http://www.jca.apc.org/DUCJ/DUwatch/DUW2-6.html
劣化ウラン研究会のニュースクリップ
劣化ウラン200トン 化学メーカー4工場に眠る
8月27日付けの日本経済新聞によると、1960年代後半から70年代前半にかけ、化学メーカーで触媒として用いられた劣化ウラン約200トンが、今も国内の大手4社の敷地内に、貯蔵されたままになっているという。
劣化ウランは、原子炉等規正法に基づき厳重に管理されており、国際原子力機関(IAEA)の査察も受けている。これまでに放射能漏れなどの事故は起きていない。
約68.8トンを貯蔵している住友化学工業は、「工場内に占める管理区域はごくわずかで、保管状況のチェック費用も年間数万円から数十万円程度」というが、「核燃料物質なだけに、早く処分したい」と、三井化学(約71.1トン)、昭和電工(約44.5トン)、旭化成工業(約8.5トン)とともに口をそろえる。
国の原子力委員会は今年3月、ようやく触媒用劣化ウランの処分方法の検討に入り、年内には基本方針をまとめたいとしているが、処分を始める時期のめどはたっていない。
文科省 別表2-3 平成20年度放射性廃棄物管理状況
(核燃料使用施設:政令第41条非該当事業所)
→ http://www.mext.go.jp/a_menu/anzenkakuho/news/genshiro_anzenkisei/__icsFiles/afieldfile/2009/09/07/1284216_3.pdf
(1本200リットル容器換算)
157 三井化学㈱ 大阪工場 大阪 1,889 本
177 三井化学㈱ 岩国大竹工場 山口 3,379 本
187 三井化学㈱ 大牟田工場 福岡 0 本
文科省PDFを見ると、日本全国に保管されている放射性廃棄物があまりにも膨大ですので、とりあえず三井化学だけ調べます。
合計で5268本 200リットル×5268本=1053600リットル
三井化学に保管されている廃触媒のうち何パーセントが劣化ウランかわかりません。
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=10534
↑千葉のチッソに保管されていたものと、三井化学のが同じ%かどうかはわかりませんが、仮に同じと仮定して
33本で7650kg=7.65トン 5268本で 1221218 kg=1221.21 トン そのうち 劣化ウラン122121キログラム=122トン
※千葉のチッソに保管されている廃触媒は、ポリエチレン樹脂製の内筒を鋼製ドラムで外装した200リットルのケミカルドラム33本に収納され、総量は7,650キログラム。うち劣化ウランは765キログラム含まれている。
計算が合いませんので、三井化学大竹工場(安全環境グループという課0827-53-9105)に電話して引き続き追及してみようと思います。
劣化ウランは重金属毒性 放射性 の2つの毒性がある最悪の物質です。
このような恐ろしいものが、自分が住んでいる地域に放置されていることに目をつぶって生活は成立しません。
ニュースで「劣化ウランは異常なし」という言葉をやや信じてしまったのは、私の「そうであってほしいという」心理の安全性バイアスが働いたのではないかと反省しました。↓画像はニュースの静止画像です。あえて止めています。動画だと流れてしまうからです。福島原発と同じぐらいボロボロです。
福島第一原子力発電所の爆発事故の際「3号機の格納容器の健全性は保たれている」という枝野の言うことを皆が信じて、結局メルトダウンしていたということを思い出せば、今回の三井化学のニュースの「劣化ウランは異常なし」というのも信じていいかどうか。調べなければならないということです。
この記事を読んだ皆さんも、官庁や工場、県議会議員、岩国市議会議員、和木町町議会議員などに直接電話して、あらゆる方向性から調査を要求しましょう。党派は問いません。真剣に動いたところをお知らせください。
とりあえず倉庫のまわりの空間線量だけ測って「安全」ということでごまかされてはいけません。細かい調査が必要です。実態を隠蔽させないように市民の声をあげましょう。
他にもあるかもしれませんが素人が思いつくことを書いておきます。
・事故調査委員会に 経済産業省 原子力安全・保安院 を入れるなら、市民の推薦する学者・有識者も入れるべき。
・劣化ウランは、いつどういう目的でどこから買ったのか。
・放射性物質が入ったものを触媒として使うことの企業としての不見識さ。管理のずさんさ。
・ドラム缶の素材・保管方法
・劣化ウランの含まれる割合。結局どれだけの劣化ウランが三井化学大竹工場にあったのか。大阪の工場はどう管理しているか。
・保管にあたって専用倉庫の放射線量測定をどのぐらいの頻度でしていたのか。核種の調査はしたのか。
・放射線取扱主任者は何人いるのか、だれなのか。
・放射線管理区域になっているのか。
・放射能・他化学物質の土壌検査をするのか。(倉庫周辺、近隣住宅地域、畑など)
・今後、保管方法などどうするつもりなのか。専門施設へ移すことはしないのか。
・HP上にいつでも見れるよう動画をつけて情報公開を。
・周辺住民の健康調査をするのか。
http://jp.mitsuichem.com/index.htm
http://jp.mitsuichem.com/release/attention_2012/index.htm
三井化学大竹工場↑HP 社長は田中稔一氏。2009年6月24日に三井化学株式会社代表取締役社長に就任
↓問い合わせの場所は全国各地にありますので混んでいたらどこでもお近くにかけましょう。
TEL:03-6253-2100 三井化学株式会社 IR・広報部
http://jp.mitsuichem.com/contact/index.htm
http://jp.mitsuichem.com/csr/rc/promotion/pdf/iwakuni.pdf
お知らせ 5/16(水) 木下黄太さんを囲む夕べ in 宇部
とき:2012年5月16日(水) 午後6時開場、6時半開演~9時終了
ところ:ヒストリア宇部 イベントホール(150人) http://www.historia-ube.jp/
宇部市新天町一丁目1番1号 TEL.0836-37-1400 FAX.0836-37-1401
参加費:一般900円 大学生500円 高校生以下100円
参加には予約が必要です(電話・メールで、お名前・ご連絡先・参加人数をお知 らせください)
託児 要予約(氏名・年齢をお知らせください)
懇親会参加 希望の有無
主催:木下黄太さん講演会実行委員会
問合せと申込み 電話 080-6331-0960 (安藤:小出裕章さんのお話を聴く会)
メール:http://blog.goo.ne.jp/flyhigh_2012 「メッセージを送る」をご利用ください