焼酎ブームに引きずられるように泡盛も知られるようになったが、昨年、泡盛の消費量が落ちた…と先日の新聞にあった。
大きなお世話である。一時の流行でピーキャーいう連中は早いとこ「そこどいて」もらい、落ち着いて呑まれる方がなんぼかいい。元よりそんな酒ではない。芋焼酎ばかりがもてはやされる世の中が歪んでおる。
ワシも大きなこと言えた義理ではない。家ではせいぜい食事どきに焼酎やワイン、時に日本酒を合わせる程度で、焼酎が切れた時にリリーフとして到来物の泡盛の古酒の封を切り、お湯割りで呑んでいた。そもそもこれが間違い。お湯で割ると、あの独特の臭みが立ち昇り、よけいに鼻に障った。早い話「くっさい酒」なのである。大体沖縄ちゅうのは暑いのだからそこで湯で割るアホはいない。やっぱりロックや水で割って呑むと呑みやすくもあり、料理を後ろから惹き立てた。
ところは池田市石橋にある「赤瓦」。泡盛に力を入れる沖縄居酒屋だ。美人女将は身内のワケアリで沖縄へ帰郷中。店内には泡盛が入った素焼きの甕がズラリ。大宜味村の丸田に始まり、やえせん、久米仙の43度と続いた。アテはジーマーミー豆腐に始まり、ゴーヤチャンプルー、海ぶどう、もずく天、ラフテー、ヒラヤーチ(お好み焼きみたいなもん)、カジキ天、ポテギー(チョリソ)、豆腐よう、島らっきょ…誰か止めてくれぇ~!しつこい脂ッ気を洗い流してくれるのが泡盛のよさだ。豆腐ようを楊枝の先でチョイと嘗めながらクイッ。
ぶわ~っ、この強い風味にはやっぱりキリッとした泡やね。
ちばりょ~泡盛!いんや、ちばらなくて結構! ゆったりとした沖縄時間の夢を一瞬見せてもらえるならば、さらに言うことなどなし。
大きなお世話である。一時の流行でピーキャーいう連中は早いとこ「そこどいて」もらい、落ち着いて呑まれる方がなんぼかいい。元よりそんな酒ではない。芋焼酎ばかりがもてはやされる世の中が歪んでおる。
ワシも大きなこと言えた義理ではない。家ではせいぜい食事どきに焼酎やワイン、時に日本酒を合わせる程度で、焼酎が切れた時にリリーフとして到来物の泡盛の古酒の封を切り、お湯割りで呑んでいた。そもそもこれが間違い。お湯で割ると、あの独特の臭みが立ち昇り、よけいに鼻に障った。早い話「くっさい酒」なのである。大体沖縄ちゅうのは暑いのだからそこで湯で割るアホはいない。やっぱりロックや水で割って呑むと呑みやすくもあり、料理を後ろから惹き立てた。
ところは池田市石橋にある「赤瓦」。泡盛に力を入れる沖縄居酒屋だ。美人女将は身内のワケアリで沖縄へ帰郷中。店内には泡盛が入った素焼きの甕がズラリ。大宜味村の丸田に始まり、やえせん、久米仙の43度と続いた。アテはジーマーミー豆腐に始まり、ゴーヤチャンプルー、海ぶどう、もずく天、ラフテー、ヒラヤーチ(お好み焼きみたいなもん)、カジキ天、ポテギー(チョリソ)、豆腐よう、島らっきょ…誰か止めてくれぇ~!しつこい脂ッ気を洗い流してくれるのが泡盛のよさだ。豆腐ようを楊枝の先でチョイと嘗めながらクイッ。
ぶわ~っ、この強い風味にはやっぱりキリッとした泡やね。
ちばりょ~泡盛!いんや、ちばらなくて結構! ゆったりとした沖縄時間の夢を一瞬見せてもらえるならば、さらに言うことなどなし。
酒も焼酎も泡盛も、全然飲めない俺には、種類なんてどうでも良かったんやけど、安いという言葉で素直にしたがった。
でね・・・その兄さんが、「スックガラスを食べながら泡盛を飲むのが一番好きだ」と言ってたので・・・その夜、居酒屋で泡盛でなくコーラでスックガラスを食べると、窒息しそうなくらい辛い思いをした。
コーラじゃダメだったんやろうね。
まべさくさんは、スックガラスって食べたことありますか?
調べてみると・・・
「アイゴの稚魚、スクの塩辛を沖縄豆腐に乗せた物。沖縄の方言で、塩辛のことを「ガラス」と言う。絶品!」らしいです。
沖縄豆腐って、きぬごしのような玉子豆腐のような感じでしたが、スクの味が強烈だったので覚えてません。
機会があれば是非、泡盛とご賞味あれ♪
スクガラス、もちろん食ったことはあるけど、ウチナンチュが言うほど味が分っている分けぢゃない。塩ッ辛いスクのコチっと当たる小骨の感じがいいって言うんだけど、そこはよく判らないなぁ。豆腐に同じ方向向いて寝ている感じは面白いのだけど。
確かにコーラにゃ合わない。メシのおかずにもどうかなぁ。
残さずに全部食べた?
まべさくさんは日本で食べてなくて食べたいもんってあるかい?
それと、二度と食べたくないもんもある?
石垣の土産物屋の兄ちゃん・・・確かに商売っ気はなかったけど・・・泡盛以外では、よけいな物まで買ってしまったような気がする。
商売っ気はないけど、商売は上手いと思うなぁ♪
韓国の補身湯(ポシンタン=ワン公)も頂きましたし、(これは寒さが吹き飛びます!)ベトナムでバロット(ホビロンとも)というふ化寸前のゆで卵も頂きましたし、スウェーデンで世界一臭いと評判のシュールストレミングの缶詰も味は確かめておりますし、(匂いほどではございません)、ドリアンも、台湾の夜市で臭豆腐も食べてます。ちゃんと味わってみずに毛嫌いするのは非常に浅はかなテレビバラエティのすることですね。
豪州の朝めしに出るヴェジマイトだって悪かない、フロマージュのウォッシュタイプも熟成タイプがいいし、くさやも好き…ここへ並べたら江戸っ子は怒るかな?
しかしまだまだ世界は広いです。植村直己さんの本で読んだ、イヌイットのご馳走・キビヤック(アザラシの中に小鳥を詰めて発酵させた保存食)は知りませんし、釜山でエイを壷に漬け発酵させたのも強力なアンモニア臭とも聞きます。コンゴのザイール川流域では猿の丸焼きがありますし、その土地土地で食文化がちがうので、そこは自分の矮小な尺度でもって測らずに、ニュートラルな胃袋でもって考える…一度はトライしてみるべきと考えます。
そう、今普通に食ってる焼肉やホルモンだって、或いはキムチやニンニクだって、つい半世紀前までは「ウェ~」なんて言って毛嫌いされてたんだからね。
梁石日「血と骨」の金俊平が食べる、豚肉と薬草を重ねて、陰干しして腐らせ、蛆の涌いたところをパッパッと掃って生で食べた…あの壮絶な食い物は本当なんでしょうかね。あれは強烈な描写でした。それにアタリ、俊平は歯がボロボロッと抜け落ち、脚が立たなくなってしまうのですが。なんか発酵系ばかりで申し訳ないですが。