マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

06.7.13  天神裏大工町でうなぎ

2006-07-13 01:39:58 | 

            

鰻のいい季節である。鰻が美味くなるのではなくて、たぶんに食べる人間の方が欲するようになり、美味く感じるのである。梅雨の雨を飲んだ鱧は美味くなるなんていうが、それも多分に食べ手の気分なんだろな。まぁ何だっていいや、鰻は年柄年中美味い。裂き三年串打ち五年焼き一生だったか、単純なだけに大層難しい仕事だ。そういって律していかなくては到底続く仕事ではなかったのだろう。ありゃあ暑いしね。顔なんて火傷するもんな。

                  

 『亀の池浪速』のうな重。焦げる手前までしっかり炙ってある。本当は鰻とはお重でいただくようなものではなく、丼で掻き込みたい。お重の端っこは食べにくくてしゃあねぇ。
三遊亭円生師匠は鰻が好物で、まずグワ~ッとかき混ぜたという。ピビンパの如く鰻が小片になりご飯にまぶし込まれるようにして、こいつをやにわに食べたという。体裁よく焼き上げた鰻職人が見てたら、目を覆いたくなるだろうが。こいつを真似してみたら、なるほど美味いのなんの。そりゃ炒飯状態に具が混ざり合うわけだから美味くないわけはない。利には適っているといえる。だけど、待てないのと、周囲の目を気にして、1/4ぐらいを円生スタイルで、あとはそのまま頂くことにしている。

江戸風の白焼きして蒸すのも好きだが、地焼きの脂ののったのも悪くないよ。名古屋の長焼きという言い方だけはちょっと敬遠したいが。肝吸いの肝の位置付けはどうしたもんかな。あれ、ちょっと炙って吸い物にする家が東京にあったが、そっちの方が美味い気がする。


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