勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

法友のお寺で落慶法要

2016-05-26 21:49:13 | Weblog
如常の1日。本日26日・27日と開催されている伊勢志摩サミット。Gikoohは宗教家として、地方寺院の一住職として世界の平和を祈念し、今月の護摩供は日程を変更して本日修した。深い祈りの心を不動明王に致し、様々な分野で岐路にある世界の情勢と環境が安定するよう祈念した。

さて、Gikoohは相変わらず草刈り、来客、雑用と、多用な日々になっているが、前回の話の続きをしようと思う。

Gikoohは24日(火)、かつて修行を共にした法友のお寺で修された本堂落慶法要に出仕させて頂いた。お寺の名称は真庭市種にある「本明寺」という800年以上続く古刹だ。寺の縁起は割愛するが、開山は鎌倉時代の建久3年(1192)。源頼朝が発願し、憲法和尚によって法燈が燈されて以来、歴史の分厚さは半端ではない。

この度本堂の老朽化に伴い建て替えが行われた、字引によれば落慶の落とは、中国で王宮が出来上がった時の祭りをいい、寺社においては新築や修理の落成のことをいう。落慶では本尊様を還座奉安し、その工事の完成を神仏に表白し、慶賀賛嘆することをいう。

本明寺様では既に22日(日)、正式な落慶法要が法類寺院や檀信徒らと共に執り行われているが、この度2回目の法要は仁和密教学院(仁和寺内)の同期生や岡山御室青年会の有志等々17名の僧侶が集って声明を中心とする厳かな法要になった。

「彩鳳(さいほう)、丹霄(たんしょう)に舞う」という、よく念頭に使われる禅語があるが、鳳とは聖王が世に出ると現れる珍鳥のこと。羽毛は五色の文彩があり、声は五色。鳥類の最たる長で、飛べば群鳥がこれに従うという。その雄を鳳、雌を凰と呼ぶ。ここでいう彩鳳は五色の羽を持つ鳳・凰一双のことだ。丹霄とは赤い空と広い天空をさすが、特別めでたい席には鳳凰が出現し、天空に悠々と舞うという意味だ、

Gikoohは朝9時から夕方5時までお寺に在寺させて頂いたが、まさに「彩鳳舞丹霄」という言葉がい浮かび、清らかな1日を過ごさせて頂くことが出来た。

法友の彼は学院時代よりとても信仰深く温厚で、その向上心は今もまったく変わらないから檀信徒の方々もきっと喜ばれていることと思う。お寺の益々のご発展と、彼のご健勝をお祈りして 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
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