北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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アイヌ語由来の川

2024-05-22 20:27:08 | 函館

昨日の記事をアップし終えた後で気が付いたのですが、昨日5月21日は、このブログの開設記念日でした。

2005年5月21日に開設して、早いもので19年。

毎年この日を迎える度に同じことを思いますが、よくここまで続けてこられたなと思います。

 

(最初の記事)

 

とりあえず開設 - 北の風に吹かれて~独り漫遊記~

とりあえず開設にこぎつけました。自分の趣味や仕事の話題などについて、自分なりのストーリーアレンジで書いて行きたいと思っています。※今後話題として登場するであろうネ...

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来年はいよいよ20周年になりますが、先日、数年前の5月21日の記事を読んで、「20周年の記事はこれにしよう!」と既にネタを決めました。

後は、細かい部分をどう書いていくかを、じっくり考えていきたいと思いますので、無事にその日を迎えることができるよう、体調管理をしっかりとしていきたいと思いますので、皆様今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

今日は「王道コース」の方は一休みして、市内を流れる川の写真から。

現場は湯の川の温泉街です。

 

 

これが写真の川の名前。

「鮫川」っていう名前なんだけど、「鮫」って、あの「鮫」(シャーク)なんでしょうか?

この辺りに鮫にまつわる伝説でも?

 

 

 

場所は変わって、市内某所の住宅街。

同じ川を少し上流に遡ってきました。

 

 

川の名前の由来が書いてありました。

なるほど、アイヌ語で「和人」を意味する「シャモ」「シャム」が転じて「サメ」になったということでしたか。

アイヌ民族の人たちは、「和人」(アイヌ民族と区別される意味で用いられる「日本人」の意味)のことを「シャモ」「シャム」って呼んでいたんですね。

 

そういえば、函館に来てから、アイヌ語由来の地名ってそんなに気にしていなかったようにも思います。

札幌だと、「札幌」それ自体が、アイヌ語の「サッポロ」、正確には「サッ・ポロ・ペッ」(アイヌ語で「乾いた大きい川」の意味)が由来とされていて(諸説ありますが)、市内でも、私の地元である「琴似」「発寒」など、アイヌ語由来の地名が沢山存在しています。

 

では函館はどうなのかというと、札幌ほどではないにせよ、やはり他の地方と同様、アイヌ語由来の地名が結構あるのです。

「函館」という地名は、明治2年(1869年)に「箱館」から表記が変わりましたが、この地名の由来にも諸説あって、最も広く知られているのは、1454年に南部地方から渡来してきた「河野政通」という人物が、現在の「基坂」の中腹辺りに「館」(中世期に多く見られた、土塁や堀を巡らした住居あるいは規模の小さい城のこと)を築き、その館が箱のような形をしていたことから「箱館」と呼ばれるようになったというものです。

 

 

その場所は↑のとおりなのだけど、地図にもある、「宇須岸」とかいて「うすけし」というのが、1454年当時のこの辺りの地名でした。

この「宇須岸」は実はアイヌ語由来の地名で、「入江の端」を意味する「ウスケシ」か、「湾内の端」を意味する「ウショロケシ」が転じた地名であるとされています。

 

 

先程の地図を少し広げてみました。

現在でも、「巴港」とも呼ばれる独特な形をしている函館港ですが、当時から、この辺りが「入江の端」もしくは「湾の端」という位置付けだったということなのでしょうかね。

 

それからもう一つ、先程「箱館」の由来について書いた際に「諸説あって」と書きましたが、では他にはどんな説があるかというと、「ハコダテ」という名前自体が、「浅い砦」や「小さい館」という意味の「ハクチャシ」が転じたものだというのがあるそうです。

いずれにしても、「館」や「砦」に因んだ名前であることに変わりはないわけだけど、こういう話も、これからガイド活動をしていく中で、余談としてお話しする機会がきっとあると思うので、もっと色々調べて、うまく話を組み立ててみたいなと思います。

コメント (2)
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