米どころというと新潟や仙台などを思い浮かべるが、今、北海道の米が注目されている。
今まで、寒冷地ということで寒さに強い米を作るために旨さはその次だった。きらら397もそうして作られたブランドであった。
北海道で活動する食の仕掛け人・高井瑞枝さんに同行して、北海道で3位の穀倉地帯である道央・深川市へ。
美味しくなったのは、品種改良に取り組んできたからだけではない。このところの温暖化によって、格段に良い米ができるようになってきた。逆に越後のコシヒカリなどに不作の悪影響が出始めているという。
「コシヒカリ絶滅の危機!?魚沼産も、温暖化で産地崩壊!8月気温が四世紀半で6度上昇の九州。米粒は胴割れ。まずいは昔、青田買い殺到の北海道米」・・・これ数日前の週刊読売のヘッドライン。
道の駅「ライスランドふかがわ」は、米をテーマに持ってきた道の駅。
年間100万人を超す入場者が来る、北海道屈指の道の駅だ。
二階のレストラン「駅逓」ではオーダーごとに一人前ずつ炊く釜飯がヒット。地元産ホシノユメとあや(もち米)のブレンドを使う。おこげもこの通り。釜炊き銀しゃりも抜群に旨かった。
100%地元の米製品がいろいろと売られているが、中でもウロコダンゴがいい。大正時代にできたもので、留萌からやってくる貨車が深川駅に着く頃には、ホームは大漁のニシンのウロコだらけになったという。そのウロコを形どって出来た餅菓子。ういろうの如きものである。ニシンの豊漁も夢のまた夢・・・高井さん「素朴で懐かしい味」という。
JAの方に出来立てホヤホヤの「深川マイナリー」なる施設に案内された。ワイナリーをもじってお米だけにマイナリーという造語だ。
周辺農家で収穫された米は籾米のまま、ここに低温貯蔵される。
ヤンマー製の制御装置のある心臓部を覗かせてもらう。さすがのヤンマー、農水関係は押さえてるなぁ。優れた点は、低温貯蔵に使う冷気はさすがの北海道、雪のある外気をサイロ内に取り込むのだという。
9月なかばの収穫から稼動。しかし、知れば知るほど「ごはんの旨そうなシズル感」から離れていくのが、お米の特性なのかも。
旨いお米を食べよう。食糧自給率が…などと嘆く閑にご飯をしっかり
食べた方がまだためになるってもんだ。うめぇもん、ご飯。
ライスランドふかがわ 深川市音江町
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