勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

岡山県赤磐市が舞台 映画『種まく旅人』夢のつぎ木~

2016-10-27 21:28:26 | Weblog
如常の1日。写真はGikoohが最近古道具屋で求めた江戸後期の花入れ。作者は清風与平。与平氏は岡山藩の家老・伊木三猿斎(茶人でもある)に招かれて、虫明焼(岡山県)の指導にも当たっていたことがある岡山に縁の深い人だ。花は庭先で咲く野花を中心に入れだが、花入れが花をそっと受け入れる姿に、与平氏の美的感覚の高さを窺い知った。

さて、Gikoohは映画『種まく旅人(3)』~夢のつぎ木~を鑑賞してきた。このシリーズは大分や淡路島が舞台となり、農業や地域の人々をとりまくヒューマンドラマだ。今回は第3作目で、岡山県赤磐市が舞台となり、桃の兼業農家でヒロインの高梨臨が奮闘するストーリー。

赤磐市制10 周年を記念して赤磐市が誘致し、本市を舞台に製作されたという。Gikoohは恩人でもあり関係者様より招待券を頂き、観てきた。

キャストは高梨臨を主軸に、斉藤工、永島敏行、田中麗奈、井上順、池内博之など演技力が高く豪華な顔ぶれに感心した。監督は佐々部清氏。この映画を通して感じたことは、農業に従事される方々の現状や苦労、後継者不足の不安、農地の問題、一方で、将来への夢や期待といった熱い思いがよく伝わる深い内容だった。華美さはないものの、人間の心の底にある光が上手に描写されていると思う。

全国ロードショーは11月5日~だが、岡山県では10月22日より先行で0.Aされている。この映画をご覧になられる方々に農業の大切さを想う心の種がまかれ、やがてその想いの1つ1つがいつか大きな形となって実を結び、進展して日本全土の農業発展に寄与することをGikoohは願っている。まずもって、ロケ地が赤磐に誘致されたことを同じ岡山県人として誇りに思う。
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