勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

Gikoohの言いたい放題

2008-04-27 22:34:53 | Weblog
午前中に法事があった他は如常の1日。今日ふと、巷の噂で勝福寺の比較的近所に中規模な医療関係施設の建設計画があることを聞いた。ディケアなのか介護施設などの詳細は分からない。でも、噂が本当ならば「久代の宝」ともいえるのどかな田園風景がまた失われることになる。背景にあるものが、時代の流れに左右していることもあろうから、軽くコメントは出来ないけれど何百年も続いている先祖伝来の田の歴史が、現代の世代の人によってあっさりと金銭で片付けられることは簡単なことではないはずである。施設などの経営者も、一般市民を言葉巧みにたぶらかせるのは勘弁して欲しい。

今後少子高齢化が益々進んでいくだろうから、それに伴い建設される福祉関係の施設は増えていくと思う。人口が減っていくのに新たな大型建造物や道路が作り続けられる現状…、これは未来の国の姿をまったく無視したものだと思う。あと、葬祭場の多いこと。日本の美しい歴史の景観や人情が壊れつつあることは悲しくてならない。政府や行政は一体何をしているのだろう…。核家族が増えて親子の絆が薄くなるから、やがて施設も必要になってくるのだろうがGikoohは良いこととは思わない。「育てたように子は育つ」という言葉が重い。

現代文明の発達と並行して、時代を昔に戻すという根本的な考えがないと解決にはならない、というのがGikoohの結論だ。特に田んぼはこれ以上少なくならないで欲しい。一度アスファルトで固めてしまうと、復元することはまず予算面でほぼ無理だろう。何でも作ることよりも元に戻すことの方が大変だと思うから。

今夜は妙な内容になってしまった。
コメント
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