小説を読んでいたので、原作との対比という感じでみていた。うまく画面にまとめている。多くの人が関わり、このように作品として仕上げている。その仕事ぶりに感心した。
当事者の方々にとっては、感慨深いものがあるのだろう。主人公の俳優が、試写会で、涙を禁じ得なかったという話をきいているが、思いをこめて演技をしていたことが、よくわかるエピソードである。
武士としての矜持が、全編に漲る。時代劇といっても、人間としての矜持に当然繋がるわけで、こういう覚悟の潔さ、人間としてのふるまい、このように、ありたいものである。
現代において、さまざま困難な状況を打破し、人間社会らしく成長していくためには、この作品のいうように、地に足をつけた姿勢が必要だとおもうが、安倍政権はそのようになっていない。
科学技術の成果は、先取りするわけにはいかない側面がある。原発再開は、危険である。その姿勢の安易さが危ういのである。
いま、国会論議が始まっているが、そこの論議のあり方をみていれば、すれ違いばかりであり、ああ言えば、こういう、とまともな論議をしない傾向がある。特に、意見が違う場合について、論議内容を無視する傾向は、議会存在の意義を死なせることとなる。