琵琶湖畔 双葉荘
庭先の電線に止まる鳶
ここ十年来欠席をしていた高校のクラス会「旭昭会」に出席をした。高校・大学と一緒だった友人のすすめで、心が動いた。3年前になくなった大木昭一郎先生の薫陶を受けたメンバーが集まる会で、幹事役のN君の面倒見が良いので、折りに触れ開催している。場所は1週間前行った琵琶湖畔である。米原で集合し、旅館に荷物をおいて彦根城に向かう。
1週間前の連休と違い、比較的人は少なく並ばずに天守閣にも入場できた。付属の下屋敷などの庭園や、開国記念館なども一通り見学した。さすが優等生の集まりだけあって、団体行動は自然に統制が取れ定刻通りに旅館に戻った。
宴会も和やかに始まり、地元に住んでいるH君のお世話で快適である。それぞれの部署でリーダーシップを取ってきた人たちの集まりで、それなりにお互いに気を配り、久しぶりに出席した私も疎外されることなく、居心地は良かった。19名出席予定だったが、私を誘ったK君の姿が見えない。自宅に電話をすると本人が出るではないか。「俺の予定表では来週になっているのだが」と勘違いをしていた。それからでは間に合わずやむを得ず欠席となる。
75歳を迎える我々の年代ではやはり女性が元気で、一クラス10人ほどしかいなかった女性が6,7名参加している。しかもこれまた生き方に自信があるのか、魅力的な老い方をしている人ばかりである。男の方はほとんどリタイアーしていて、現役は2名ほど。みんなギラギラ感が消えて良い老人になっていた。
石川啄木の「友が皆、われより偉く見ゆる日よ、花を買い来て妻と親しむ」という歌を思い出した。家族を大切にせねば・・・。