勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

2月15日はお釈迦様がお亡くなりになられた日

2015-02-15 23:06:37 | Weblog
2月15日は仏教を開かれた仏陀「釈尊」、お釈迦様が80歳でお涅槃された日。仏教徒はその遺跡を偲び、その教えを奉持することを誓う大切な日だ。勝福寺が所蔵しているこの涅槃図は天明時代作というから約230年前に描かれたもので迫力と見応えがある。

◆2500年前にタイムスリップ。ここはインド・クシナーラーにて。涅槃図の舞台。(百華苑参)
「弟子達よ、今や私の最後の時が来た。別れることも遠くない。しかし、いたずらに悲しんではならぬ。世は無常である。会う者は必ず別れねばならぬのがこの世の約束なのである。私の亡きあと、私の説き残した法と律とを受け保ち、これを行え。私の肉身は滅びても、悟りの智慧は永遠に教えと道に生きて滅ぶことはない。怠らず努力せよ。これが私の最後の言葉である。」(仏遺教経)

お釈迦様の説法に自燈明・法燈明という有名な話がある。これは自らを拠り所とし、お釈
迦様の説かれた法を拠り所とする意味だが、この内容は深いものがあり、お釈迦様の教え
を実生活に実践することにおいて魂が磨かれ、それは自らを燈とする礎となるから、まず
は自らの芯を正すことを心得ねばならない。

涅槃図について色々展開してみるのも興味深いが、今回はこの辺で。
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