坂本精志「ナンバーワンへの挑戦」ホシザキ株式会社
著者はロータリークラブ時代私が担当幹事として仕えたガバナー代理の方で、ホシザキ(株)の会長兼社長が中部経済新聞社より出された自伝である。
よくある自慢話ではなく、学生時代から会社に携わってきた事象を淡々と記録している。もともと技術系だった方なので、人為的に自分の生涯をドラマチックに作り上げるようなことはされない。やられていることはかなり積極的かつ革新的なことなのだが、ご本人の性格通り当然でしょというスタンスで記述されている。
加えて名誉欲、物欲のきわめて少ない方なので物を見る目がかなり客観的である。私の理想とする生き方を実現されている方だ。こういう生き方を知ったのはロータリークラブに入会した私に取って財産ともなった。今もって淡い交流が続いており、一昨年だったか、三河湾で所蔵のヨットに乗せていただいたこともある。
事業家としても人間の生き方としても参考になるものである。