ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

県内に3379本もの劣化ウランがあること

2012-04-22 | 三井化学大竹工場爆発問題 

三井化学工場で爆発、1人死亡…周辺住民も負傷

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120422-OYT1T00108.htm

爆発が起きたのは、自動車のタイヤなどに使う接着剤・レゾルシンを製造する「RSプラント」だそうです。

文部科学省の資料平成22年度平成22年度下期放射線管理等報告についてによると 、三井化学㈱岩国大竹工場には3379本もの放射性廃棄物(触媒用劣化ウラン)がありました。

私は昨年3.11の地震の際、千葉県で起きたコンビナート火災を思い出しました。すぐ近くにあったチッソ敷地内に劣化ウランが保管されていて、その倉庫の屋根が類焼して、大変危険な状態にあったことが何か月か経って後からわかりました。あのときは実際にはチェーンメールが出回ったりして、行政やテレビや新聞にネットのデマと決めつけられ、ネットはデマが多い、信じるなというキャンペーンに、ちょうど利用された感じもありました。結局、屋根が焼け落ちていたことも、ネットニュース上に少し出ていただけでした。訂正の記事は見かけませんでした。うやむやにされた状態です。新聞・テレビしか見ない人は知らないかもしれません。

今回も、実はこうだったということが出てこないことを祈ります。劣化ウランは現場から400m離れた所にあったそうです。今の所は放射性物質による周囲への影響は確認できていないとの事。線量としてはそう高くなっていなかったようですが、周辺80世帯でガラスが粉々になったほどの事故。放射性物質や他の化学物質の漏えいも気になります。

そもそも、自分たちの住む県に、そんなに大量の危険な放射性物質が詰まったドラム缶が3000本もあることが恐ろしいです。宇部市もケミカルプラントがたくさんあります。触媒として、放射性物質を敷地内に持っているのかいないのかどうか、その他の管理がどうなっているのか、心配です。周南の東ソー、岩国の三井工場、に続いて宇部でもということにならないよう、まず、市民全体に情報公開すべきです。

「燃えてなくてよかった」では済まされません。次にこのようなことが起きないように対処するのはもちろんのこと、劣化ウランが兵器によって使用されたらどうなるか、その危険性を知る必要があります。環境中に、放射性物質がまき散らされるという点では、原発事故も、劣化ウラン弾も、工場保管の劣化ウラン放射性廃棄物が燃えたとしても、同じ悲惨な結果を招くということを知らなければなりません。

核のゴミ・死の灰・そんな危険なものは再利用しないでほしいと心から思います。

イギリスのBBC放送が、4日、イラク戦争でアメリカ軍による劣化ウラン弾が多用されたイラクの首都バグダッドの西郊、ファルージャで、出生異常が相次いでいる現状を報道した。

 

【お知らせ】 

5/16(水) 木下黄太さんを囲む夕べ in 宇部

とき:2012年5月16日(水) 午後6時開場、6時半開演~9時終了

ところ:ヒストリア宇部  イベントホール(150人)  http://www.historia-ube.jp/ 
    宇部市新天町一丁目1番1号  TEL.0836-37-1400 FAX.0836-37-1401

参加費:一般900円 大学生500円 高校生以下100円 

参加には予約が必要です(電話・メールで、お名前・ご連絡先・参加人数をお知 らせください) 
託児 要予約(氏名・年齢をお知らせください)

主催:木下黄太さん講演会実行委員会
問合せと申込み 電話 080-6331-0960  (安藤:小出裕章さんのお話を聴く会)  
メール:http://blog.goo.ne.jp/flyhigh_2012  「メッセージを送る」をご利用ください

 

 



1 コメント

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すぐそこにある危機 (みつうら)
2012-04-24 10:31:22
世界一美しい海岸線の瀬戸内海。しかし、別の顔も持っています。山口県、広島県、岡山県の瀬戸内側は小学校でも習うように、石油化学コンビナートが立ち並ぶエリア。単なる火災ではなく、私たちのすぐそこに原発爆発級の危険があるということを認識しなくてはいけないですね。ぞっとする話です。
日本中の劣化ウランの量は、ほんとに文科省が正確に把握しているのでしょうか? その処理・保管の責任も全て子孫につけを回すんですね。こっちの方がよっぽど「集団自殺」ではないでしょうか。
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