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北九州市PCB廃棄物処理上積み問題(2)PCB廃棄物ってどんなものか?

2013-11-21 | PCB

北九州市のPCB処理・上積み問題ですが、私のような一般市民にとっては、その問題を読み解くことが難しいので、少しずつ記事化することにします。

まず①何を ②どこで ③どうしようとしてるのか・・・・ について見ていこうと思います。

①に関しては 北九州市PCB廃棄物処理上積み問題(1)カネミ油症事件の起きた地域に何故?PCBの有毒性を知る でも触れましたが、

絶縁油にPCBを使用した代表的な電気機器、トランスやコンデンサ、蛍光灯安定器で廃棄物になったものが、PCB廃棄物  

香川県のサイトがわかりやすかったのでリンクを貼っておきます。ついでに環境省のサイトも。

PCB廃棄物とは
 

 

★トランス⇒トランス(変圧器)とは、交流の電圧を上げたり下げたりする装置。

トランス内はPCB油とトリクロロベンゼンの混合液(重量比3:2)で満たされています。例えば、50KVAの場合で約85kgのPCBが入っています。

★コンデンサ⇒コンデンサ(蓄電器)とは、電気を一時的に蓄える、電圧を調整する、位相を変化させる、といった効果を持つ装置。

コンデンサ内はPCB油で満たされています。例えば、100KVAの場合で約40kgのPCBが入っています。

★安定器 

蛍光灯の安定器の中にも、低圧コンデンサが使われています。コンデンサ内の巻紙のすき間に少量のPCB油が含浸されています。
昭和47年8月以前に製造された業務用・施設用蛍光灯器具の安定器では数十g程度のPCBが入っているものもあります。
ただし、一般家庭で使用されている蛍光灯には、PCBは使用されていません。
 
 
 
 

 
正直なところ、一般の市民は電気機器の名前を聞いても、それが何なのかもわかりませんし、その危険性をすぐイメージできませんので、役所や専門家のいいなりになる可能性が高いなと私は思いました。住民説明会で意見を言うことすらできないわけです。
 

「PCB廃棄物処理に係る国の検討要請に関する説明会」の開催について

平成25年10月25日に行われたPCB廃棄物処理に関する国からの検討要請について、環境省による説明会を下記のとおり開催します。  

  1. 日時
      平成25年11月22日(金曜日) 18:30開始  ←明日
  2. 場所
     若松市民会館 大ホール (若松区本町3-13-1)
  3. 内容
     PCB廃棄物処理基本計画の見直しに係る北九州市への検討要請について
     (要請内容に関する説明及び質疑応答)
  4. 申込 
     不要
  5. その他
     駐車場(無料)には限りがありますので、ご来場の際は、できる限り公共交通機関をご利用くださいますようご協力をお願いいたします。 

意見の受付

 PCB処理事業や国からの検討要請に関する皆様のご意見を伺います。住所、氏名、意見(様式自由)を記入の上、下記のいずれかの方法にてご提出ください。

   Eメール :  kan-haikibutsu@city.kitakyushu.lg.jp

   郵便    : 〒803-8501 小倉北区城内1-1 環境局産業廃棄物対策室 宛

   ファクス : (FAX番号)093-582-2196 環境局産業廃棄物対策室 宛 

 
 
40年以上前に作られた電気機器の廃棄物処理のために、今、処理施設周辺住民が健康被害をうける可能性が出てきています。ほとんどの市民がその重大性に気づくことのないまま、このような廃棄物処理事業が進められています。
 
これらの電気機器を作ったメーカーの人間はほとんどもうこの世にはいないでしょう。つまり次世代につけを回しているということです。
 
1950年代から原子力発電は夢のエネルギーとして推進されてきて、同時期にこのPCBの電気機器も作られていたわけです。
このPCB廃棄物も、人間が電気を使うために、生み出された負の遺産だと思います。
 
テレビや洗濯機などたくさんの電化製品に使われていました。便利な家電を次々に欲しがった私たちの暮らしの始まりです。
 
このPCBの油が危険なので漏れ出さないように適正保管することが義務付けられています。
こんなに危険なゴミを、次世代に回すことの愚かさを痛感します。
電気のことは難しくてよくわからない、苦手な分野、などといって見て見ぬふりしてきたつけだと言わざるを得ません。

http://www.env.go.jp/recycle/poly/pcb-pamph/full2.pdf より

 

 生活の様々なところに使われていたんですね。知らなかったとは言えゾッとしますね。

廃PCBを処理する段階で 、さらに汚染物が出ます。廃棄物処理も防護服が必要なくらい危険作業。福島第一原発を思わせる重装備。

危険な化学物質を扱うというのはこういうこと↓  防護具、作業着など、これらが全部ゴミ=PCB廃棄物になるわけです。 

 PCB廃棄物は特別管理産業廃棄物に指定されています。猛毒の水銀や、吸ったら肺がんになるアスベストと同じ扱いです。


 

 


 こんなに大変危険なPCB廃棄物が、北九州市に処理を上乗せ、延長されようとしています。

 



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