EXPRESS DIARY~鉄人日記~

鉄道に関することを日々徒然なるままに書いて行こうと思います。

さらばはやぶさ・富士

2009年03月13日 | はやぶさ富士

050109tokaidoef6647fuji4  本日出発列車にてブルートレインはやぶさ・富士は終焉を迎えます。利用者が少なくなったため廃止になったというのが実のところですが、近年の報道を見るとブルトレの絶対数が少なくなってきていることもあり、さらにはこれまでの功績や人気を考慮して“引退”という言葉が使われるケースが多くなっています。引退の花道を飾る…ということからすれば引退という言葉も当てはまるのかもしれませんが、ダイヤ改正発表前の利用実態を見れば、廃止という言葉が妥当なのかもしれないという気もします。いずれにしてもかつては東海道山陽筋いや国鉄のスター選手だったブルトレの最後ですから、盛大に送り出してやるのも悪くはないと思います。思えば、30代の私などは小学生の頃はブルートレインの写真入りの筆箱を持ち、色鉛筆にもブルートレインというようにブルートレイン全盛時(利用的には既にピークは過ぎていたが)に育ったこともありブルトレには思い入れの深い世代です。私の頃はPFが牽引する九州特急が花型でした。それが66に置き換わったのは小学校高学年に差し掛かる頃で、マンモス機66が牽引する九州特急はブルートレインはファンの注目の的であり、まさに花型でした。大阪在住でPFファンの私としては66と東京発のブルトレがもてはやされるのが気に入らなかったことを思い出します。PFファンとしてはPF牽引で残った瀬戸や出雲、関西ブルトレを応援するようになり、しばらくはアンチ66ブルトレファンという感じになっていました。国鉄がJRになってもブルトレは国鉄時代の本数をある程度維持しながら運転されてきましたが、新幹線のぞみの運転開始あたりを機にブルトレの削減が始まり、21世紀に入ってからは改正毎に淘汰されていくというありさまになり、最後の最後まで残ったはやぶさ・富士も本日をもって終了というところまで来てしまいました。こうなればPFも66もないもので、デジカメの進化によって撮影に目覚めた私も廃止(引退)を前にしたブルトレを追いかけてきました。それも本日でひと段落。去年のあかつき・なは、銀河のときほどではないものの、しばらくは早く起きなくてよい、今回の場合なら遠征しなくてもよいという状態に落ち着きそうです。寂しいようなほっとするような微妙な感覚ですが、次は日本海が廃止される時までこの感覚は味わえないのかな?と変なことも考えたりします。日本海もいつ何時どうなるやらわからないので撮れる時に撮って、次は是非とも大阪から青森まで乗り通しておきたいと思います…なにせはやぶさ・富士についてはよく撮りましたけど、一度も乗らずじまいでしたから…[E:catface]

 なにはともあれ私ははやぶさ・富士の最終列車見送りには参加しませんが、なにぶんトラブルがないよう、皆が気持よく最終列車を見送れる状況にあって欲しいと願う次第です。060805kagoshimaed76942


名古屋市交東山線

2009年03月12日 | 東海

090307higashiyama5174  リニモに乗って藤が丘まで行き、藤が丘から東山線の乗り潰しにかかる。東山線藤が丘はリニモと異なり地上の高架ホームにあった。一旦引き上げ線に電車が引き上げて入線してくる方式になっており、早速高畑行き電車に乗り込む。ここでも地上区間で撮影しながら南下していくことにし、次の駅本郷で降りて撮影をすることに…。何本か撮って、あとは地下に潜ってからは乗るだけで、とりあえず名古屋までかぶりつく。栄~名古屋間の混雑がひどいが、御堂筋線同様昼間は混雑と言ってもラッシュ時のような混雑ではなくなってきている。名古屋から高畑までは閑散としており、席についてウトウトしていると誰もいなくなっており、きつねにつままれたような気分になった。高畑からの折り返しも疲れがあったので、とりあえず座って名古屋まで乗車。地下鉄1日乗車券を使用したが、少々勿体ないと感じる乗り潰しだった。他の地下鉄路線は乗車済みなので、とりあえずパスして、名古屋からは再びJRに戻る。JR名古屋駅の食事処で景気よく味噌カツを食して、体力を付けて、東海道を上る準備をする。予定よりも早い列車に乗れたので、富士に着いたらまずはホテルにチェックインしてからはやぶさ・富士の撮影に挑むことにした。313系快速の車内は空いており、座席を確保して豊橋へ。豊橋からの掛川行きも3両編成ながら車内に余裕はある。豊橋出発時点では余裕があった車内も浜松到着時には立ち客も出るほどだったが、3両でも十分という輸送量だった。18族とは無縁の時間帯だったからかもしれないが、18族がいなければ最低限の輸送力で十分というところなのだろう。浜松で熱海行き普通に乗り換え、いざ富士へ。浜松駅は豊橋方面と静岡方面への列車が分離されているため、階段の上り下りを伴う乗り換えが生じる。利用者としては次は何番線からといちいち確認しなければならないので面倒臭いし、誤乗の温床にもなる。私鉄のように一旦引き上げ線に引き上げてから折り返すようにJRでも一部では行われるようになってきているが、全部が全部はそうなっていない。国鉄はそれでよかっただろうが、JRは民間会社なのでそろそろ国鉄色から脱却して欲しいものだ。熱海行きも3両編成だったが、何とか席を確保して富士まである程度快適に過ごした。しかし、車内は静岡から富士までずっと混み合っており、立ちっぱなしの利用者も多かった。見るからに18ユーザーではないので、静岡から東へ向かう利用は結構多いようだ。富士や沼津は新幹線に恵まれない地域だけにそちらに向かう利用が多いようだ。富士で下車して、早速はやぶさ・富士の撮影状況を確認する。1人三脚を立てて一番乗りしている人がいたが、あとは撮影者らしき人は皆無。しかも対面ホームから狙うとかなり広角的に撮らなければならないので、ここは無理せず到着ホームから狙う方が賢明か?などと考えながら駅前のホテルにチェックインした。ちょうどWBCの日韓戦が始まっており、ついつい見入ってしまった。日本が大量リードを奪ったのを見届けて富士駅へと向かった…ここから先は既にブログに書いたので、そちらを参照いただきたい。


リニモ

2009年03月11日 | 東海

090307linimo06  09年3月7日。18で名古屋へ移動して名鉄瀬戸線を乗り潰して、続いて瀬戸市から愛知環状鉄道で八草へワープ。愛知環状鉄道は2両編成のためか、車内は盛況で、トヨタスタジアムでのサッカー観戦へ向かう人が多かった。トヨタのバリバリのお膝元だけにトヨタショックが大きい地域と思われるが、昨日の話ではないが、巷で言われるほど電車内に不況による悲壮感は感じられない。八草で愛知環状鉄道を辞して、早速リニモに。言わずと知れたリニアモータカーで、愛地球博で注目を集めた路線である。リニアモーターカーと言えば500km/h以上で走るイメージがあるが、リニモは最高速度100km/hの遅いリニアで、スピードが命のリニアとはイメージがかけ離れている。八草から藤が丘まで後ろかぶりをしながらの道中となった。藤が丘が地下駅だったのは意外だったし、急勾配、急曲線に強いリニアの特性を活かしているところも目についた。面白い乗り物だが、単発で導入すると他線に対してどうしても浮いてしまうことになる。東山線と相互直通ができれば利便性も増すが、それもできない話だ。リニア導入の試験的な意味合いが強いリニモだが、東海つながりでJR東海のリニアへと夢が広がる第一歩と捉えれば利用者が少なくても何とか気が紛れるというものだ。


名鉄瀬戸線

2009年03月10日 | 東海

090307meitetsu6603  09年3月7日。東海道静岡方面へのブルトレ撮影のために7日は、18きっぷで茨木から名古屋を経て富士まで移動した。名古屋で一旦降りて、乗り潰しをしてから富士へ向かうという忙しい行程を組んだ。本来はながらで東上して、東京都内で一発撮って、翌日は富士近辺でできれば富士山を絡めてブルトレを撮りたいと目論んでいたが、金曜の夜に用事が入ったため、行程を大幅に変更してながらは最後に乗らずじまいで、そこは心残りだ。18で名古屋まで行って、名鉄瀬戸線、リニモ、名古屋市交東山線と名古屋乗り残し3線を踏破して、夕方に近い時間に東海道を上がり、富士駅ではやぶさ・富士が狙えるように行程を組んだ。

090307meitetsu4101  早朝から活動!…と言っても先週の九州遠征よりかは少し遅い時間の始動となり、茨木発6時34分の快速でいざ米原へ。快速は12連での運転だったが、程よい乗り具合で、何とか席を確保して、米原まで楽ちん移動ができた。米原からは117系8連の快速に乗車。かつては4連や3連での運転が主流だった東海道本線米原~大垣間だが、近年はセレブ東海を見せつけられるかのように増結が行われて、かつての18きっぷの難所がウソのようになっている。山陽筋の姫路~岡山間もJR発足当初に比べると改善が進んだように思えるが、米原~大垣間には敵わない。米原から名古屋までも余裕の道中で、尾張一宮あたりで少し乗ってきたが、車内は余裕がある状態だった。時期的なものもあるが、不況の影響で利用者が減った…と短絡的に考えてしまうのは悲しいサガである。トヨタのお膝元である名古屋ではタクシーに乗れば不景気という言葉が出てくるが、こと電車に乗っている限りは特に不景気を感じることもないのが実際のところだろうか。

 名古屋に到着した後は腹ごしらえのため立ち食いへ。いつも名古屋ではきしめんを食すが、あまりおいしくないのとたまにはそばもいいと思い、そばを食べる。きしめんと出汁が違うのか、そばは完全に関西風だった。あの醤油のような真黒な出汁はどこへ行ったのだろう?きしめんは関東風、うどん・そばは関西風が名古屋の流儀なのだろうか?関西風そばをおいしく頂き、腹ごしらえ完了。ホーム端にファンの姿が見られたので、何か来る気配がしていたが、案の定東京メトロの甲種回送が通過。名古屋ではDDの重連やこの手の甲種などが撮影のお目当てとなっているようだ。関西では貨物の追っかけが多いが、近年までブルトレが少なからず残っていたり、485系雷鳥やたまに走る489系ボンに人気が集まるが、ファンの狙いも土地によって違うものだ。

090307meitetsu6753  JRを一旦辞して名古屋市交東山線で栄まで移動する。東山線は後でじっくり乗るとして、名古屋の“御堂筋線”は相変わらず混雑している。御堂筋線とはスケールが違うので、絶対数量は10両編成がバンバン走る御堂筋線に軍配が上がるが、名古屋市内の基幹路線の役割を担うことに関しては御堂筋線に負けず劣らずといったところだ。栄に到着して右往左往しながら名鉄栄町駅を探す。事前に地図で見た限りは地上を走っているのかと思っていたが、実際には地下駅になっており、少しばかり驚いた。確かに名古屋の栄の真ん中に地上駅があるという発想自体に無理があった[E:coldsweats01]早速地下ホームへ赴き、ホームで電車を撮影。ちょうど入ってきた急行尾張瀬戸行きに乗車して、尾張瀬戸を目指す。釣り掛でも新車でもない車両に乗り、曲がりくねった線路をだらだらと走る感じの急行で尾張瀬戸までかぶりつきをした。こぎれいな尾張瀬戸駅でとりあえず降りて、折り返しそのまま戻ることも考えたが、駅周辺に撮れそうなところがあったので、時間に余裕があったので撮り鉄しながら新瀬戸へと向かった。尾張瀬戸までの道中では4000系にすれ違ったので、4000系も返しが撮れると踏んで新瀬戸までの間の線路際で張り込んでいたが、ちょうど歩いているところに4000系が現れ見事に撃沈。その返しの上りは撮れたが、下りの方がいい光線状態だったので残念だ。釣り掛け車もどれがどれかわからないがおそらく撮れている?はず。4000系撮影を最後に名鉄瀬戸線に別れを告げて、瀬戸市から愛知環状鉄道に乗車した・・・明日へと続く。


東海地方遠征

2009年03月08日 | はやぶさ富士

090307tokaidoef6650hayafu2  はやぶさ・富士の最後を追い求めて先週の九州・山陽遠征に続き、今週は東海地方へと足を運んできました。1日目はほぼ移動のみ。18を使って東海道を上ります。途中名古屋で乗り潰しのため小休止、名鉄瀬戸線を皮切りに、リニモ、地下鉄東山線を踏破して、再び名古屋から18で東海道を上っていきました。久し振りに静岡地区に乗り入れましたが、以前訪れた時は113系と313系の置き換え期だったこともあり、3両編成が少なく、5両や6両といった編成が多く見られたように思いましたが、今回はやたらと3両編成が目立ちました。朝方の列車は3両以上での運転が多いようですが、3両編成での運転が基本といったイメージを受けました。3両で混み合った電車もあればそれなりに余裕のある電車もあり、以前乗った時よりも妙に乗車距離が長い人が多い(明らかに18族とは違う人が多かった)ようにも思えました。静岡都市近郊での輸送がさすがに一番多いようですが、静岡から東へ富士や沼津と言った新幹線に恵まれない地域との間の旅客は結構な量があるようです。ここは以前にも感じていたところですが、かといって静岡~沼津間に快速を走らせるほどの需要もないということも言え、富士までは曲りなりに特急ふじかわも乗り入れてくるので、普通列車の利便性で対応といったところなのでしょう。18での移動なので文句は言えませんが、混み合った電車でのロングシートでの長距離移動はやはり厳しいものがありますね。地元の人間もそれなりの距離を移動する人が多いだけにロングシートばかりでの運転というのも少し考えものなのかなと思いました。

 静岡都市圏を漸く越えて、宿を取っている富士に夕方に到着。19時前に富士駅前のホテルに滑り込み、そそくさとテレビをつけてWBC日本対韓国戦を観戦。日本が優位に試合を運ぶのを確認しながら、旅の疲れを癒す間もなく20時前には再び富士駅のホームへ。18時30分ごろの時点では1人三脚を立てているだけでまだまだ大丈夫と言った感じでしたが、20時前の時点ではまさかの三脚の列が…さらには見物の親子連れが多数ということでかなりの盛況ぶりでした。東京や横浜などから見れば足元には及びませんが、最終に近づくに連れて各駅ともファンのみならず見物客が増えてきているようです。富士駅では人が多くマナーもへったくれもなかったですが、罵声が飛ぶこともなく、平穏にはやぶさ・富士のミニ撮影会が行われ、列車は静かに西へと旅立っていきました。私はそそくさと駅を立ち去り、再びホテルでWBCを観戦するのでした。しかし、はやぶさ・富士に興じている人は天下分け目(というにはまだ早いが)の日韓戦を見ずに過ごされているんですね…恐るべしはやぶさ・富士と言ったところでしょうか。もっともWBC熱が一部で高すぎるという向きもありますね…アメリカではWBCなど見向きもされていないようですから。


最後のオノアサ

2009年03月04日 | はやぶさ富士

090301sanyoef6648hayafu2  九州での最後のブルトレ撮影を満喫して、小野田オリエンタルホテルに泊まり、翌朝(3月1日)は早朝からオノアサへと出向く。2回目のオノアサだ。以前訪問した時はムーンライトで下関まで行って、小野田へ折り返して小野田から猛暑の中歩いてヘロヘロになって、折り返しお野田駅に着いた時にはそれこそ精根尽き果てた状態になっていた。その苦い思い出があったので、いい画が撮れたのに“オノアサはもういい”という思いが強かった。しかし、オノアサを通過するブルトレがなくなれば同地に赴くこともまずない(遠すぎる)ので、今回再訪問することを決意した。今回はムーンライト九州もないので、小野田周辺で宿を取ってと思い、探し当てたのが手頃な価格の小野田オリエンタルホテル。駅前にあるので、オノアサまでは遠いが、それでも気分的には楽だ。前日にとりあえず地図でおおよその場所を確認して、早朝6時30分頃ホテルを出発して現地を目指す。早朝と言っても前日は4時30分起きだったので、いつもの調子から行けばそれほど早朝でもない。薄暗い中歩いて行き現地に到着。既にクルマだらけになっており、ぬかるみに足を取られながらお立ち台へ。前方組と後方組に見事に分かれていたが、とりあえず余裕のありそうな後方組の方で撮影することにした。ほとんど90%程度がクルマで来訪しているようで、歩いて小野田からという人は見当たらなかった。大した距離でもないのに楽をする人間が多い。人のことはあまり言えないが、楽をするから鉄はメタボな人や細身のオタク風が多くなるのだろう。そう言えばスポーツ系の鉄ってあまり見ませんからね。小1時間ほど貨物やローカル電車を練習がてら撮影しながら本番を待ち、いざ本番のはやぶさ・富士の通過を待つ。定時よりやや遅れ気味で通過して行ったが、とりあえず晴れていたのでヨシとする。若干前の人にかぶられるのを恐れて練習の貨物よりもカメラを振ってしまったので、S字の表現がうまくないところもあるが、最後のオノアサを無事終了することができた。このあとは1日から使用できる18で延々と大阪まで帰る計画だったので、そそくさと現場を立ち去り、小野田発8時51分の普通に乗り込んだ。駅へ来る途中EF65の原色が牽く貨物を見たが、オノアサに残っていた人はこれを狙っていたのかもしれない。近年カマの追っかけは須佐まじいものがあり、旅客列車が風前の灯となった現在、カマ男は貨物しか追いかけられない実状もあり、貨物熱は高まってきている。私はそれほどカマ男ではないので、計画を消化するために久しぶりの本格的な普通列車の旅を楽しむ。最近は18を使っても撮影のため最後の締めは新幹線を利用など中途半端な旅が多かったが、本線を堂々と乗り通すのはかなり久しぶりである。山陽本線の普通は昔ながらの長距離列車が多く、この日も新山口から糸崎まで延々と同じ列車に乗り続け、さらに糸崎から乗り継いだ列車には相生まで延々と乗車することになった。相生からはさらに新快速に乗り継いだので、都合3列車で新山口~大阪間を乗り通したことになる。この間広島での5分停車の間におにぎりをGETできただけで1分~2分の接続ばかりだったので、食糧確保についてはシビアな考えの人にはできない乗り継ぎの旅だった。


西鉄撮影

2009年03月03日 | 九州

090228nishitetsu3108  小倉近辺でブルトレ撮影を終えて、西小倉で特急などを撮影してから鹿児島線快速に乗って博多を通り越して二日市へ。快速車内では朝からの疲れを取るため爆睡。工事中の博多駅もおぼろげに見ただけで通り過ぎ、太宰府を模した駅舎が特徴の二日市に到着。ここで降りたのはJRの撮影が目的ではなく、西鉄に乗るためだ。西鉄は乗り潰しているので、とりあえずコストダウンのため一番近場の二日市から西鉄福岡まで乗ることにした。狙いは8000系…ではなく新鋭の3000系。まだ見ぬ車両で、どれだけ走っているのかも知らずに来たので、持久戦を覚悟して西鉄二日市へ赴いた。ところが近いと思っていた西鉄二日市はJR二日市からは姿かたちも見られず、やや迷いながら嗅覚だけを頼りに漸く辿り着いた。JR二日市よりも西鉄二日市の方が開けた印象で、間にあった商店街の活気はご多分に洩れずあまりなかった。JRの運賃は小倉から換算されていたので博多から二日市までなんぼするのか分からないが、西鉄二日市から西鉄福岡までは330円した。距離からするとかなり高い印象だ。関西の大手私鉄より少し高い感じがする。私鉄の運賃に関しては東高西低の傾向がある。利用者の数から仕方ない面もあるが、JRとの競合を考えると厳しいところもあるだろう。

 西鉄二日市で少し撮影を…と思っていると早速目的のブツが現れた。西鉄福岡行き急行で早速3000系が登場し、これを追いかけるために普通で撮影できそうな駅に移動することにした。西鉄福岡までの距離感がいまいちつかめていないので、撮影しながらいつ折り返ししてくるかを勘案する。下大利で少し撮影し、まだ時間がありそうなので春日原へ移動…というところで3000系急行が対向列車で登場してしまい、見事撃沈。意気消沈していたところに続いて上り3000系急行が登場し、今度こそリベンジと思い、その3000系急行に乗車して大橋へ。高架駅ですっきりした画が撮れそうなので、ここで粘って3000系急行をGETすることにした。するとさらに続いて来た上り急行も3000系を使用しており、結構な稼働率であることが判明し、とりあえず大橋でじっくり腰を落ち着けて撮影することにした。3000系急行2本や8000系特急2本などを撮影し、小1時間ほど大橋で楽しんで、薬院へ向かった。2000系急行を撮りそこなったのは心残りだが、福岡の都市部での西鉄撮影を存分に楽しむことはできた。末端部では空いているイメージの強い西鉄だが、福岡近郊ではかなり混み合っている。それでも国鉄がJRになってからは競合関係が生まれるようになっており、区間によってはJRに利用者が流れているところもあるだろう。地方ではモータリゼーションの進行も深刻だが、西鉄は福岡の中心部に乗り入れているので、通勤輸送も十分担える強みはあるので、西の大手私鉄として何とかやっていけるのではないかと思う。

090228nishitetsu8061  西鉄福岡に着いて、少しだけ撮影などをしてから地下鉄天神へと向かった。西鉄福岡と地下鉄天神は遠いというイメージがあったが、最初に訪問した時に変なところに出て迷って遠回りしたのが原因だった。行って見ればわかりにくいところはあるが、結構近い。少なくとも南海難波、阪急梅田での地下鉄乗り換えよりかは近い。地下鉄で博多まで出て博多からは再びJRに戻り、ブルトレ撮影夜の部を開始する。まずは博多駅のホームの立ち食いラーメンで腹ごしらえして、小倉までリッチに特急で移動する。先行の特急有明の遅れを受けてソニックもやや遅れ加減で入線してきた。それでも定時で出発したが、博多駅の一極集中は遅れを助長する要因になっており、複線で電車を捌くには限界が来ているように思う。今後新幹線の開業で熊本・鹿児島方面への特急が新幹線に移り、将来的には長崎方面への特急も新幹線にシフトしていく。その時には博多駅周辺の在来線の運転もかなり整理されてくると思われるが、現状では発着番線の制約なども加わり、遅れが各所どころか各県にまで及ぶようになっている。博多に来るたびに遅れの問題はJR西日本だけではないことを実感する次第だ。

 夕方17時台のソニックは指定席は満席だそうだが、自由席には余裕があった。夕がたの長崎行き特急などは立ち客が出るほどの盛況だったように記憶しているが、小倉方面へは新幹線が幅を利かしているのか、厳しいところもあるようだ。それでも小倉まで500円という安さは魅力である。但し、それよりもはるかに安い高速バスもあり、新幹線と高速バスの板挟みで利用者を大幅に増やせないというのが博多~小倉間の特急の事情なのかもしれない。小倉に18時前に到着して、18時34分のはやぶさまでウロウロと構内で撮影する。小倉駅8番線は撮影に不向きなので、入線流しで、本州ではほとんど見られないはやぶさのケツ打ちに専念する。しかし、入線時にそそくさと携帯を持った輩が出てきて、見事に邪魔をされてブレブレのロクでもない写真になってしまった。駅構内に行くと携帯で撮影する人間が増えて(ちゃんと動いている列車を撮れているのかどうか疑問)、最近はマナーの面でも疑問なところも多く、罵声が飛ぶのも仕方ないところもある。もっとも私は罵声を飛ばすほど威勢がよくないので舌打ちする程度である[E:pig]鉄道ブームとよく言われるが、撮影が手軽になってきたのが仇になってマナーが落ちてきているのは残念なところだ。

090228kagoshima14hayabusa2  はやぶさのケツの方はまぁまぁ落ち着いて撮れたが、それでも携帯組はどんどん前に入ってくるので、のんびりしていればシャッターチャンスを逃してしまう。定時ではやぶさが出て行き、続いてホームを移動して富士の撮影に。4番線到着なので反対側の5・6番ホームから狙うことに…妙に人が少ないと思っていると5番線に普通電車が入線。出発時間は富士よりも遅く、見事にかぶられることになった。並びでの撮影は可能だったので撃沈ではないが、入線をD90ご自慢のビデオ撮影してやろうかと思っていたので少し残念だ。夜の部はここで終了…というわけではなく、続いて新幹線で後追いして、厚狭で在来線に乗り継いで宇部へと向かう。宇部に到着して愕然としたのはホームの暗さ。バルブができるほどのレベルではない。ここまで来たので何とか我慢して撮影しようと三脚を立てて列車の到着を待つ。ところが小倉をいずれも定時で出て行ったはやぶさ・富士だが、どこでどう遅れたのか、下関発は28分遅れのアナウンスが流れた。せっかくだからと列車の到着を待つが、到着時にこんなに暗い中、親子連れが登場し、見事に邪魔をしてくれた。数少ないシャッターチャンスを見事に逃して、ハイビームにもやられてこちらは見事に撃沈してしまった。こんなことなら厚狭で通過流しでもやればよかったと後悔した。これにて予定は終了し、宇部から小野田に移動して小野田オリエンタルホテルで一晩お世話になり、翌日のオノアサに備えた。


最後の九州ブルトレ

2009年03月02日 | はやぶさ富士

090228kagoshimaef7666hayab  2月28日・3月1日と九州・山陽方面へ遠征に出ておりました。目的はただ一つ。ブルトレ撮影です。東京方面へは乗り潰しも兼ねて何度か遠征しておりますが、西へは夏に山口遠征しただけで九州方面へは遠ざかっていたので、九州最後のブルトレ撮影をしたいと思い、九州へと遠征してきました。九州のついでに最後にオノアサにも行ってみたいという欲張りをするため、28日は朝一のレールスターで小倉に入り、九州のブルトレは小倉近辺で撮り、翌1日はオノアサで撮るという行程を組みました。九州へ行くのにメインはオノアサみたいな行程になってしまいましたが、九州でブルトレを2列車撮るには小倉近辺でないと無理なので、九州での活動は最小限に留めてすっきりした画はオノアサでという計画にしました。

090228kagoshima14hayabusa  朝一のレールスターは新大阪からは程よい乗り具合で、岡山、広島と通常なら減っていくところなのに、両駅での乗車が下車よりも多く、小倉停車時がピークの乗車率という様相でした。新幹線も不況の影響という話を聞きますが、私が乗った列車を見る限りでは不況のどん底を行くという感じでもなかったです。昨年までの利用が良すぎたというのも落ち込みが大きい要因なのかなと思う次第です。小倉到着後は早速…ブルトレではなく名物のかしわうどんを食しに立ち食いへ。かしわうどんは鳥栖が有名みたいですが、小倉でも十分美味です。うどんは大阪と同様、腰なしで四国のそれとは違い、出汁と具で勝負といった感じのうどんです。かしわうどんで腹ごしらえ完了して、西小倉あたりへ出向こうかと思いながらとりあえず小倉駅門司方を視察。富士の撮影は無理があるが、はやぶさならいけそうということで、とりあえずはやぶさは小倉にて撮影することに決めて、ホーム端へ…しかし、しばらくするとホームの放送で寝台特急はやぶさ・富士は80分の遅れが発生しているという案内が…80分=1時間20分。28日はブルトレ撮影以外はほぼフリーの計画だったので、80分待ちもやむなし。小倉にいても逆光であまりいい画にならないので、西小倉に移動して、西小倉で鹿児島本線や日豊本線の列車を撮影しながら、はやぶさの通過を待つ。貨物は来るわ、鹿児島線、日豊線の特急が行き来するわ、快速や普通の運転は多いわで、80分はすぐに過ぎ去りました。ホーム反対側なら貨物ももっといい感じに撮れたのに…という後悔もありましたが、有意義な暇つぶしができました。ちょうど80分遅れではやぶさが通過。富士を西小倉で撮る手もありましたが、城野の方がいい画が撮れるというネットでの情報を仕入れていたので、急いで日豊線普通で城野へ移動。現地到着と都のに富士が姿を現し、タイミングよく撮影…と行きたかったのですが、遅れの影響で城野でソニックを待避するため、通常は入らない側線へ入線してきました。せっかく場所を変えて狙ったのに側線に入ってくるとは・・・見事撃沈。まぁ撃沈の中でもとりあえず撮るのが私の流儀なので撮れる限りのアングルで連写して、停車中の列車もありがたく頂き、午前の部の小倉ブルトレ追っかけはこれにて終了。城野で少しブレイクして、どこへ行こうか勘案して、西小倉で少し撮影してから在来線で博多へと向かいました。090228nippoed7690fuji