さぁ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい、親の因果が子に報い…
「ええかげんにしなさい」のオチの一歩手前あたり。
5月3日は横山ノックの5年目の命日だった。セクハラを否認し続け晩節を汚してしまったが、お笑い芸人としてのノックさんは底抜けの明るさを持った得がたいキャラクターだった。
若き日、進駐軍のハウスキーパーをしたとかで何処となくアカ抜けていた。料理番組にゲストで来た時も、CRISCOなる植物油を使って唐揚げなどを器用に作ってみせた。
最後に見たのは2004年に観たワッハ上方の「何を今さら横山ノック」という舞台。実はボクは横山プリンを見に行ったのだが、ノック、青芝フック、プリンで往年の漫画トリオのネタをやったが、まぁ急作りは否めず笑えなかった。あの舌鋒鋭かったプリンさんはすっかり好々爺みたいになっていた。
ノックさんという人は私生活でも割に気さくな人だったようで、知事時代に無灯火の自転車に乗っていて警官に停められたとか。身分証明の提示を求められ、深くかぶっていた帽子を取って、自分の頭を指して「これではあきませんか?」と言うた。その場にいたという八方さんに聞いた。
70超えても徹夜マージャンなどバリバリこなし、「若い芸人はもっといかなあかん」と周囲にハッパをかけ、むちゃくちゃ元気だったという。04年の舞台でカムバックと行きたかったのだろうが、女性視聴者層を恐れ、放送局はお互い様子を窺うばかりで手が出せなかった。思えば不幸で残念なことだった。
「パンパカパーン、今週のハイライト…」 相当面白かった漫画トリオ。
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