JR室蘭本線沼ノ端~岩見沢間には04年12月18日に乗車した。北海道の乗り残し区間を割安で乗り潰すために、JALのバースデー割引と18きっぷを組み合わせて室蘭本線、日高本線を乗り潰すのが目的の渡道だった。それまで北海道には2度訪れていたが、いずれも夏の訪問で冬の北海道を訪れるのはこの時が初めてだった。北海道=究極的に寒いというイメージがあったので、とにかく防寒対策を余念なく行い、とにかく着込んで大阪を発ったのを思い出す。着いて快速エアポートに乗り込みあまりの暖かさに驚いた。他の車両でも同様で、駅の待合室、ホテルなども異様に暖かいのには驚かされたものだ。北海道の友人からそのようなことは聞いていたが、寒暖の差が激しいので、返って風邪をひきやすいのではないかと心配したものだ。とにかく脱いでは着、脱いでは着しながら乗継ぎの旅を楽しんだ。
北海道に着いて、1発北斗星を撮って、とりあえず札幌まで出て、札幌で昼食にサッポロラーメンを食べてまずは北海道に来たことを実感する。続いて函館本線の普通で岩見沢まで行く。731系だったが、全面かぶりつき派には物足りない前面展望だった。岩見沢からは目的の一つである室蘭本線の枝線とも言うべき岩見沢~沼ノ端間の乗り潰しにとりかかる。追分から石勝線に入って夕張支線の乗り潰しも検討したが、時間が合わず、室蘭本線の室蘭までを乗り潰すことにした。北海道のローカル線では腐るほど走っているキハ40に乗り中は常夏、外は極寒の世界の旅を楽しんだ。北海道は陽が昇るのは異常に早いがその代り陽が暮れるのも異常に早い。遠く離れた大阪に住んでいるとそれを実感してしまわずにはいられない。日本は広いと実感する瞬間でもある。終点の苫小牧に着いた時には既に夕暮れ時という風情で、このあとの東室蘭から室蘭までの道中は既に陽が暮れかけの中の道中となった。