明け方が静かだった。いつも暗いうちから聞こえてくる車のタイヤがアスファルトをふみしめる音、隣の家の雨戸を開ける音、中学校から聞こえてくる部活の掛け声などが聞こえず、本日は吸い込まれるような静寂に包まれていた。
夜が明けてきたので窓の外を覗くと一面の銀世界だ。雪が音を吸収するのと、人が出てこないので音が少ないのと両方相まって静かな朝であった。この地方でも1,2年に一度位の頻度でこんな朝があるが、道路に出てみるとツルツルに凍っている。雪に寒波と条件は揃っている。
家人に送ってもらい、眼科医に行くも車は慎重運転、歩行も慎重歩行である。所定時間に飛び込んでみても、流石に患者は1人2人とガラガラである。年配の患者さんが多いので、本日は出足が遅いのだろう。おかげでいつもの半分の時間で診察と処置が終わり、効率は良い。術後の経過もいいようだ。
気持ちも本日の天候のように、晴れ晴れと帰宅した。