長年乗り続けてきた愛車を手離し、カーシェアにした。近くに対象の駐車場があり、どんなものなのか、相当の覚悟がいったが、実際、体験してみて、時代は進歩しているのだ、と実感した。
車の性能、音、仕組み、カーシェアの運営のこと、一挙に現代のど真ん中に放り出された浦島太郎状態であった。クーラーは静かで、よゆうがある。
私が、愛車にとらわれていた期間に、着実な進歩があったのだ。だが、操作に手間取る。まず、ミラーが起こせない。借りる時に、ビデオの説明の画面もあったのだが、初回には予約に懸命で、操作のことは全く心配していなかったのである。
それでも、あれこれ触って、5分ほどで発見。エンジンのかけ方や、停車のたびに、こまめにエンジンをきり、ブレーキを離すと、エンジン再開とか、細やかな運転ができることに一々驚いた。
カーナビの注意の声もすばらしい。もっとも驚いたのは、サイドブレーキのない車種に乗ったときである。どこを探しても、サイドブレーキがなく、しかし、表示は、サイドブレーキがかかった状態になっている。
あちこち探し回って、足置き台が動くことに気づいて、踏んでみるとサイドブレーキが外れた。聞いたことがなかった。これも驚きであった。訪問先でその話をすると、それは今や常識だと大笑いされたのだった。