ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

京大病院RI実験室火災についての報告書 トリチウムが入ったガラス容器150本が不明。約30本は割れている 

2016-07-16 | 事故

 

(管理人より)体調不良のためお休みしていましたが、2016/7/1に京大病院のRI実験室で火災が起きましたので、ツイッターで書ききれないことをブログに少しまとめておきます。

京大病院火災の詳細な情報が小出しにされています。7/1に火災が起きて報告書を京大病院のHPに上げたのが7/13。

 

京都大学医学部附属病院地区における火災について 火災の概要  

京大病院が7/11に原子力規制委員会に出した報告書 

※原子力規制委員会のHPには、この報告書はアップされていません。

 

京大病院のHPにアップされている報告書のPDFは、印刷したものをPDFにしたものですので、開いても当然検索がききません。画像も拡大してみても上のように不鮮明。

このように不親切な画像ですが、実験室の中が火災により燃えてグチャグチャになっていることがわかります。

実験室の天井まで焼け落ちている状態で、わざわざ「燃焼の激しい箇所」と書くのもよくわかりません。実験室中、燃えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


報告書の文を読むと、バイアル瓶が割れたのは、どうやら30本程度で、50本は蓋がしまっていない状態。つまり中身の放射性物質H-3を含む試料が出たということ。

冷蔵庫中のバイアル瓶150本は不明。

インジウムIn-111も、トリチウムH-3も、バイアル瓶から出ています。


●放射性物質が入っていたガラス容器(バイアル瓶)が破損していたということは、放射性物質が環境中に飛散したということ。 

●バイアル瓶の蓋は一般にゴムあるいはプラスチック製なので、火災の熱で加熱されれば強度が低下する。 

バイアル瓶自体も加熱され、放射性物質が含まれる溶液が膨張あるいは沸騰し、バイアル瓶内部の圧力上昇で、強度が低下した蓋を突き破って、放射性物質が含まれる溶液が飛散した可能性がある。

●環境中に飛散した放射性物質の量は、火災前に実験室内に存在していた量から火災後に実験室内に残存していた量を引くことでしか、推定できない。

●火災前に存在していた量自体が、正確には確認できない。

火災後に実験室内に残存していた量も正確には確認できない。


In-111の半減期は、2.805日(約3日) http://www.nmp.co.jp/member/inter/pdf/T_In-DTPA.pdf#search='%E5%8D%8A%E6%B8%9B%E6%9C%9F+In111'

H-3の半減期は、12.32年(約12年) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E9%87%8D%E6%B0%B4%E7%B4%A0

 

 

バイアル瓶から出た試料が燃えていないという証拠がありません。にも関わらず、「熱による影響が大きくない」と言い切れるのでしょうか?

「管理区域外で汚染は全く検出されなかった」という記述がありますが、バイアル瓶から出た試料が燃えていたとすれば、煙が流れた場所をすべて検査すべきと思われます。

煙が流れた場所にある、植物(雑草、植え込み)のオートラジオグラフィー、土壌などゲルマニウム半導体検出器で詳しく検査しなければならないのではないでしょうか?

京都大学の学生ですら、今回の火災事故のことを「放射能汚染事故」だと知らないようです。キャンパス内を歩き回るのに・・・無責任なことだと思います。

放射性物質は、どんなに微量であっても生物の生存をおびやかす非常に危険な物質です。

火災事故を起こした大学は、わからない市民に嘘をつくことは許されません。

 

 

こんなに煙が吹き出し、周囲に流れています。

 

 


 

 

 

 


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