マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

小説「夫婦善哉」の味を一堂に・・・

2016-03-05 01:52:53 | 大阪

オダサク・グルメツアーをやってくれないか、と以前より頼まれていた。

こちらの不調もあったので、延し延しにしてきたが、もうこれ以上は逃げられぬ。

2月に受けることになったが、考えればよりによって厳冬期である。 

何も寒い中を年配者連れて、店々を行脚することはない。

居ながらにして食べられることを考えた。

そこで考えたのが作中に出てくる食べ物をギュッと詰め込んだ、『オダサク弁当』である。


え~っと…ゼヒもんは…







「自由軒の名物カレー 」

レトルトが確か売っている筈である。 

しかし、カレーの匂いが漂うと、他の食品が負けてしまう。


 

 

「船場いづもや」のまむし

これもたびたび作中に登場する。

相合橋東詰のいづもやが一番と柳吉にいわせてるが、もはやミナミにいづもやは一軒もない。

ここ船場センタービルの店は、千日前店で30年板場に立った職人が主人。

いづもやの本流の味はここに残されている。

 

 

 

「夜店の一本2銭のどて焼き」

これもなかなか難しい。 最初に予定していたどて焼きは脂抜きしていないような

ワイルドなもので、それはそれで美味いが食するのは年配者である。

やさしいどてを探して、おでんの「よかろ」のどて焼きにする。

ここのは食べやすく、味も相当行ける。



 

 

「食堂かね又」のシュチュー

 

小説「アド・バルーン」に出てくる、かね又食堂とシュチューの文字。

この手の戦前型のシチューを出す店も数少なくなってしまった。

弁当に汁ものを入れる訳に行かないので、別の容器でつけるか。

 

 

 

 そして・・・法善寺「夫婦善哉」のぜんざい。

これも昔のままではないが、名前からして入れておくべきだろう。

デザート代わりに出そうと思う。

 

その他、「夫婦善哉」の読者なら、蝶子の父・種吉の一銭天麩羅、寿司捨の鉄火巻きと鯛の皮の酢味噌、

だるまのかやく飯、たこ梅のたこ煮とサエズリ…なども思い出すだろう。

だが哀しむべきことにモデルとして記された店の大半は、平成28年の現在まで生き残っていない。 

 

こうして頭を悩まして、企画した弁当は…なかなかおつなもんでした。
 

 

では、次回のおたのしみに

 

 

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