勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

勝福寺の道具展(水滴)⑦

2014-07-08 22:37:42 | Weblog
午後から私用で2時間程出掛けた他は如常の1日。その際に御本尊様の供花を求めに花屋さんへ立ち寄った。とても蒸し暑い時節だから生花も傷みが早いけれども、平素花瓶は用いず、水盤と剣山で生け花を生けるようにしている。数日ごとに茎の先端を水切にして新たにすることによって、幾分か持ちも長くなっていると思う。

さて、勝福寺の道具展(水滴)編の7つめは、鍔形(銅製)の水滴。作者は装剣金工師の石黒政美氏で製作時期は江戸時代後期。径は6,5cm、厚さは2cm。表面の小さなツブツブは「なまこ打」という技法らしく、とても手間の掛かる作業と聞いたことがある。愛蔵したのはかなり以前だが、使い込むほどに味わい深く見ていて飽きない。次回最終回は、備前焼の水滴をご覧頂く予定だ。
コメント
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