ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

チェルノブイリ原発立ち入り禁止ゾーンでまた森林火災。プルトニウムなど放射性PMが舞い上がる。

2015-07-02 | CLT バイオマス 木
チェルノブイリ原発立ち入り禁止ゾーンで火災
 
29日ウクライナのチェルノブィリ原発のすぐ近くで、乾燥した草が発火し危険な状況になっている。火事の面積はすでに130平方キロに及んだ。
現時点で、火事が食い止められているのは部分的に過ぎない。
放射線問題の専門家達は「森林火災が、深刻な脅威をもたらす可能性がある」と警告している。

 

 (管理人より) 

4月に続いてまた、チェルノブイリの立ち入り禁止ゾーンで森林火災が起こっています。
4月の火災の様子はこちら  このときも1992年に森林火災が発生して以来最大の規模で、広範囲にそして上空に高く煙が立ち上っていました。
周辺住民は、煙を吸い込むことで追加的に内部被曝をさせられるのです。
チェルノブイリ森林火災は、原発事故が決して終わりのないものだということを示しており、私たちは森林火災の危険性を強く認識すべきだと思います。☟
 
 
http://besobernow-yuima.blogspot.jp/2015/02/radioactive-fallout-it-really-doesnt-go.html  より転載

New Scientist

ウクライナの森林火災はチェルノブイリの放射能を拡散しかねない (Image: Reuters)

Rise in wildfires may resurrect Chernobyl's radiation (元記事)

11:35 09 February 2015 by Debora MacKenzie

山火事が再び掻きたてるチェルノブイリの放射能  

世界最悪の核事故の放射能は、とにかく消えさることはない。ウクライナとベラルーシのチェルノブイリの深い森で山火事が発生すれば、土壌の上層部に閉じこめられた放射性物質が放出され、再び放射能の雲がヨーロッパに拡散するかもしれない。

その地の森林火災はすでに、放射性物質をヨーロッパに再拡散してきた。だが、気候変動、政治的不安定――および枯れ葉に対する放射能の特異な作用――によって、この状況をさらに悪化する条件が整っている。
チェルノブイリ原発の原子炉が1986年に爆発し、ウクライナおよび隣接するベラルーシの最もひどく汚染された4800平方キロメートルの地域の人びとは避難を余儀なくされた。この「立入禁止区域」は、野生生物の安息地になり、深い寒帯林に覆われることになった。
 
ノルウェー大気研究所(Norwegian Institute for Air Research)のニコラオス・エヴァンゲリオ(Nikolaos Evangeliou )らは、同地域の森林火災の影響を分析し、その将来の頻度と規模を計算した。そのために研究チームは、2002年、2008年の火災実態を示す衛星画像、およびその地域に堆積する放射性セシウム137の計測値を、大気運動と火災のモデルに入力した。
 
彼らは、チェルノブイリ事故によって8京5000兆ベクレルの放射性セシウムが放出され、立入禁止区域の土壌上層部にいまだ2000兆ないし8000兆ベクレルが潜在していると推計した。別の生態系であれば、侵食や植生の除去によって、この放射能値は徐々に落ちていくだろう。だが、これら放置された森林では、「樹木が放射性イオンを取り込み、枯れ葉がそれを土壌に返す」とエヴァンゲリオはいう。

 

放射性の煙

研究チームは、3度の火災によって、セシウムの2ないし8パーセント、約500兆ベクレルが煙とともに放出されたと計算する。これが東ヨーロッパに拡散し、南方遠くトルコで、また西方遠くイタリアとスカンジナビアで検出された。
 
英国政府の放射線リスク委員会の元委員長であり、チェルノブイリの健康への影響を研究したイアン·フェアリー(Ian Fairlie)は、「このシミュレーションは、おそらく潜在的なリスクを過小評価している」という。それは、研究チームが想定したセシウム137の半減期にもとづいて推測値が算出されているためであり、それより長いと信じている研究者もいると彼はいう。
 
研究チームが計算した放出量にもとづけば、近隣にあるウクライナの首都、キエフの住民は、放射線量を平均して10マイクロシーベルト――年間許容線量の1パーセント――を浴びたことになる。論文の共著者であり、コロンビア市サウスカロライナ大学のティム・ムソー(Tim Mousseau)は、「この被曝量は、とても小さい。だが、これらの火災は、汚染物質がどこに行くかを知らせる警告にはなります。もっと大規模な火災が発生すれば、人口集中地域にもっと重大な結果をもたらすでしょう」と言う。
 
また、平均線量が問題なのではない火災は、セシウムだけでなく、放射性のストロンチウム、プルトニウム、アメリシウムを不均等に撒き散らすし、たとえばマッシュルームがセシウムを取りこむように、食品のなかには、こうした重金属類を濃縮させるものがあるので、ずっと多くの放射線量被曝を被る人たちがいる。「摂食による内部線量が重大になりえます」と、ムソーはいう。結果として被る癌を、被曝量の少ない大勢の人々中から特定するのは困難である。「しかし、本人にとって、その癌は非常に重大なことになるでしょう」。
 
森林火災の発生頻度も、やはり増大しそうである。気候変動に関する政府間パネルによれば、当該の地域は乾燥化に向かうはずである。研究チームは、旱魃のために、森林火災が被災地域と規模の両面で悪化していることを明らかにしており、この傾向がなお悪くなると予測されている。
 
これは、森林管理の欠如など、一連の要因のためなのかもしれない。たいがいの森林は、枯れ木の除去、道路整備や防火帯伐採によって管理されているが、立入禁止区域の森林は管理されていない。しかも、火災の元凶である枯れ死した植生の堆積物が1986年以来で倍になる率で蓄積している、と研究チームはいう。
 
殺虫効果?

これは部分的には、放射線そのものが枯れ葉の腐食を妨げるためであり、おそらく放射線が主要な虫類や微生物を殺すせいだろう。「非汚染区域の枯れ葉を運び込んでみると、半分だけの速度で腐食することがわかった」と、エヴァンゲリオはいう。
 
モデルによれば、森林火災は2023年から2036年にかけて最盛期になる。2060年まで森林火災が発生しつづけるだろうが、そのときまでに放射性降下物の多くは減衰しているだろう。
 
情けないことだが、いざ火災が発生すると、この地域の消防隊は、1000ヘクタールあたりの隊員数と装備の規模がウクライナ全国の7分の1の貧弱さである――目下の紛争を考えれば、状況が改善するとは思えない。国連環境計画が火災監視ビデオ装置を設置しているが、道路封鎖のため、森林の多くは進入不能であるか、到達時間が遅くなる。「現地はまるでジャングルである」と、エヴァンゲリオはいう。
 
世界保健機関ヨーロッパ事務局放射線防護部の元部長であり、クオピオ市は東フィンランド大学のキース・バヴァーストック(Keith Baverstock)は、これは明白に重要な問題であり、かなり広大な森林地が汚染されているフクシマにも当てはまることですこれには非常に正統な論点があります。森林管理の欠如、放射線に被曝した植生の明らかに緩慢な腐食、渇水をもたらす気候変動、森林地の拡大、これらすべてが森林火災のリスク増大に寄与し、したがって半減期の長い放射性核種のさらなる拡散を促します」という。
 
最近の火災で再拡散された放射能の実際の量は、1986年にヨーロッパに堆積した量の約10分の1であり、その健康に対する影響は、いまだ疫学者たちの論争の対象である。だが、半減期の長い放射線源は存続し、蓄積するので、いかなる線量も凶報である、とムソーはいう。「ますます大きく蓄積する情報によれば、それ以下では影響がなくなる閾値は存在しないという考え方が支持されています」。

(管理人より)↑ ※翻訳は管理人

英国の科学誌「ニュー・サイエンティスト」2015/2/9付の記事ですが、ぞっとする話です。チェルノブイリでは原発事故によって森林に撒き散らされた膨大な放射性物質を含む落ち葉の腐食が進まず、森林火災の原因となっているというのです。

森林火災によって、「セシウムだけでなく、放射性のストロンチウム、プルトニウム、アメリシウムを不均等に撒き散ら」されることになります。大気の流れによって、北半球に住む私たちのところにも流れてくることでしょう。
今後日本でも、福島での森林火災が同じように起こりうるということです。
実際には、今福島県では、再生可能エネルギーという大義名分で、人為的に「木質バイオマス」という形で汚染された木を燃やしています。木質バイオマス発電、火力発電での木質バイオマスと石炭との混焼など。

バグフィルターは放射性物質を通しますので、焼却行為は森林火災と変わりありません。当ブログでは連日、汚染された木質バイオマスを燃やすと危険だということを伝えているわけですが、
そもそも、ごみを燃やすという行為が危険だという認識が日本人にないため、なかなか伝わらないのが現状です。

 
ここにチェルノブイリでの森林火災について2009年に出された論文があります☟  ※翻訳は管理人

Vegetation Fires, Smoke Emissions, and Dispersion of Radionuclides in the Chernobyl Exclusion Zone
 

要約

1986年のチェルノブイリ原子力発電所の事故(ChNPP)は、おそらく過去30年間で最悪の環境災害でした。土壌中の放射性降下物や放射性核種の蓄積と植生は、環境に対して長期的な影響を与える可能性があります。大規模で壊滅的な植生火災の際に放出された放射性核種は、ヨーロッパ大陸、スカンジナビア、ロシアに拡散した可能性があります。チェルノブイリの立ち入り禁止区域(EZ)で発生した大規模な火災の可能性は、植生条件に基づいて評価されました。

私たちは、土壌における放射性核種の組成や植生、および火災によって放出された粒子状物質を再調査しました。最も高い大気中の放射性核種セシウム137のレベルは、春先や晩秋に発生しました。それは立ち入り禁止区域で最も激しく燃えた期間と一致しました。

立ち入り禁止区域と南ウクライナからの煙の雲が、活発な火災から数百キロメートル分散し、主要な大都市圏に到着したことは、衛星画像から明白です。

私たちは、リアルタイムで火災を検出するために衛星受信局を設置することを提案します。また公衆衛生を保護するため、破滅的な火事から放射能レベルを風下に予測するために、煙拡散と空気品質予測モデルを開発することが必須であります。

 

 
環境ジャーナリスト山本節子さんの講話冒頭に、この論文内容の紹介 があります。ぜひご覧ください。
 

 20121107「がれき焼却で、なにがおきるのか」講師 山本節子

 

 

 

 













2 コメント

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シェアさせて下さい (加藤)
2017-05-03 05:54:07
福島の山火事の危険を感じ、こちらにたどり着きました。チェルノブイリの教訓ですね。シェアさせて下さい。
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シェアさせていただきます。 (AU09)
2017-05-14 18:16:08
上記の御仁と同じく、ググった結果辿り着きました。
シェアさせていただきます。
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