福島でひと仕事済ませ、運動のために十三まで歩く。
暑くもなく寒くもなく、歩くにゃ丁度いい季節。
岸辺に小さく三連の不調和な鳥居を発見。
淀川テクニックという河畔に打ち上げられた漂着物でオブジェを作る
アーティストの痕跡だ。一度、展覧会で観たが、ゴミをスーパーでもらうトレイにのせてラップし、それらを壁一面に貼り付けたのは圧巻だった。
恐山のように見える。不思議な力を感じて、この鳥居よう通らん。
乞食の飼う犬に吠えられながら撮影。
おっと乞食と言われりゃ心外か・・・。
どうでぇこの邸宅。囲いまでして河原で農作物まで作っている。うちより広いじゃねぇか!これでいくばくかでも家賃払ってりゃ文句はない。
玄関先にゃ郵便ポストが(届くのか?)あり、侵入者用か赤いパトランプまで設置。おまけに「釣り餌」の文字が。釣り客用に商売までしてやがるぢゃねぇか。呆れたね。見て見ぬふりで何十年も放置してきた行政だか警察も罪は重い。そのうち、強制代執行なんてことになって大ごとになる。小さな芽の時に速やかに穏便に処理せねばいけなかった。
ちっとも世捨て人ぢゃないのが腹が立つ。世間との接点も未練もたっぷり持ち過ぎ。悠々と犬の散歩してんだから。
気分を変えて、十三から園田へ。駅南側のささやかなカフェ「シンラ」へ。外から見たら喫茶店には見えない。主人が手作りで作った店で、コーヒーやケーキ、多少のフードを出す。園田というベタな店ではなかなか洒落系かも知れぬ。
高度成長の時代、一つ梅田寄りの神崎川なんて、ひどい真っ黒な重油を流したような川の色で、通過する際は阪急電車の窓を閉めなければ鼻が曲がった。それに比べて、今はキレイになったもんだな…と話す。
特に愛想もしないが、放っておいてくれるので、心地よいかもしれぬ。
お近くに立ち寄りの際は探してみて下さい。ロールケーキなども主人の手作り。原価率をかけた素材。野菜は主人の母が育てたもの。店主・田中功はボクの従兄弟なのだ。
十三で勝手に家建てて、垣根作って野菜育てて、餌売って商売しちゃ何でいけないか。
河原でゴルフやって何でいけないのか…禁止場所で釣りやって何でいけないのか…
電車の中でなんでメイクしたり地べたに座っちゃいけないのか…
誰かが教えてこなかったのか、はたまた耳を貸して来なかったのか。
昔の日本にはこんな人間はいなかったのでは。
恥を知り、やっぱりほどというものを心得てた。
今みたいになし崩しぢゃなくて、きちんと職分というのがあった。
淀川占拠民にはハッキリと「乞食」としてやっていってほしい。河原に住むなら「」でも構わぬ。
援助交際する若いのには「売春婦」を名乗ってほしい。
人権とかなんとか言い出すから世の中おかしくなるんぢゃないのかな。
十三~園田間はさすがに阪急電車です。ボクら南部の人間は阪急電車の客がかもし出す上品なアトモスフィアに憧れたものです。南海や近鉄とは明らかに違う雰囲気がありました。
そんな差異も近年なくなってしまったように思います。
こだわりのコーヒー>かつて、こだわりという言葉は
マイナスの意味で使われたもんですが、いつの間にか
逆転ですね。昔は「こだわりのある…」は別の言い方があったのかな。
何事につけてもどうして小さい間に目をつまないのか?住んだもの勝ち!なのか・・・。
(しんら)とゆう喫茶店、私は知っています。
こだわりのコーヒー、手作りのケーキ、こだわりの
カレー、どうぞこだわりの方は探してね。
園田にこんな店?へーと思いました。
園田のみなさんには悪いけれど・・・。
古くは今里屋九兵衛が淀川の渡しのたもとで茶店を営んでいて、お店で出していた「焼き餅」が十三名物の「十三焼き」になった由緒ある河川敷です。
ボクも通るたびに肥大化しているので「これどうよ」と思ってました。どうするの?生活してはるんでしょ、・・・
園田のカフェはいい感じですね。寛ぎに行ってみたいです。しかし、福島から十三そして園田まで歩いたのですか?歩いたなら「ウーキングの達人」に認定してあげましょう。