御室仁和寺へ出かける前に、ちょい時間があったので、西院の「ほそかわ」へ。ここは銀閣寺ますたに出身で、背脂チャッチャ系ともいわれる、いかにも京都らしい濃い味ラーメン。久しぶりに食べると、旨いのなんの。ご飯小もたのむ。ご飯と一緒に食べるのが学生の街・京都らしい。
いざ、行かん。その昔は貴族たちの別荘などがあった洛西、行きたくてもなかなか行けなんだ御室へ。
仁和寺の山門「二王門」。知恩院の三門、南禅寺の山門と並び、三大門といわれる。これは中から。外からはこの「引き」は撮れない。
国宝金堂や五重塔もあるけれど、見ものはやはり御殿。応仁の乱で焼き尽くされているので江戸期になって再建されたものが多い。
白書院。右近の橘、左近の桜は御所と同じ。ここは明治になるまで代々、門跡(住職ですな)に皇室の人間を置いてきたやんごとなき寺。
南庭 勅使門と二王門が見える。
白書院と宸殿、黒書院と続く。
回廊がなんとも宮殿風な趣だ。ここで宇多天皇は風流三昧の暮らしを送ったといふ。
北庭のすばらしいこと。池泉回遊庭園。
左には滝。築山の中には茶室が設けられている。
築山から見た北庭。
茶室「遼廓亭」の内部
仁和寺門前。静かな品のある佇まい。かつて仁清らが窯を持ち、焼き物を焼いた。その後、周辺にマキノの御室撮影所があった映画の都でもある。山中貞雄、稲垣浩などが鳴滝組という共同執筆のペンネームで共闘したのもこの周辺。溝口健二もこの辺りに住んだ。プロデューサーだった鈴木晰也の表札を発見。
嵐電北野線「御室」駅。クラシックな佇まいがよろしい。後ろの双ヶ丘から見下ろすと仁和寺全体のベストショットが撮れる。
この緩さがなんともいい。
ラーメンと並べて申し訳ない。この後、西院で寄ったおでん屋は稿を改めまする。
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御室、双ケ丘、・・・
西大路を歩きながら衣笠へ向かう途中で西へ、西へそれるように斜めにショートカットすると嵐電の線路際の道へ出る。
当時は、ロン毛で海のこと(サーフィン)ばかり考えながら嵐電の横を歩いて大学へ行くこともあった。
風情を感じながらも腹は減っていたし、安くてボリュームのある店を物色していた。
店名は忘れたけれど仁和寺近くの洋食屋(なぜか二階で営業)でミックスフライが楽しみだったな。
あの玄関は本当に溝口監督の家だったのだろうか。
なんともいいエリアですね。等持院の「ジャンボ」なんてお好み焼き行きましたか?等持院には日本の映画父、牧野省三の銅像が睥睨しています。