EXPRESS DIARY~鉄人日記~

鉄道に関することを日々徒然なるままに書いて行こうと思います。

485系雷鳥も終焉

2008年01月28日 | 雷鳥

060828kyotoef811082  先ごろJR西日本より485系雷鳥の置き換えの計画が発表されました。すぐになくなるわけではないですが、徐々にはなくなっていくだろうということを予感させる内容で、平成23年までに全て新型車両に置き換わるようです。今年はブルトレが相次いで廃止され、来年には東京発九州行きのブルトレの淘汰も噂されており、国鉄の花形であったブルートレインとエル特急の代表と言える485系が姿を消していくことになります。ブルートレインやエル特急を見て育った世代の私としては一つの時代の終わりを感じてしまいます。大阪駅では日常茶飯事に見られた485系やブルートレインが最早模型の世界でしか見られなくなるというのは寂しい限りです。また、一方では鉄道ファンとして次の世代である683系の後継車?にも期待したいところで、どのような車両になるのか楽しみもあります。全席禁煙や揺れの軽減というのが目新しいところになりそうですが、車体間ダンパの採用や車体傾斜式の導入などもありなのかなと想像が膨らみます。ノスタルジーに浸るのもよし、新しい車両に想像を膨らませるのもよし、鉄道ファンにとっては両方楽しめる今年からの数年はかなり充実した年になるのではないかと思います。


さらば寝台急行銀河

2008年01月22日 | 銀河

071202kyotoef651118ginga2  この春長らく走り続けてきた寝台急行銀河が廃止になる。ブルートレインとしては急行ということもあり地味な存在だったが、寝台特急と違い寝台車のマークが白抜きとなる唯一の寝台急行ということもあり、ファンには馴染みの列車であった。古くは20系、さらに14系に置き換わり、早々に24系が投入され、急行列車としては異例の2段寝台やA寝台を連結する名門夜行であったことは有名な話だ。もっとも今の姿を見る限りは“夜行ひかり”とも言われた名門の出である銀河にその面影はないので、若いファンには栄光の歴史がわからないかもしれない。急行ファン及びブルトレファンである私にとってはいずれ来るとは言え今回の銀河の廃止は非常に残念だ。今のままの姿で末長く走り続けて欲しいという一ファンの願望はともかく、列車として東京~大阪間という需要が見込める区間を走っており、走っている時間帯も決して悪くはないだけに、何とかならんかったのかという思いが強い。車内設備と暴利な料金を見れば、そら利用せんわなということになるのはわかるが、それはJRが何も努力をしなかった結果と言え、もう少し創意工夫があればブルトレとは違う形になっても銀河は列車として残ったのではないかと思われる。ファンとしてのノスタルジーだけでなく、もっと利用価値があったのではないかという点からも銀河の廃止は残念でならない。

 銀河の廃止は、私にとって銀河が寝台列車初体験列車だったこともあり、他の列車よりより一層の愛着を持っていたこともあったため、残念という気持ちが強い。銀河の初乗車は学生時代のことで、夜行列車はきたぐにとムーンライト高知、ムーンライトえちごなどで経験していたが、寝台列車の経験はなかったので、銀河が初めての寝台列車となった。96年夏のことだったと思うが、関東方面へ鉄旅行した帰りに東京から大阪まで乗車している。当初は大垣夜行で帰るつもりにしていたが、船橋法典の近くで小銭を稼いだので、奮発して銀河に乗ることにした。品川の人が少ないみどりの窓口で少し緊張しながら寝台券を発行してもらったのを思い出す。確か禁煙の下段は一杯だったので、喫煙の下段にした記憶があるが、禁煙の上段にしたような気もする。この辺りは曖昧だが、窓から外を見ながら眠りについたように思うからおそらく下段だったのだろう。ブルトレ初体験の感想は…座席よりも横になれるありがたみはあるが、発車と停車の度によく揺れるので、そのたびに起こされてしまうという現実的な感想だ。ブルートレインに憧れた子供の頃だったらもう少し違う感想を持ったのだろうが、分別がつく大人になってから乗ったのでそれは仕方がないところだ。私が乗った車両は確かアコモ改造車だったと思うが、それなりに綺麗にはなっていたものの、平成の時代の代物ではなかった。もっとも非アコモ車とアコモ改善車ではそれなりに差があり、とりわけ洗面台などは非アコモ車のそれはひどく、こんなものを残しているからブルトレが衰退するのだという典型的なものだった。女性の視点などはまた違ったところもあるだろうが、私としては寝台廻りは料金が高い以外は何とか我慢できるが、よく言われる必ず1度は使う洗面台とトイレについては、“これでは利用者も逃げて行くわな”という印象を受けている。これら諸設備についてはブルトレの純粋な後継車が出ていないので、今に至るまで一向に解消されていないと言える。

 銀河は初乗り以外でも何度も利用しており、寝台列車では一番利用した列車でもある。というより2回以上乗った寝台列車は他ではあかつきだけで、それだけ銀河は愛着のある列車でもある。愛着があるといっても利用の全てが鉄活動をするために時間を有効活用するために乗っていたもので、実務的に利用したことは一度もない。実務的にはどうしても新幹線を利用してしまうし、時間を有効にと言ってもそれなりに疲れが出るので、夜行はやはり敬遠してしまうのが実情だ。てっちゃんの私でこうなのだから、一般人の方はおそらくもっと敬遠すると思われる。体力的に自信がある人や純粋に夜汽車の旅が好きな限りなく鉄に近い人、飛行機や新幹線が嫌いな人などなど本当に限られた人だけが利用する列車となってしまったため、銀河他の寝台列車は衰退してしまったのだろう。ましてや料金が新幹線や飛行機と大差ないのに、ダイヤはそれよりも遅い(有効時間帯まで延々と走り続ける)となると利用価値はないに等しい。銀河は夜行列車としては最高のロケーションで最高と言えるダイヤが組まれていたが、それでも新幹線や飛行機の利便性拡大、高速バスの台頭などで利用者を減らしたのだから、それ以外の寝台列車の利用が減り続けているというのもある意味仕方ないところだろう。今後も夜行寝台列車の淘汰は続き、やがては全廃という時も訪れると思われる。寝台列車の未来を担う列車として285系サンライズエクスプレスが登場して10年経つがその増備車が出ていないことから推察して、サンライズ瀬戸・出雲の将来はあまり明るくないと思われる。それでも同列車に連結されているのびのび座席については14両中2両しか連結されないということもあるが、満席となる日が多く、廉価で横になれるという高速バスなどにはない最大の魅力がある。絶対的需要が大きい東京~大阪間ならのびのび座席主体の編成を組んで、廉価サービスを提供すれば十分夜行バスに対抗できる列車になるはずだ。何とか今とは違った形ででも東京~大阪間の夜行列車を復興させてほしいものだ。


08年近畿の鉄道展望2

2008年01月04日 | 近畿

071118keihan8010  元旦に書いた近畿の鉄道の展望はJRのみで終わってしまいましたので、とりあえず今日は私鉄の展望を少々…。JRの動きも激しくなってきていますが、私鉄の方も新線開業など変化が訪れようとしています。まずは今秋に前倒し開業する京阪中之島線開業で京阪が変わります。天満橋以西の複々線化が完成するという捉え方をすればいいのかもしれませんが、駅圏が異なるため、列車の振り分けをどのように行うのかが注目されます。御堂筋線との連絡が捨て難い淀屋橋をどうするのか、新線優先で優等は中之島線、普通は淀屋橋へという振り分けになるのか?今のところどうなるのかはっきりしたことはわかりません。データイムについては新線の掘り起こしのために、優等を中之島線に入れて、ラッシュ時は固定客のために優等は従来通り淀屋橋に入れて、中之島線は普通中心とすればよいのでは…と思いますが、交差支障をどこまで抑えられることやら。中之島線開業時に投入される新型車両はまだ姿を現していませんが、開業が前倒しされただけに開業に間に合うのかどうか微妙な感じがします。特急車であれば、8000系の去就が気になるし、そうなるとダブルデッカーをどうするのかなど、新型車両もいろいろ想像を巡らせてくれます。

071020hans82272  阪神では09年春になんば線が開業する予定で、それに向けて現在鋭意建設中で、地上区間などでは高架の躯体があちこちに姿を現しています。そのような姿を見るとダイヤはどうなるんだ、車両はなどと妄想も盛り上がりますが、こちらの方もダイヤは今のところ具体的な発表はなく、あらましこうなるだろうという程度で終わっています。阪神の既存線の改良もいったいどこまで手を付けるのか分からないところもあり、まだまだ妄想を続けていける素地があり、ファンとしては楽しいところです。阪神の乗り入れ先の山陽でも大規模なダイヤ改正を予定しているようで、09年春には阪急・阪神・山陽に加えて近鉄も絡めた4社間で大規模なダイヤ改正が行われることでしょう。

071202kin9022  阪神の直通先となる近鉄の方は車両面で阪神乗り入れ対応を行っている以外は今のところ目立った動きはありません。区間準急の設定などが阪神なんば線開業を睨んだ施策だったのかどうかわかりませんが、奈良線のダイヤは現行ダイヤがベースになるでしょうから、今春の改正共々隅々までダイヤを見ていけば、阪神なんば線のダイヤが見えてくるかもしれません。近鉄特急のなんば線乗り入れも将来的には検討するようなことも言われており、阪神のみならず近鉄の方も阪神なんば線開業への期待は大きいように思えます。

 阪急は2008年はおそらく何の変化もない1年になると思います。あるとすれば車両面での変化で、9300系、9000系の増備が1~2編成程度の規模で行われる程度と思われます。2300系・3000系の老朽化、6300系の処遇など抜き差しならない状況になりつつある…というかその時期さえも過ぎ去った感がある阪急ですが、おそらく今年も車両の置き換えは牛歩の歩みとなるでしょう。

 南海についてもここ数年ダイヤ変更を繰り返していたので、今年は平穏無事に終わると思います。車両面では久々に南海本線に新形式8000系が登場するので、それが一番のトピックとなるでしょう。8000系は東急車輌製造ということもあり、JR東日本のE231系・E233系と似た造りになっており、関東の標準車がいよいよ関西初上陸ということで、黒船襲来となるのかどうか注目されます。


08年近畿の鉄道の展望

2008年01月01日 | 近畿

071104tokaidos500w5  2008年の鉄道は2007年に動きが少なかったせいもあるが、動きが盛りだくさんといった印象を受ける。先日春のダイヤ改正が発表されたが、久々にJR全社に渡って同時期に行う大規模な改正になっている。JR各社に渡って改正が行われるとつきもののようにブルートレインの廃止が行われているが、来春も例外ではなく、いよいよ大ナタが振るわれるというところまで来た感がある。東海道山陽筋ではあかつき・なはと銀河が廃止になり、新聞報道などによるとはやぶさ・富士も09年には廃止となることが検討されているようだ。これにより関西から九州へ向かうブルトレは全廃となり、東海道・山陽筋を走るブルトレははやぶさ・富士のみとなる。その他、長らく2往復体制をとってきた日本海が1往復廃止となり、JR東日本が受け持つ2・3号が淘汰されるようだ。また、北海道新幹線建設に伴って夜間の作業時間確保などの観点から北斗星も1往復廃止されている。衰退が激しかった東海道山陽筋だけでなく比較的堅調な需要があった北海道夜行や日本海縦貫夜行にも廃止の波が押し寄せてきたことはいよいよブルトレが最後となる日が刻々と近づいてきているということの証だろうか?ファンとしては寂しい限りだ。

 また、新幹線でもN700系の増備が着々と進んでおり、これにより東海道山陽新幹線では大規模なダイヤ改正が行われる予定だ。500系の一部は改正後も残るようだが、実質的には東海道からは来春で姿を消すといっても過言ではなさそうだ。500系の山陽こだまへの転用がJRから正式に発表されており、日本初の300km/h新幹線となった500系のぞみの終焉が訪れようとしている。今後は東海道新幹線で300系の置き換えが本格化するものと思われ、平成世代の新幹線車両の淘汰が始まることになる。一方で山陽新幹線でも500系の転用などによる0系の勇退が決定しており、今秋には山陽新幹線からも0系が完全に撤退することになっている。0系は新幹線開業以来、日本の鉄道を支えてきたと言っても過言ではない車両だ。是非とも動態保存等を行ってほしいものだ。このほか山陽新幹線では100系の動向にも注目されるところで、JR西日本の300系の処遇とともに気になるところだ。

 JR在来線ではJR西日本の動きが活発化してきている。今春にはおおさか東線が部分開業し、それに伴い大和路線や学研都市線でダイヤ改正が行われ、朝夕ラッシュ時には奈良方面からおおさか東線を経由して北新地、尼崎方面へ直通する直通快速が設定されている。新聞などで尼崎から先、神戸や宝塚方面に直通する電車の設定も検討していると報じられていたが、このような電車は開業当初はとりあえず見送られたようだ。おそらく利用者の動向及び09年春に開業する阪神なんば線の動向などを見てからの設定となるのだろう。アーバンネットワークではおおさか東線の他に、阪和線と大和路線を結ぶ天王寺短絡線の複線化が完成する。これに伴い阪和線から大阪環状線方面へ直通する快速の増発が行われる。朝ラッシュ時には1時間あたり6本の直通快速が設定され、データイムにも関空・紀州路快速の増発が行われる。これに伴い223系2500番台の増備、既存223系の編成組替えなど大規模な変更が行われる。223系増備による車両の淘汰は今のところわからないが、221系快速はなくなり、113系の阪和線乗り入れもなくなるものと思われる。紀勢本線まで223系が進出するのかどうかは分からないが、和歌山から113系が消えるというところまでには至らないのではないかと思う。ただ、大規模な車両転配が行われるのは確かなところで、老朽化している105系などを玉突きで廃車としていく可能性はあると思う。