随分検討されてでてきた談話である。なんか本音を隠して、違う言い方を考えてきた感じである。率直な、世界平和のために、頑張るという雰囲気ではない。
西欧諸国、アメリカがしたことなど、歴史の悲惨さは、日本だけの仕業ではないことに言及している。それに加えて、日本が戦後、各国からの善意で助けられたこともいうし、こんな談話で怒る国はないと思うが、それでも、ストンと明確になったということでもない。
じゃあ、なんで「安保法案」がでてくるのか。これは、あきらかに、アメリカの子分として、従来とは違う働きを自衛隊がするということであって、戦争の危険性は相当に増す話である。
だから、国会前で連日抗議行動が行われているのだ。言っていることと、やることが違うのである。言葉の信用がない。軽い。すぐに覆りそうな雰囲気がプンプンしている。
それなら、本当に平和外交をやるんだと、もっと具体的な提案が可能なはずである。実際は、戦争のできる条件を広げながら、それが、戦争をしないための抑止力になるかのごとき言い方は、欺瞞に満ちている。
こんなことで、中国、韓国は納得するのだろうか。納得したらいいのだが、納得しなければ、なんのための談話だったのだろうか。