北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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オヨヨ通り

2023-02-19 15:49:17 | 札幌

 

札幌市の中心部。

表通りから一歩入った中通りを歩いてみました。

 

 

歴史の経ってそうなビルがありますね。

 

 

これはまた、間口の狭いビルですね。

土地自体の間口が狭いのかな。でも、奥行きはありそうなので、有効活用されているということなんでしょうね。

 

 

飲食店も何軒か軒を連ねています。

 

 

 

更に進むと、何だかディープなエリアに迷い込んでしまったような感を覚えます。

 

 

 

「Oyoyo VALLEY」というビルを見つけました。

飲食店が幾つか入っているようです。

 

 

ということで、こちらの地図。

紹介してきたのは、「南1条通」の一つ裏手にある、西4丁目から西7丁目の間の通りですが、ここは1970年代、ジャズやロック喫茶、ライブハウスなど、若者の文化を象徴するお店が軒を連ねていて、「オヨヨ通り」という通称で呼ばれていました。

「オヨヨ」というと、桂文枝師匠が桂三枝名義だった頃の流行語ネタを思い浮かべる方も多いと思いますが、実は、通りの名前の由来は正にそれなんだそうで、現在、月刊誌「財界さっぽろ」で「さっぽろ〈マチナカ〉グラフィティー」という連載企画を執筆されている「亜璃西(ありす)社」という出版社の社長、和田由美さんによると、和田さんが、タウン情報誌を経て編集工房「プロジェクトハウス亜璃西」を設立された頃、ネタの一つとしてこの通りを題材に選ぶに当たり、当時名無しだったこの通りに名前をつけるべく編集会議を開いたところ、スタッフの提案した「オヨヨ」という響きがこの仲通りにぴったりだったので通りの名称として決め、それがそのまま定着したとのことでした。

1970年代から80年代前半にかけて、ここは札幌の若者文化の中心地として位置づけられ賑わいを誇っていましたが、再開発によって一店また一店と撤退し、現在、飲食店が何店か軒を連ねてはいるものの、そのような歴史があったという痕跡は残されていません。

当時の通りの名称を残す「Oyoyo VALLEY」というテナントビルをとっかかりに、「Oyoyo(オヨヨ)って何?どういう意味?」と調べていかないと、そういう歴史があったという事実に辿り着けなくなっているのかもしれません。

 

 

「札幌駅前通り」と「オヨヨ通り」が交差する場所の手前。

何気なく歩いている通りに興味深い歴史があるという一例の一つとして紹介してみました。

コメント (2)
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