この夏の3連休は関東へ遠征していました。関東私鉄乗り潰しもいよいよ大詰めということで気合いを入れて北関東巡りをしてきました。7月18日の朝まずは気合いを入れて早朝京都発6時32分ののぞみで東京へ向かいました。コスト削減も兼ねてEXPRESSカードの早割りと京都乗車を選びましたが、京都までの運賃と京都までの列車本数を考えれば新大阪から乗っても変わらないと実行してから気づきました。京都方面への普通電車の本数が少ないため、新大阪乗車ならもっと早い時間の列車に乗れそうな時間に出なければならないので、京都乗車はあまり効果がなかったです。逆に言えば京都方面へは連休ということもあって需要が旺盛で、もう少し運転があってもよさそうな気がしました。もっとも利用が結構多い深夜時間帯の列車を削減する会社ですから、早朝の列車を増やすということはしないでしょう。
京都から乗車したのぞみはN700系使用ののぞみでPCをいじくったりしていたので(残念ながら無線LANは体験できませんでした)、あっという間に時間が過ぎましたが、PCなどをいじると細かな振動が気になるものです。普通に寝てれば何も感じないところですが、N700系でも結構な揺れがあるものですね。3連休とあってさすがに不況下でも利用率は高かったですが、空席情報を見る限りではのぞみには空きがあり、ひかりは満席という傾向は相変わらずです。安くて使い勝手がよいひかりの人気はなかなかのものです。裏を返せば東阪間直通は割高なのぞみは苦戦を強いられているのかもしれません。リニア建設の資金を稼がなければならないでしょうが、そろそろのぞみ料金値下げも検討して方が良いのでは?と思いました。あるいは割引料金の設定を増やして、通常料金は全てのぞみ料金に合わせるかです。正直者が馬鹿を見るような料金体系はあまり好きではありませんが、競争を意識するならそのようなことも考えていかなければならないのかなと思います。
東京到着後は浅草へ直行。東京駅から浅草って行きにくいですね。ただ単に素人なだけかもしれませんが、上野までJRで出て、上野から銀座線というルートしか思い浮かびません。乗り換えがあるということで抵抗感があるのかもしれません。JRで事が済む東京にしては不便な印象を受けてしまうのは私だけなんでしょうか?もっとも大阪とて新大阪から難波まではJRと地下鉄の乗り継ぎか地下鉄直通となるので、JRだけでは行けません。大阪は私鉄王国だからそれでいいという感覚で、東京はJRの天下なので、JRで行けないところがあるのはけしからんという勝手な思い込みがあるようです[E:happy02]なんやかんや言っても浅草駅は2回目で、前来た時は大雨が降って、せっかくの乗り潰しも台無しという状況のなか、野岩鉄道の乗り潰しをしました。今回はその時以来で、とりあえず関東私鉄にしては立派な構えの駅前で駅舎を撮影して、立派というには少々狭いターミナル構造のホームに上がります。上本町でももっと広かろうに、いやいやこれでは地下駅の阪神梅田より狭いのでは?ひょっとしたら狭い淀屋橋レベルかと思いながら、狭いホームに停まる特急などを撮影して、とりあえず曳舟まで普通に乗りました。ここで乗り換えて北千住とは反対の押上方面へ。ここはまだ乗っていなかったので、急行に乗るついでに押上まで乗って、一旦降りて、押上から仕切り直し。
南栗橋行きの急行(関西風なら直通急行か?)に乗って、しばしかぶりつきながら伊勢崎線の旅を楽しむ。東武動物公園までは既に乗車済だが、前述したとおり雨に祟られてあまり景色は見れていなかったので初乗りに等しい。京阪のそれよりも長い、私鉄最長の複々線区間を堪能して、急行が結構飛ばすのに感心しながら東武動物園まで乗り、ここで急行は日光線に入るため、伊勢崎線久喜行き普通に乗り換える。ラッシュ時には太田や館林まで直通電車が走っているが、データイムは久喜で系統分離される形になっている。伊勢崎線は路線長が100kmを超える日本最長の路線だが、同じ100km長の路線である近鉄大阪線と比べると直通列車がないことに気づく。末端部の太田~伊勢崎間は完全に系統分離されている。大阪線は名阪特急がスルーするのを始め、特急や急行が四六時中直通している。列車の運転系統だけ見れば大阪線の方が実質的な最長路線ということができるのではないかと思う。
久喜から再び乗継ぎで館林行き普通に乗る。久喜ではJR東北本線と連絡しているが、新宿直通のスペーシアなどは日光線との連絡駅栗橋で直通を行っている。伊勢崎線の特急は日光線特急よりも地味なビジネス特急りょうもうがエースとして君臨している。国際観光都市日光を控える日光線特急と比べると見劣りする点は否めない。現にかつては急行として運転されていたし、車両もスペーシアなどに比べるとビジネス色が強いため個性が薄い。奥へ行けば奥へ行くほど先細りになる伊勢崎線の特徴をそのまま特急にしたのがりょうもうと言えば少々大げさかもしれないが、当たらずも遠からずの気がする。館林で再度乗り換え、続いて太田行きに乗車。館林からは伊勢崎行きも運転されているが、時間帯によって太田止まりがある。それに当たってしまい、太田でさらに伊勢崎行きに乗り換えることになる。館林は北関東の拠点駅といった様相で、地上駅のため立派な高架駅の 太田には劣る印象はあるが、利用者はこちらの方が多そうだ。それにして伊勢崎線に限らず、東武各線の各駅は大手私鉄にしてはお粗末な駅が多いように思う。とりわけきっちりした駅が目立つ関西の大手私鉄や関東でも東急、京王、小田急などから見るとかなり見劣る印象だ。関西で言えば南海に近いところだろうか。規模的には近鉄と似通っているものの、近鉄はそれなりに駅も小奇麗にしている印象がある。東武の場合、新しい駅が少ないことや複々線区間以外、古い駅が多いこともあるのか、草臥れた印象の駅が多いように思う。これは後々乗る各線でも同じイメージである。JR両毛線の片隅に追いやられたかの印象の伊勢崎駅も例外ではなく、お世辞にも綺麗な駅とは言えない。JRの駅は高架工事中で、小奇麗に変身する予定だが、東武は高架化工事が行われていないので、現状のまま残るのかもしれない。地上に残るにしても小奇麗に変身して欲しいものだ。伊勢崎からはJR両毛線で桐生へ出て、桐生から西桐生まで歩き、上毛電鉄で赤城へ。続いて東武桐生線の乗り潰しへと取り掛かった。