福島民友 2016年05月04日 12時05分
古殿町は本年度、町木「スギ」のブランド化に乗り出す。町にあふれる森林資源を有効活用することで、町の活性化や新たな財源の確保を目指す。
同町は、町の総面積1万6347ヘクタールのうち森林面積が1万3470ヘクタールと82%を占める。うちスギを主体とした人工林面積は5512ヘクタール。町は、2014(平成26)年の特徴調査で町産スギの強度が高いことが分かったため、ブランド化し、県内外に売り込むことを決めた。
町は、本年度の一般会計当初予算にロゴ制作費を計上。本年度中にブランド化した際のスギの名称を決め、ロゴを制作する。
3月末には木材の乾燥機を購入。今後、使用するための環境を整備し、町内の製材所が町産スギを加工する際に利用できるようにする。製材所が積極的に町産スギを使うことで、取引のある工務店などに町産スギの魅力を広める。そのほか、いわき市産のスギを「磐城杉」としてブランド化した、高級割り箸製造・販売業の磐城高箸(いわき市)と協力し、同町産のスギを使ったPRグッズを作製する方針だ。
また、適切に管理され持続可能な森林に与えられる「森林認証制度」の取得を目指す。 町の担当職員は「ブランド化の後が課題。住宅メーカーや建設業者に古殿のスギの魅力をPRし、販路が確保できれば」と話した。
(管理人より) 福島第一原発事故による膨大な放射性降下物があった地域の木材を「県内外に売り込む」というニュースです。
古殿町は汚染状況重点調査地域ですから、放射性降下物の「多⇒少」という移動を行政が予算をつけてやるということです。放射性物質の集中管理とは真逆の放射能拡散事業。
基準値以下であっても放射能の移動に変わりはありません。住宅資材として全国に流通させられるでしょう。
しかもPRグッズを作るんですね・・・・「割り箸」という口に入るものかもしれない・・・・こういうものにも予算がつく仕掛けがあるのです。
「風評の払拭」に予算が付いているというのは、熊本被災地に送られた福島市の水に関するブログ記事のところで述べました。↓
熊本地震の被災地に福島市が水道水「ふくしまの水」約1万本を送ったという事実
もう言葉もありません。
命と環境を守るという視点は日本の行政にはないということ・・・
以下を見れば分かります↓
福島県全域から汚染木材を集めて加工するCLT工場を、あの大熊町に建設。木の中心部分の汚染は2000bq/kg!
樹木における放射性セシウム汚染の現状を見ると、CLTやバイオマスは無理だとわかるのになぜ国策化?
汚染状況重点調査地域でCLTの実証事業。福島産の木材が岡山県の工場でCLTに加工される!