ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

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9/3に宇部興産ケミカル工場で火災事故があったばかりなのに9/5に宇部興産でぼや。 

2015-09-05 | 事故

(管理人より)

爆発事故やプラントの火災事故が相次いでいることが分かっていても、相変わらず無関心、または陰謀論で解釈して、結局は自分と切り離して考えている人が実に多いということを実感しています。

気にしてもどうしようもないから気にしないという人もいるでしょう。

 

9/3宇部興産の火災事故があり、SNSで発信しましたがネットで検索するとほぼ知られていないレベル。

これは日本中のコンビナート付近に住む人全部の問題でもあるのですが、自分の家の近くのプラントには何も起きないと考えているのでしょう。

実は本日9/5 12時頃に 宇部興産工場内でぼやがありました。既に鎮火していますが消防車13台出動しています。

9/3に宇部ケミカル工場で火災事故があったばかりなのに・・・  

こういう「ぼや」レベルの事故は、一切表に出ません。

私は今日 12:18にサイレンを聞き、宇部興産敷地内に消防車2台が入っていく様子を実際に目撃したためにわかったのであり、出かけていたら気付かないところでした。

消防局の音声案内が「宇部市小串でコンビ火災」だったので、消防局に電話確認すると、宇部興産のぼやだとわかりました。

消防庁では火災の焼損程度を「全焼」から「ぼや」まで4段階に分けて次のように定めています。


・全焼…建物の焼き損害額が火災前の建物の評価額の70%以上のもの、またはこれ未満であっても残存部分に補修を加えて再使用できないものをいいます。

・半焼…建物の焼き損害額が火災前の建物の評価額の20%以上のもので、全焼に該当しないものをいいます。

・部分焼け…建物の焼き損害額が火災前の建物の評価額の20%未満のもので、ぼやに該当しないものをいいます。

ぼや…建物の焼き損害額が火災前の建物の評価額の10%未満であり、焼損床面積が1平方メートル未満のもの、または収容物のみ焼損したものをいいます。


小さい事故が何回も起きるうちに大事故につながるという統計があります。↓

プラントがある企業で働く人、全員が気をつけて欲しいと思います。

それでも事故が起きてしまったら、規模の大小にかかわらず、迅速に情報を公開して欲しいと思います。

宇部興産に電話しましたが、今日は土曜日だったせいか、まったくわからない人が電話口に出ました。

土日に火災等、事故が起きたらと思うと、恐ろしくなりました。

周辺住民としては、これから事故が起きないように祈るしかありません。

 

 

ハインリッヒの法則 

ハインリッヒの法則 (ハインリッヒのほうそく、Heinrich's law) は、労働災害における経験則の一つである。1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在するというもの。「ハインリッヒの災害トライアングル定理」または「傷害四角錐」とも呼ばれる。

法則名はこの法則を導き出したハーバート・ウィリアム・ハインリッヒHerbert William Heinrich)(1886年 - 1962年)に由来している。彼がアメリカの損害保険会社にて技術・調査部の副部長をしていた1929年11月19日に出版された論文が法則の初出である。

彼は、ある工場で発生した労働災害5000件余を統計学的に調べ、計算し、以下のような法則を導いた。「災害」について現れた数値は「1:29:300」であった。その内訳として、「重傷」以上の災害が1件あったら、その背後には、29件の「軽傷」を伴う災害が起こり、300件もの「ヒヤリ・ハット」した(危うく大惨事になる)傷害のない災害が起きていたことになる。

更に、幾千件もの「不安全行動」と「不安全状態」が存在しており、そのうち予防可能であるものは「労働災害全体の98%を占める」こと、「不安全行動は不安全状態の約9倍の頻度で出現している」ことを約75,000例の分析で明らかにしている(詳細はドミノ理論参照)。なお、ハインリッヒは「災害」を事故と事故を起こさせ得る可能性のある予想外で抑制されない事象と定義している。

上記の法則から、

  • 事故(アクシデント)を防げば災害はなくせる。
  • 不安全行動と不安全状態をなくせば、事故も災害もなくせる(職場の環境面の安全点検整備、特に、労働者の適正な採用、研修、監督、それらの経営者の責任をも言及している)。

という教訓を導き出した。 この法則は、日本の国鉄(現・JRグループ)にも影響を与え、「330運動」と称する運動が国鉄時代に存在した(現在同じように現場において実行されているかは公表されていない)。

 

 

安全講習会をやったとか、防災訓練をやったという出来事は大きく取り上げて、実際に起きた事故は、ニュースとして取り上げないメディアに疑問を感じます。


http://ubenippo.co.jp/police/%E7%88%86%E7%99%BA%E7%81%AB%E7%81%BD%E5%8F%97%E3%81%91%E3%80%81%E5%B1%B1%E9%99%BD%E5%B0%8F%E9%87%8E%E7%94%B0%E3%81%A7%E5%AE%89%E5%85%A8%E8%AC%9B%E7%BF%92%E4%BC%9A/


 

 

9/3に安全講習をうけて、9/3と9/5に宇部興産で火事が起きています。宇部市の化学工場と書いてあるので↑、宇部興産の人も講習にいたと思われます。

講習受けても、このように連続で事故は起きるということです。

小さい事故も大きい事故も起きて欲しくないと心から思います。

 

追記 9/13  第2報が出てました

http://www.ube-ind.co.jp/japanese/index_news/index_news_74.htm

 

宇部ケミカル工場内 ジオール工場の火災事故について(第2報)

2015年9月11日

9月3日 18時20分頃、弊社宇部ケミカル工場(山口県宇部市)構内ジオール工場で火災を発生させ、近隣住民の皆様をはじめとする関係先の方々に多大なご心配とご迷惑をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます。

火災発生後、当該設備での生産を停止しておりましたが、このたび9月10日に関係機関の了承を得て、生産再開の準備を開始いたしましたのでご報告いたします。

9月11日 午前10時現在で判明しております内容につきましては、下記のとおりです。

1. 発生場所
宇部興産株式会社 宇部ケミカル工場
ジオール工場 2階
2. 発生日時
9月3日(木)18時20分頃
3. 発生経緯
18時20分頃 水素漏洩による火災を発見
18時33分 消防に連絡
19時48分 消火を確認
20時30分 鎮火宣言
4. 発生の原因
生産設備には、機器が正常に動作しているかどうかを把握するための各種計器を取り付けておりますが、
そのうち圧力計の1つについて、計器本体を配管に取り付ける部品が損傷して隙間ができ、
漏れ出した微量の水素ガスに静電気で着火して圧力計を焼損したものです。
5. 有毒ガス・
    有害物質の漏洩
有毒ガス、有毒物質の漏洩等はございません。
 
6. 被害状況
負傷者、環境異常、その他工場および近隣への影響等はございませんでした。
7. 製品供給への影響
製品供給への影響はございません。
8. 再発防止への対策
今回損傷した機器の点検整備方法を改善しました。
また宇部ケミカル工場内の同様の機器について点検を行い、
同様の危険性のあるものについては部品交換などの対策を行ないます。
お問い合わせ先
〒105‐8449  東京都港区芝浦一丁目2番1号 シーバンスN館
宇部興産株式会社 経営管理室 IR広報部
TEL:03-5419-6110

〒755-8633  山口県宇部市大字小串1978-96 
宇部興産株式会社 宇部渉外部
TEL:0836-31-2111
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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