勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

弘法大師御生誕1250年 / 勝福寺公式マスコット・イメージキャラクター「真魚」さまが完成!

2022-02-13 22:09:22 | Weblog

今日は、久々に雨模様の1日になった。総社市の最高気温は5℃と寒かったけれど、自然の植物は十分に潤い、空気も澄んで清々しかった。

ところで、勝福寺において来年、令和5年の6月頃に開催したい行事予定の話題を。

令和5年6月15日は真言宗をお開きになられた弘法大師(お大師さま)が御生誕1250年の慶事をお迎えになる。お大師さまがお生まれになられたのは宝亀5年(774)6月15日のこと。

昨年6月に日替わりブログでupしたことがあるけれど、勝福寺は吉備四国第75番の札所。吉備四国は俗に言う写し霊場だ。昔は今と違って四国への巡礼は容易ではなかったから、各地方に写し霊場を整備して、人々の信仰を集めた。

本札所の第75番といえば、香川県の善通寺様でお大師さま御生誕の聖地。そのお大師さまは幼名は「真魚」(まお)さまといい、上京するまでの幼少時代は讃岐の土地でお過ごしになられている。勝福寺では善通寺様に憧景の念を抱き、御誕生の地、そして幼少時代の真魚さまに何かしら肖りたいと思っている。勝福寺の固定電話番号の下四桁の「0615番」も不思議な縁を頂いた一つだ。

勝福寺では、その御生誕1250年の慶事を記念して公式のマスコット・イメージキャラクター「真魚」さまを制作した。真魚さまは稚児大師としても世間に広く知られている。現時点では作家さんの公表は控えさせて頂ければと思う。

お大師さまが著された『御遺告』の一節に、「夫れ以れば、吾れ昔生を得て父母の家に在りし時、生年五六の間、夢に常に八葉蓮華の中に居坐して諸仏と共に語ると見き」とある。

これを訳せば、私が生まれて両親の屋敷に居住していた5,6歳の時、よく八葉蓮華の中に坐って、諸々の御仏とお言葉を交わしている夢を見ていた」。

このマスコット・イメージキャラクター「真魚」さまは、その頃のお姿をイメージしたもので、稚児大師と検索して頂くと実に多くの尊像や画像が閲覧できると思う。

勝福寺では「弘法大師御生誕祭1250年」に向けて、既に昨年(令和3年)に木彫の稚児大師の御尊像をお迎えしている。御尊像の制作にあたって、勝福寺は裕福な寺とは異なり、予算的に高いハードルがあったけれど、仏師さんの協力も頂いて小振りではあるけれど何とかハードルを乗り越えて見事な稚児大師樣を納めることが叶った。この御尊像の公開は現時点では未定ながら、いずれお披露目させて頂く予定だ。

また、御生誕祭の記念グッスの頒布も企画している。Gikooh的には何点でも制作したいのだけれど、実際は2点ほどの記念グッズを世に出したいと思っている。

それはさておき、今日はこの「真魚」さまが勝福寺の公式イメージキャラクターとして、今後様々な場面に登場すると思うので、是非ご愛好を。

コメント
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