dynamic>
DYNDVD 33475 \3700
1 DVD,ALL REGIONS,NTSC,DOLBY DIGITAL,LINEAR PCM 2.0
COLOUR,16:9,126 MIN.日本語字幕付!
ヴェルディ・ガラ2004
「ジョヴァンナ・ダルコ」,「アッティラ」,「マクベス」,「海賊」,
「群盗」からのアリア,場面
ホセ・クーラ(T),レオ・ヌッチ(Br),ズヴェタン・ミハイロフ(T),
ウラディーミル・ストヤノフ(Br),リッカルド・ザネッラート(Bs),
アドリアーナ・ダマート(S),アレッサンドラ・レッツァ(S)
レナート・パルンボ(指)パルマ歌劇場管弦楽団,合唱団
収録:2004年10月10日
10月10日はヴェルディの誕生日。パルマ歌劇場では2008年まで毎年この日は記
念演奏会を催すのだそうな。2004年は、ヴェルディの1845-48年の比較的珍し
い作品を中心にしたガラでした。しかも、クーラが「ジョヴァンナ」、「アッ
ティラ」、「海賊」で、ヌッチが「アッティラ」、「マクベス」、「群盗」を
歌うという豪華さです。ベルリン・ドイツオペラの音楽監督に決まったパルン
ボの指揮も見事なもの、これはヴェルディ・マニアにはまたとないDVDです。
嬉しい日本語字幕付!

CDS 499 2枚組 \3700
R.シュトラウス:「ダフネ」
ジューン・アンダーソン(S ダフネ),
ロベルト・サッカ(T ロイキッポス),
スコット・マック・アリスター(T アポロ),ほか
シュテファン・アントン・レック(指)
フェニーチェ歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:2005年6月、ヴェネツィア
シュトラウスの「ダフネ」は、1938年にドレスデンで初演されて以来今日まで、
時々上演はされる程度の作品に留まってしまっています。録音もあまり多くあ
りませんでした。このフェニーチェでのライヴは、なんとヴェネツィア初演だ
そうです。指揮は、つい先日も新国立劇場での「マイスタージンガー」で素晴
らしい名演を繰り広げたレック!ここでも、重ったるさの感じられない爽やか
なシュトラウス・サウンドを見事に作り上げています。タイトルロールには、
ビックリのジューン・アンダーソン!ロッシーニやベッリーニなどのイタリア
オペラを得意としてきた彼女ですが、意外や既にサロメやアラベラも歌ってい
るそうです。ロイキッポスにはロベルト・サッカとこれも上々。
なおDVDも近々発売される予定だそうです。

CDS 486 10枚組 \5480
“イタリアの弦楽四重奏曲”
ボッケリーニ:弦楽四重奏曲集 Op.8,Op. 39,Op.41,Op.64,Op. 52
バッジーニ:弦楽四重奏曲全集
マリピエロ:8つの弦楽四重奏曲
ヴェルディ:弦楽四重奏曲 ホ短調
プッチーニ:「菊」
ザンドナーイ:弦楽四重奏曲 ト長調
レスピーギ:ドリア旋法の弦楽四重奏曲,弦楽四重奏曲 ニ短調
ヴェネツィア弦楽四重奏団
ボッケリーニがCDS 111、CDS 127、CDS 154、バッジーニがCDS 418(3CD)、マ
リピエロがCDS 168(2CD)、ヴェルディ、プッチーニ、ザンドナーイがCDS 461、
レスピーギがCDS 276で出ていたもの。イタリアの作曲家による古今の弦楽四
重奏曲を集めた画期的企画でした。10枚セットで、価格は3CD分!普段ドイツ
の弦楽四重奏曲しか聞かない方々も、この機会にぜひイタリアの弦楽四重奏
曲に触れてみてはいかがでしょう。





<IDIS>
IDIS 6476 2枚組 \3100
ヴェルディ:「アイーダ」
アントニエッタ・ステッラ(S アイーダ),
フランコ・コレッリ(T ラダメス),
フェドーラ・バルビエーリ(Ms アムネリス),
アンセルモ・コルツァーニ(Br アモナズロ),他
ヴィットーリオ・グイ(指)サン・カルロ歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1955年11月24日
ナポリのサン・カルロ劇場でのライヴ。ステッラ、コレッリ、バルビエーリ
と、強力なキャストに加え、指揮がグイです。音の状態はそこそこと思われ
ますので、御注意ください。

IDIS 6475 \1550
ベートーヴェン:
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
ロマンス第1番,第2番
シュポア:ヴァイオリン協奏曲第8番 イ短調 Op.47
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)
シャルル・ミュンシュ(指)ボストン交響楽団
ウィリアム・スタインバーグ(指)RCAビクター交響楽団
アイズラー・ソロモン(指)RCAビクター交響楽団
エマニュエル・ベイ(ピアノ)
録音:1951-55年
いずれもBMG録音。





<SUPRAPHON>
SU 3848 \1650
ドヴォルザーク:
交響曲第8番ト長調Op.88
交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」
サー・チャールズ・マッケラス(指)プラハSO.
録音:2005年9月
プラハ、市庁舎スメタナ・ホールにおけるライヴ
スメタナ、ヤナーチェクそしてドヴォルザークとスラヴ音楽のスペシャリスト
として自他共に認めるマッケラス。このアルバムは今年80歳の誕生日を迎える
彼の記念ガラ・コンサートの模様を収めたもの。第6番ライヴ(02年・SU.3771)
でもオケの魅力と、何よりマッケラスの作る共感溢れ返る音楽に魅了されまし
たが、ここで彼が振るのはいつものチェコ・フィルではなく、長年にわたり
マッケラスお気に入りのオケであるプラハ響。実際、会場全体がお祝いムード
に包まれて、たいへんな盛り上がりを見せています。ぜいたくなカップリング
な上に、出来たてほやほや鮮度抜群の録音。今回も私たちを惹きつけて放しま
せん。

SU 3808 \1350
ドヴォルザーク:
スラヴ舞曲第1集Op.46
スラヴ舞曲第2集Op.72
サー・チャールズ・マッケラス(指)
チェコ・フィルハーモニックO.
録音:1999年4月8-11日プラハ、芸術家の家スタジオ
今年の11月17日で80歳の誕生日を迎えるマッケラス。チェコ・フィルとの代表
的な録音のひとつ、スラヴ舞曲集全曲がこれを機にフルプライス
(旧番号SU.3422)からミドルプライスに再発となります。ドヴォルザーク演
奏にかけては絶大なる信頼を得ている指揮者とオケ。録音も含めて、数ある同
曲異演のなかでも現状最右翼の一枚です。

SU 3809 \1350
モーツァルト:ピアノ協奏曲集
第14番変ホ長調KV.449
第23番イ長調KV.488
第25番ハ長調KV.503
イヴァン・モラヴェツ(P)
ヨゼフ・ヴラフ(指)
チェコ室内O.チェコ・フィルハーモニックO.
録音:1974年4月4-5日、1974年4月11-12日、1973年2月3日
プラハ、芸術家の家ドヴォルザーク・ホール
チェコの名手モラヴェツが、今からほぼ30年前のアナログ期に録音した協奏
曲。来年のモーツァルト・イヤーを前に復活いたします。モラヴェツの特徴
はその音色。リマスタリングも上々で、「ヌルっとした」音色のピアノと麗
しい弦の響きとの溶け合いがなんとも魅力的です。
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