良くはなってきているのだが、実はマダマダの段階にあるのが人間社会ではないだろうか。思いや理想はあるのだろうけれど、否、理想も今は見当たらないのが現状かもしれないが、実態は、かなりお寒い状況であることは否めない。
人間社会はまだまだ未成熟の段階にある。
籠池事件は、いろんな問題を孕んでいる。小さいようで、権力の構造や不公平や弱者がなぜ切り捨てられるかなど、問題に豊富な課題が潜んでいる。官僚の忖度、ありえないまでの連携、神風のように事が進んでいく様が展開した。ここから、なにを見えるのか。庶民はなにを見なければならないか。
マスコミの扱いで、どのようにこれらが処理されていくのか。武士に二言はない、というのは、絶対に言ったことはやるという意味がある。都合が悪くなろうと、無理であっても、言ったことは必ずやるのが、武士に二言はない、の意味である。
軽々しく、もしそうだったら、首相も辞める議員も辞めるといったのは、否定の強意の表現なのだろうが、そう言った以上、逃げ回るのはまことに見苦しい。だが、この状況で辞めるとは言い難いだろう。となれば、やはり事実を認めて、思想を同じくする人のために寄付もしたし、官僚が忖度するような環境も提供したといえばいい。それが実態だろう。