蕎麦に挽きたて打ち立てのいい蕎麦屋と、そうでない駄蕎麦が
あるように、寿司にだって駄寿司がある。
高級な寿司がいいに決まっているが、こちとら日常使いするほどの
高給取りに非ず、日頃は飲んでちょいっと腹を満たす程度なので、
それに見合ったお手軽寿司で十分。
法善寺東詰めに新しく出来た、立ち食い寿司「ふく」。
昔、立ち食い寿司と書いた店はなんぼもあったが、たいがいは
お気軽寿司の別称で、実は座りだった。ここはほんまの立ち。
駄寿司には駄寿司の、B級の妙味というものがある。
一貫100円~ オレはどうも、このシャケを握るというのはなんか
違う気がしてパス…。シャケだぜこれ。お好きな人はどうぞ。
この店は、元々ここにあったサンドイッチ屋の大将がオーナーで、
寿司の部門を玄品ふぐが、ビオワインを小松屋がプロデュースした、
相乗り帆かけてテケレッツのパ!という、コラボ店のようだ。
ふぐは炙りでそのまんま。
いつもあるワケではない、まぐろ頬肉。
若い店長も悪くない。強烈なファンの女性客がいて、初心者の我々に何かとプッシュ。職人の嬉しいもハタ迷惑な感じが面白かった。
立ち寿司だ、ポイポイと食って、グイッと飲んでサッと出よう。
お次は目と鼻の先に最近できた「雷寿司」にて、いろいろ食べたが
ボタン海老。
主人は堺の方で出前寿司専門店としてならし、
最近、坂町に初めて出店。
しゃべりのオーナー、英語ができる職人、手話ができる職人と、
バラエティに富んだ人材の店。のわりに、寿司はフツー。
もちろん安いのであるが。
そして路地裏へと折れて、千日前通りへ出る狭い路地にある
立ち食い「すし壱」へ。
どこだか忘れた内地産のたこ
愛媛のうに
職人の名前を冠した裏メニュー「○ちゃん巻き」。
その名前を忘れたので、一生たのめない・・・
三軒とも大阪風の寿司飯なので、もう少し、酢なり塩をきかせた飯にしたらいいのに。すると負けないように魚もいじらねばいけないのかもしれんが。帰りにちょっと喉が渇くぐらいがいい。寿司!という存在感に乏しい印象を持った。
千日前を駄寿司の町にするべく、奮闘を願う!
千日前筋 「ふく」 坂町「雷寿司」 路地「すし壱」
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